水源連:Japan River Keeper Alliance

水源開発問題全国連絡会は、ダム建設などと闘う全国の仲間たちのネットワークです

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蛍舞い、棚田広がる山里にダム計画 「ふるさと守りたい」住民の姿を映画に

2016年10月2日
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長崎県・石木ダムから山里を守るための映画づくりが行われています。その記事をお送りします。映画づくりへの支援をよろしくお願いします。

蛍舞い、棚田広がる山里にダム計画 「ふるさと守りたい」住民の姿を映画に

(A-port 朝日新聞社のクラウドファンディングサイト 2016年09月30日 11時11分 )http://www.huffingtonpost.jp/aport/ishiki-dam-nagasaki_b_12229236.html

山田監督からのメッセージ 長崎県川棚町こうばる地区。夏には蛍が舞う自然豊かなこの里山に、ダム建設計画が持ち上がったのは約半世紀前。そして今まさに住民たちの反対をよそに、ダム建設のための土地収用が強行されようとしています。私はそんな状況にも関わらず、明るく前向きに暮らす13世帯の家族の日々を、世界中の人々に伝えたくて映画を制作しています。しかし完成までの制作資金が足りません。なんとか完成させたいです。ぜひともご支援の程、よろしくお願いします。

写真はこちらをご覧ください

(写真)石木ダム建設で揺れる長崎県川棚町川原地区に住む石丸勇さんとキム子さん夫婦。ふるさとを守りたい一心だ。

(写真)ダム建設予定地となっている石木川。子供たちが泳ぐ姿も

初夏には川沿いの田んぼから蛍の光が立ち上る。盛夏には橋から子供たちが川に飛び込む。川のせせらぎは、この地域で生きてきた人にとって、かけがえのない体に染みこんだリズムだ。

長崎県川棚町の川原地区。大村湾から車で15分、幅3メートルほどの石木川に沿って、一本道が山へ向かって続く。そこに家々が点在する。

8月に取材で訪れると、棚田には青々とした稲が風に揺れ、石木川では子供たちが泳いだり魚すくいをしたりしていた。

41年前、この石木川に県などが石木ダムを建設する計画を国が採択した。建設されれば、いまも13軒60人が暮らす川原地区全体がダム湖の底に沈むことになる。

この地域で生活する人々の姿を映像に収めている人がいる。大手広告会社のプロデューサー、山田英治さん(47)だ。自身が立ち上げたNPO法人として、東京から通って、ドキュメンタリー映画「ほたるの川のまもりびと(仮)」を撮影している。

旧盆、山田さんの撮影チームは、親戚が集まった炭谷猛さん(65)の家を訪れた。日が落ち始めたころ、親戚15人ほどが大きな食卓を囲んだ。部屋には人の背丈より大きい仏壇。果物や菓子など供え物が並び、壁には祖先の顔写真が飾られている。

おむつをした赤ちゃんが畳の上をころころと転げ回って笑いを誘う。春にとれたゼンマイの油炒めや色鮮やかな赤米のおにぎりなどを囲んで、先祖を思い、手を合わせる。その飾り気のない生活に、山田さんら撮影チームはそっとカメラを向ける。

炭谷さんは「先祖の魂が戻ってくる所はこの里でなくてはならない」と静かに語った。

そんな里山の穏やかな日々の暮らしを守ろうと住人は結束する。

セミの鳴き声が迫り降ってくるような山を背にした家に岩下すみ子さん(67)は暮らす。「ここから強引に引きはがそうとする権力の横暴は許されるのですか」と訴える。傍らには、びっしり書かれたノートが積み重ねられていた。県職員がどんな発言をしたのか、みかん、クッキーなど支援者から差し入れられた品物まで書かれている。

住民や支援者は、お盆などを除いて朝から夕方まで、交代で「見張り小屋」に詰めて、県の動きを監視する。

昨秋には、住民が寝静まった深夜、県職員とともに関係者の重機が集落に入って来たことがあった。たまたまトイレに立った住民が、耳慣れない音に気がついた。呼びかけ合って住民らは着の身着のまま結集。道路上で県関係者ともみ合い、押し返したという。

石丸勇さん(67)とキム子さん(66)夫婦はその時の様子をカメラに収め、記録にまとめている。

「毎日毎日、私たちががんばらないと隙をみせるとあっという間に公権力に乗っ取られてしまいます。だから、がんばっています」

「私たちは歳をとっていくけれど、県側はどんどん若い人が次々に来て、県側の力は変わらないのです」

と話す。

山田さんは「小さな里山を守りたい。そんなささやかな住民の思いから発する力強い活動をカメラに収めて、全国の人々に訴えたい」と思う。会社の仕事の合間を見つけては、川原地区に足を運んで撮影を続ける。その制作資金への支援をA-portで募っている。

(写真)山田英治監督(左)と百々新カメラマン。小さな村落をカメラを持って駆け回る

(写真)県の勧誘に乗らないために、県職員らの話を「見ざる聞かざる話さざる」。ユニークに明るく戦おうという住民の気持ちが現れている看板。

 

「スーパー堤防・街づくりを考える会」からのお知らせ(10月16日(日))

2016年10月1日
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「スーパー堤防・街づくりを考える会」からのお知らせ

講演会「治水とは何か」のお知らせ

 スーパー堤防事業をさせないための勉強会です.

 きたる10月16日(日)午前10時から12時半まで、北小岩コミュニティ会館 第5、第6集会室で講演会「治水とは何か―スーパー堤防の欺瞞一」を開催いたします。

 これは、私たちの「スーパー堤防・街づくりを考える会」が発足以来、今年で10年を迎えるのを念頭に、スーパー堤防構想のそもそも、計画の欺瞞、うそ、そして紆余曲折して姿を変えつつあるこの事業について、私たちの考えを伝えると同時に、皆様と一緒に考えようと企画したものです。

 講師には水問題の専門家である嶋津暉之さんのほか、当会から地質学専門家の渡邉拓美、戸口素男運営委員長が報告、皆さんからの質問にも答えます。

 その他、現在造成中の江戸川町会18班地区の地権者も参加、住民の声もお伝えします。

 当日は簡単な資料を配布するほか、わずかですが当会作成の資料類も用意いたします。ぜひご参加<ださい。お待ちしています。

日時:10月16日(日)午前10時~12時半

会場:北小岩コミュニティ会館(TEL 03-5963-1162)

   第5、6集会室(2階)

講師:・嶋津暉之氏(水源開発問題全国連絡会共同代表)

   ・渡邉拓美氏(地質学専門家)   ゛

   ・戸口素男(会’運営委員長)

更新のお知らせ 2016年10月1日

2016年10月1日
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2016年10月1日、更新しました。下記情報をUPしました。

各リンクをクッリクしてください。

情報更新

石木ダム これまでの流れと最新情報

新情報追加

水源連総会と鬼怒川氾濫現地視察のお知らせ
 11月12日午後から鬼怒川氾濫現地視察、翌13日は全水道期間5回中会議室で総会を開きます。

水源連だより75号 総会参加申込書付
   9月24日発行の「水源連だより75号です。総会参加申込書も付いています。

こうばるからこんにちは 第7号
 7月19日石木ダム事業認定取消訴訟第2回弁論、9月8日工事差止仮処分申立第3回審尋、現地情報などはこちらを!

水源連総会と鬼怒川氾濫現地視察のお知らせ

2016年10月1日
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11月12,13日は水源連にください。

①    概要

今年は11月13日(日)10時から東京水道橋の全水道会館5階中会議室で総会を持つことにします。
その前日11月12日(土)の午後に、昨年9月に発生した鬼怒川水害の被害地を被災者の皆さんの案内で視察します。
その夜はこの被災地に近いホテル・レイクサイドつくば(天然温泉)に宿を取り、懇親会を持ちます。
13日の全水道会館での総会では、全国各地から状況を報告し合って情報共有に努めるとともに、現状を打開する方策と今後の運動の方向について知恵を出し合います。
事務局からは、「ダム依存の治水」から「住民の安全を真に守ることができる治水」への転換、2010年度からの「ダム事業の検証」の総括、石木ダム予定地における強制収用問題、訴訟の場においても架空の水需要予測など理不尽な水行政・河川行政が罷り通ってしまう問題等について討議材料を用意する予定です。

水源連運動の根底は人権第一にあります。
公権力をもって人権を押しつぶす安倍政権にストップをかけることも意識して、有意義な二日間にしたいと思います。

 ②    大まかな日程

○   11月12日(土)

  • 13時10分 つくばエクスプレス線 守谷駅 集合

JR秋葉原駅に隣接する「つくばエクスプレス線 秋葉原駅」を12時15分に発車して12時50分に守谷駅に到着する「区間快速 つくば行」、または「つくばエクスプレス 線秋葉原駅」を12時30分に発車して13時02分に守谷駅に到着する「快速 つくば行」をご利用ください。なお、「つくばエクスプレス線 秋葉原駅」はかなり深い地下駅なので、JR秋葉原駅からの乗り換えには10~15分程度かかります。

  • 13時20分 つくばエクスプレス線 守谷駅出発 マイクロバスで、鬼怒川下流の洪水被害地を視察します。
  • 17時  洪水被害地出発

マイクロバスで宿舎・「ホテル・レイクサイドつくば」に向います。

  • 18持  「ホテル・レイクサイドつくば」到着
  • 19時~21時 夕食兼懇親会

  ○  11月12日(日)

 

  • 7時   朝食
  • 8時   宿舎出発  宿舎のバスで最寄駅まで向います。

宿舎最寄り駅から電車乗り継ぎでJR水道橋駅下車、徒歩で全水道会館5階会議室へ向います。

  • 10時~14時 総会 途中で昼食をとります。昼食は事務局が用意します。

 ③    参加申し込みなど

  • 参加費  15,500円(宿泊・懇親会費12,000円、マイクロバス代2,500円 総会昼食代(飲み物付き)1,000円)
    《マイクロバス・昼食は参加人数等により変動の可能性があります》
  • 宿舎 ホテル レイクサイドつくば TEL0298-76-5050
    (茨城県つくば市下岩崎708-1)http://www.lakeside-tsukuba.jp/

ü  宿泊は原則男女別の相部屋(5〜6人)となります。シングルに若干の空きがありますので、希望の方は早めにお申込みください。

  • 申込み 別紙「参加申込書」に必要事項を記入の上、郵送又はFAXで事務局宛にお送り下さい。
    メールの場合は申込書の記入事項と同じ内容を事務局宛にお送りください。
    事務局 〒223-0064横浜市港北区下田町6-2-28  水源連
    FAX 045-877-4970
    メールアドレスmizumondai@xvh.biglobe.ne.jp
  • 申込み締め切り  10月25日(火)必着

④ 参加申込書

2016年水源連総会参加申込書

「ウナギが生きる川を取り戻す。ウナギと河川環境の問題を考えるシンポジウム」報告(2016年9月11日)

2016年10月1日
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2016年9月11日(日)午後、東京・水道橋の全水道会館の大会議室で「ウナギが生きる川を取り戻す。ウナギと河川環境の問題を考えるシンポジウム」を開催しました。主催団体は「利根川流域市民委員会」です。その報告を掲載します。

和波一夫(水源連事務局)

シンポジウムの開催趣旨は次のとおりです。

「ニホンウナギ漁獲量の減少はすさまじいものがあります。とりわけ、霞ケ浦を含む利根川は、かつて日本で最大のウナギ漁獲量がありましたが、今は激減しています。  ニホンウナギが激減した要因はシラスウナギの乱獲だけでなく、様々な河川工作物や河川工事により、ウナギの遡上・降下が妨げられ、ウナギの生息場(エサ場、隠れ場所)が失われてきたことも大きな要因と考えられます。 そこで、ウナギが生息できる河川環境を取り戻すため、ウナギに関する第一線の研究者にご登壇いただき、今後の河川のあり方を市民とともに考えるシンポジウムを開催します。」

シンポジウムの概要は次のとおりです。

◆「利根川の未来を考えるカムバック・ウナギ・プロジェクト」の取組み  はじめに、利根川流域市民委員会の共同代表の嶋津暉之さんから、このプロジェクトへの取り組みの活動経過として、関係資料の収集、漁協ヒアリングとアンケート、内水面水産試験場ヒアリング、利根川下流部の現地調査についての報告と、利根川下流部にある利根川河口堰と霞ケ浦・常陸川水門の現状についての報告がありました。 報告の詳細は「八ッ場あしたの会」のHPhttp://qq4q.biz/yIU8 をご覧ください。

〔注〕常陸利根川:霞ケ浦から出て利根川に合流する部分を常陸利根川と呼んでいます。ただし、河川法上は「霞ケ浦」(西浦・北浦・外浪逆浦(そとなさかうら)・北利根川・鰐川・常陸川)の範囲を「常陸利根川」という利根川の支川としています。

キャプチャ

◆講演 「ウナギの保全生態学 二ホンウナギの現状と保全策」

第一部の講演は、海部健三さん〈中央大学准教授 IUCN(国際自然保護連合)種の保存委員会 ウナギ属魚類専門家グループメンバー〉を講師に迎え、1時間の講演と質疑が行われました。  写真右下=「ウナギの保全生態学」海部健三 著 共立出版  2016年5月発行

キャプチャ 講演を要約しますと、  「ウナギは川と海を行き来する通し回遊魚である。ウナギの一種、ニホンウナギ(学名Anguilla japonica)は現在、急激に減少している。日本の河川や湖沼におけるウナギの漁獲量(いわゆる天然ウナギの漁獲量)は、1960年代には3000t前後であったが、2015年にはわずか70tにまで減少した。このような状況を受け、2013年に環境省が、2014年にIUCN(国際自然保護連合)が、相次いで本種を絶滅危惧種に指定した。」

「ニホンウナギの減少を引き起こしている要因は、他の多くの種と同様、複合的なものであり、(1)海洋環境の変動、(2)過剰な漁獲、(3)成育場の環境変化の三つの要因が重要とされている。   高度経済成長期以降、日本の河川には河口堰やダム、砂防堤など多くの河川横断工作物が建設され、河川の上流と下流のつながりを含む、海と川のつながりが失われた。ニホンウナギをおびやかしている複合要因のうちでも、成育場の喪失は、本種のもっとも重要な要因と考えるべきだろう。」

「ニホンウナギが遡上できる河川であれば、海と川のつながりは良好であり、ダムなど人為的影響によって遡上できない河川は、改善する必要がある。」

「ニホンウナギは河川と海の連結性、水辺の食物網の健全性の指標種として優れているだけでなく、水辺の生物多様性の回復を進めるためのシンボルとしても、大きな役割を果たすことができる。」

◆第二部のパネルディスカッション「ウナギが生息できる河川環境を取り戻すには?」

第二部では最初に、二平 章さん(茨城大学人文学部市民共創教育研究センター・客員研究員)から「ウナギ資源の減少と河口堰建設」の報告を受け、続いて浜田篤信さん(NPO霞ケ浦アカデミー、元・茨城県内水面水産試験場長)から「霞ケ浦がウナギを救う」と題しての報告を受けました。

お二人の報告の内容を要約しますと、  「霞ヶ浦開発前の霞ヶ浦は、内水面全国第一位の漁業を誇った。最盛期の漁獲量は約2万トンに達したが、ウナギは最重要漁獲対象種で、シラスウナギやクロコが養殖用種苗として、また成魚は食用ブランド品として出荷され、漁家の生計を支えた。漁業の状況を一変させたのは霞ヶ浦開発事業である。1963年には霞ヶ浦最下流部に常陸川水門が建設され、1970年からは、これと並んだ地点の利根川に利根川河口堰が完成し、ウナギに致命的な打撃を与えた。」

「霞ヶ浦では常陸川水門の完全閉鎖後の4年後からウナギ漁獲量が著しく低下したのは、閉鎖後に湖内へのシラスウナギの遡上量が減少し、4年後に漁獲の中心となる4才魚の漁獲量が減少したこと、4才魚以上の雄の大半が降河したことによるものと考えられる。」

「絶滅危惧種指定に関する報道や学者のウナギ論議に弱いのは、ウナギの成育場としての河川や湖沼に対する開発政策の見直しを求める視点の欠落である。あたかも乱獲だけがウナギを減少させた要因とする議論は、禁漁や漁獲規制といった漁業生産者のみに対策を矮小化させることでもある。」

「シラスウナギが遡上でき「クロコ」となって流域全体の小河川・湖沼にまで分布生息して産卵魚となるまで成育できる流域環境の修復・保全政策なくしてはニホンウナギの再生はない。」

「ニホンウナギの資源回復には、利根川水系の水資源開発事業の見直しが不可欠である。その影響を詳細に解明し、具体化することが解決策につながる。」

以上の講演と報告を受け、パネルディスカッションになりました。コーディネーターは、和波一夫が担当しました。会場からの質問は、パネルディスカッションのなかで適宜回答してもらいました。   ニッポンウナギだけでなく、ヨーロッパウナギの危機的状況やEUの取組みが講師から紹介され、魚道の課題や河川横断工作物による問題が会場参加者に深く認識されたシンポジウムになりました。

◆ウナギが生息できる河川環境を取り戻すための提言

本シンポジウムではウナギが生息できる河川環境を取り戻すため、重要な提言がなされました。それは次の3点です。  ① 海と川のつながりの回復が最重要課題  (ウナギが遡上できないところで何をやっても無駄であるから、①が最重要課題である。)  ② 局所環境について、河川では水際の土と植生、多様な水深が重要。  ③ 沿岸では干潟河川や沿岸域の本来の姿を取り戻す視点が必要。    利根川流域市民委員会はこの提言にそって、「利根川の未来を考えるカムバック・ウナギ・プロジェクト」の活動にこれからも取り組んでいく予定です。

キャプチャ3

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