水源連:Japan River Keeper Alliance

水源開発問題全国連絡会は、ダム建設などと闘う全国の仲間たちのネットワークです

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事務局からのお知らせ

全国のダム事業の検証状況(検証対象外を含む)

2010年10月から始まったダム事業の検証により、問題ダム事業のほとんどは事業継続の方針が示されてきています。

事業推進の結論が先にある虚構の検証によって、必要性が希薄なダム事業に推進のお墨付きが次々と出ることは腹立たしい限りです。

今年度全国で事業中・計画中のダムについて検証対象外ダムも含めて、2013年1月26日現在の検証状況をまとめてみました。

直轄ダム・水資源機構ダムの検証状況

補助ダムの検証状況

熱気にあふれた利根川シンポジウム報告

利根川シンポジウム
ウナギが問う! 「生物多様性から考える 利根川水系河川整備計画」

2013年1月19日、13時半から東京水道橋の全水道会館4階大会議室で開催しました。
利根川水系はウナギの名産地である、ということを知る人は意外と少ないのではないでしょうか?
その漁獲高が年々歳々減少の一途をたどっています。

利根川水系の流れ遮断をもとに戻して全域にウナギを、鮎を復帰させ、汽水域が復活することでシジミなどの資源も復帰する。自然資源の復活によって地域経済が活発になるばかりでなく、食物連鎖で水質も改善される。それには生物多様性の保障が不可欠。まさしく利根川水系全体をラムサール条約登録湿地として登録することを目指そうではないか。!!
利根川水系整備計画に「利根川水系まるごとラムサール条約登録湿地を目指す」を盛込ませよう!!、という方向性を参加者全員が確信したシンポジウムでした。

その実現を目指す取組みがこれから展開されます。皆さんのご協力、よろしくお願い致します。

当日の様子は下記Ustrem をご覧ください。
http://www.ustream.tv/channel/ramnet-j

当日の報告、資料集を掲載しますのでご覧ください。
ウナギシンポ報告 157Kb
1月19日利根川シンポ資料集 6.3Mb

 

 

ウナギは困ってます 八ツ場ダム固執行政の転換を 東京でシンポ(2013年1月20日)

2013年1月20日
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1月19日の利根川シンポジウムは内容が豊富で、非常に説得力がある充実したシンポジウムであったと思います。

ウナギは困ってます 八ツ場ダム固執行政の転換を 東京でシンポ(しんぶん赤旗 2013年1月20日(日))http://www.jcp.or.jp/akahata/aik12/2013-01-20/2013012015_01_1.html

ウナギの視点から利根川の河川行政を考えようと19日、
シンポジウム「ウナギが問う! 生物多様性から考える。利根川水系河川整備計画」が東京都内で開かれ、80人の
参加者は八ツ場(やんば)ダム建設に固執する河川行政からの転換の道を探りました。
関東地方を流れる利根川は日本最大の流域面積を持ちます。
シンポでは、霞ケ浦漁業研究会の浜田篤信さんが、利根川流域のダム建設が1967年以降のウナギの漁獲量減少に相関性があることを紹介。
「ダム一つできるごとに漁獲量が14・8%も減る結果にあり、絶滅につながりかねない。乱獲が減少の原因とされてきたが、河川工事が主因だ」と指摘しました。
ラムサール・ネットワーク日本の浅野正富事務局長は、利根川流域の多様な生態を紹介し
「日本の代表的河川はラムサール湿地登録されていない。生物多様性のある利根川の登録をすすめることで、ラムサール条約の理念である国内のすべての湿地の賢明な活用をする姿勢を国は示すべきだ」とのべました。
利根川上流には、民主党政権が建設再開を言明した八ツ場ダム建設予定地(群馬県長野原町)があります。
八ツ場ダムの本体工事着工にあたっては、利根川水系の今後20~30年先の整備計画を定めることが条件。
国交省は現在、有識者会議で策定作業を行っています。安倍内閣の太田昭宏国土交通相は「(八ツ場ダムの)早期完成に向けた取り組みを進めていく」と、推進姿勢です。
利根川流域市民委員会の嶋津暉之さんは「今後の河川行政に大規模開発は不要だ。過去の事業で破壊された自然をできるだけ回復させ、新たな負荷を与えないものにすべきだ」と訴えました。
(写真)ウナギとダム開発の相関性を指摘する浜田氏(奥)=19日、東京・文京区内

太田昭宏・新国土交通大臣の会見の記事(ダム関係)2012年12月28日)

2012年12月29日
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太田昭宏・新国交大臣は、現在のダム検証作業は継続するとのことです。ダム検証は重要なダムに対して事業を推進してよろしいというお墨付きを次々と与えてきているのですから、何もやめることはないということでしょうか。

八ッ場ダムについては「早期完成を目指したい」と言いつつ、「群馬県だけでなく、利根川の治水、利水という観点からも、工事を進める意思を国民に明確にすることが行政を預かるものとして大切と考える」とも語っています。
「民主党政権時に官房長官裁定でダム本体工事の予算執行条件とした利根川水系の河川整備計画の策定は、継続するものの作業を急ぐ考えを示した。」という記事もあります。
これは、利根川水系河川整備計画を急いで策定し、八ッ場ダムを計画に位置づけてから本体工事着工することを意味するのでしょうか? その意図はまだわかりません。

 八ツ場ダム建設推進 太田国交相が方針表明 (上毛新聞一面トップ 2012年12月28日)  http://www.jomo-news.co.jp/ns/9913566194118481/news.htm第2次安倍内閣で国土交通相に就任した公明党の太田昭宏氏は27日の記者会見で、八ツ場ダム(長野原町)について「早期完成に向けた取り組みを進めていく」と述べ、建設推進の方針を表明した。
民主党政権時に官房長官裁定でダム本体工事の予算執行条件とした利根川水系の河川整備計画の策定は、継続するものの作業を急ぐ考えを示した。大沢正明知事は同日上京し、自民党の石破茂幹事長ら党幹部に早期完成を要望した。
太田氏は会見で「前田大臣が1年前に継続と決定したことを尊重する」と述べた。20~30年間で行う事業を定める河川整備計画については「計画を策定していく方向性は、私は結構だと思う。むしろ早く決めていくということではないか」と答えた。
民主政権が進めた全国のダムを対象とする見直し作業は継続する意向を表明した。
自民党本部を訪問した大沢知事は石破幹事長や高村正彦副総裁らに八ツ場ダム本体の早期着工を要望した。会談後、大沢知事は「『一生懸命やる、一日も早く着工する』と言っていただいた」と手応えを口にした。年明けには太田氏に会い、八ツ場ダムの視察を要請する意向だ。
八ッ場ダムをめぐっては、2009年衆院選で建設中止をマニフェストに掲げた民主党が大勝、政権交代直後に当時の前原誠司国交相が中止を宣言した。
再検証を経て昨年12月に前田武志国交相が建設再開を表明した。だが、河川整備計画の策定は難航しており、本年度計上された本体関連工事予算18億円は執行されていない。
長野原町の高山欣也町長は取材に対し、「河川整備計画にとらわれず、早く予算を執行してほしい」と強調。県の笹森秀樹県土整備部長は「(河川整備計画策定は)法的な条件ではない。本体工事と計画の策定を同時に進めてもらえると期待している」と話した。
一方、ダム建設に反対する水源開発問題全国連絡会の嶋津暉之共同代表は「民主的に河川整備計画を定めたうえで、本体工事の是非を判断すべきだ。科学的議論をすれば、治水上、八ッ場ダムは不要ということを必ず証明できる」と主張した。
インフラ老朽化対策進める トンネル事故で太田国交相 (産経新聞 2012年12月27日 http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/politics/politicsit/617882/太田昭宏国土交通相は27日未明の記者会見で、中央自動車道笹子トンネル(山梨県)の天井板崩落事故で問題となったインフラの老朽化対策や、南海トラフ巨大地震、首都直下地震といった大規模地震に備えた施設の耐震化に積極的に取り組む考えを示した。
太田氏は「防災、減災施策を進め、安全な国土をつくることが喫緊の課題だ」と強調。東日本大震災の復興事業に関しても「被災者の心情に即してやっていくことが大事だ」として、高台移転や住宅整備などの対応を急ぐ方針を示した。
民主党政権が進めた全国のダムを対象とする見直し作業は継続する意向を表明。群馬県の八ツ場ダムには「早期完成に向けた取り組みを進めていく」とした。
6月に着工を認可した北海道、北陸、九州・長崎ルートの整備新幹線3区間の開業時期の前倒しは「与党と相談してよく検討したい」と述べるにとどめた。

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