水源連:Japan River Keeper Alliance

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過大予測でダム無駄に、近畿の国事業 兵庫で92億円(神戸新聞 2012年6/月6日)

2012年6月6日
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過大予測でダム無駄に、近畿の国事業 兵庫で92億円(神戸新聞 2012年6/月6日)

http://www.kobe-np.co.jp/news/shakai/0005113470.shtml

国が近畿で計画したダム事業に利水者として参加した自治体や一部事務組合が、完成前に相次いで事業から撤退し、結果的に無駄になった建設への投資額が約280億円に上ることが神戸新聞社の調べで分かった。

このうち兵庫関係は、神戸、西宮、尼崎、芦屋4市でつくる一部事務組合・阪神水道企業団の計86億3千万円と、西宮市単独の5億9千万円。水需要の過大な予測が主な要因で、一滴も取水しないまま生じた多額の損失を水道料金などで穴埋めする事態になっている。

国土交通省近畿地方整備局によると、国が主体となって近畿で計画しているダムは、独立行政法人へ引き継いだものを含め現在6カ所。利水者は取水予定量に応じて事業費の一部を負担する。

このうち、大戸川(大津市)▽川上(三重県伊賀市)▽丹生(滋賀県長浜市)と、2011年に建設中止が決まった余野川(大阪府箕面市)の4ダムで、09~11年に計7団体(一部は複数事業に参加)の撤退が正式決定=表。

この4ダムで利水者として残っているのは川上の伊賀市だけになり、利水者の相次ぐ方針転換がダム事業の存廃論議にも影響を与えている。

いずれも1990年代初めに利水者が決まり、ダム本体は未着工だが、用地買収や周辺道路整備などに巨費を投じてきた。撤退後も支払いなどが残っているケースがあり、支出額は変わる可能性がある。

阪神水道企業団は、余野川への投資で、59億3千万円を構成4市とともに支出。丹生の27億円は、11年度から30年かけて支払っていく予定だ。大阪府内42市町村で構成する大阪広域水道企業団は今後の負担も含めた2事業の支出総額が、計162億6千万円に上る。

両企業団は「水需要が思ったほど伸びず今後の負担を減らすためにやむを得なかった」などと撤退の理由を説明。他の自治体の多くも、右肩上がりの人口増を前提にした需要の見込み違いを主な撤退理由に挙げる。

箕面市は「計画が遅れ給水を予定していた市街地の完成に間に合わなかった」などとした(小川 晶)

たなざらしのダム中止法案(熊本日日新聞 2012年06月06日)

2012年6月6日
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たなざらしのダム中止法案(熊本日日新聞 2012年06月06日)
http://kumanichi.com/syatei/201206/20120606001.shtml
ダム事業を中止した場合に地域の生活再建を支援する「ダム事業廃止特定地域振興特別措置法案」(ダム中止法案)は、今国会に提出された後、積み残されたままだ。内閣再改造を機に国会は早期審議入りすべきだ。
法整備は2008年に川辺川ダム建設反対を表明した蒲島郁夫知事が、水没予定地のある五木村をモデルに生活再建を図る根拠として国に求めていた。
民主党政権に移行後の09年、同ダム中止を表明した当時の前原誠司国土交通相が対応を約束したが、いったん頓挫。今年3月に閣議決定にこぎつけたものの、法案を所管する前田武志前国交相への問責決議で、関係委員会の審議はストップした。
ダム中止法案の実効性には疑問もある。水没予定地として国が取得した土地を自治体に無償譲与したり、元所有者に優先売却したりすること、さらに地域振興事業への国の支援を定めてはいる。しかし、それらは地元の権利としてではなく、国の努力として促しているだけだ。
それでも意義があるのは、完成へ向けた「片道切符」しかなかった日本の公共事業に、「引き返すルール」ができる点だ。国交省自身、「ダム事業を廃止か縮小した場合の地域振興の手順を明示したのは初めて」(水政課)と認めている。
既にダムによらない五木村の地域振興は、国、県、村の3者合意に基づき始動している。

ただ、川辺川ダム事業は依然、特定多目的ダム法の適用を受けており、法的には終止符が打たれていない。ダム中止法案が成立し、その対象となれば、法的にもすっきりする。国会は法案をたなざらしにせず、早期成立を目指してほしい。(山口和也)

(路木ダム) 干潟観察会:あす、羊角湾で 鹿児島大教授らが魅力を案内(毎日新聞熊本版 2012年5月4日)

2012年5月4日
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蒲島郁夫熊本県知事がなりふり構わず建設を推進している路木ダムは天草市・洋角湾の干潟の自然に多大な影響を与えるダムです。その問題を知るための観察会が開かれます。

 

干潟観察会:あす、羊角湾で 鹿児島大教授らが魅力を案内 (毎日新聞熊本版 2012年5月4日)

http://mainichi.jp/area/kumamoto/news/20120504ddlk43040289000c.html

天草市の羊角湾で5日、干潟観察会が開かれる。市民らでつくる「森と干潟のシンポジウム」集会実行委が企画。佐藤正典・鹿児島大理学部教授らが、多様な生物を育む羊角湾の魅力を案内する。

実行委によると、羊角湾の干潟では希少種のイオウハマグリなどの生息が確認されているという。実行委代表の笠井洋子さんは「湾に流れ込む路木川上流にダムができれば山からの養分が行き届かず干潟が失われてしまう。

豊かな自然を守っていく大切さを知ってほしい」と話している。

500円(高校生以下は無料)。参加希望者は長靴、熊手、バケツを持参のうえ、午後0時半に同市河浦町路木の路木橋に集合。

 

6日午後1時からは天草市東町の市民センターで、佐藤教授と環境NGO「広島フィールドミュージアム」の金井塚務代表による講演会もある。問い合わせは笠井代表0969・46・1130。【澤本麻里子】

「今後の治水対策のあり方に関する有識者会議」、公開要請を無視して流会

2月22日、石木ダム・安威川ダム・内ガ谷ダムなど水源連の仲間の皆さんが反対している補助ダムの検証結果を受けた会議が急遽開催されることになりました。有識者会議は事業者から報告された検証検討結果を審議するはいえ、その報告を追認して御墨付を与える機能しか果たしていません。それも審議は一般には非公開というひどさです。国交相はそれを受けて方針を決定するわけですが、有識者会議の意見通りの決定をしています。

とりわけ石木ダムは「石木ダム建設絶対反対同盟」の皆さんが「すばらしい故郷を無駄なダムに奪われてはたまらない」と50年以上も反対を貫かれているダム。長崎県はそれにもかかわらず検証結果として「石木ダム推進」を国交省に報告しています。この非公開の有識者会議で「石木ダム推進」に御墨付が与えられるのは許せないことです。

「せめて有識者会議でどのような発言がなされ、どのような討論結果になるのかしっかりと見届けたい」と「石木ダム建設絶対反対同盟」を代表して岩下和雄さんが会場に駆けつけ、傍聴されることになりました。水源連は前日に国交大臣と有識者会議座長に公開要請書を提出しました。

しかし22日、会場に行くと扉の前に国交省職員が整列、仁王立ちになって立ちはだかっているのです。

公開要請に対して有識者会議委員は何ら対応することなく、事務局である国交省職員も、政権与党の責任者である政務3役も対応するすべを持ち合わせず、開会予定時刻30分後には「流会」にしてしまいました。

この様子は以下のビデオをご覧ください。

YouTube:今後の治水のあり方に関する有識者会議 石木ダム他(2012年2月22日)

公開要請書(PDF 221KB)
石木ダム建設絶対反対同盟から有識者会議へのメッセージ1(PDF 365KB)
石木ダム建設絶対反対同盟から有識者会議へのメッセージ2(PDF 213KB)
長崎新聞記事(PDF 1.4MB)

2012年1月17日 八ッ場ダム緊急抗議行動のお知らせ

2012年1月17日に八ッ場ダム緊急抗議行動!

賛同団体が101団体になりました。実行委員会構成団体と賛同団体の名簿(PDF KB)をご覧ください。

賛同団体の募集は1月15日22時で終了させていただきました。たくさんのご協力、ありがとうございました。

17日に内閣総理大臣と国土交通大臣へ提出予定の「申入れ書」(PDF 373KB)と「集会宣言」(PDF KB)の案文
これらは最終決定版ではありません。今後、変更する場合があります。

チラシ最終版(PDF 446KB)

その概要

緊急抗議行動

13:30 日比谷公園 霞門に集合(東京メトロ霞ヶ関駅B2出口)
13:45 霞門出発
14:00 国土交通省への要請・国交省前で 抗議のパフォーマンス
14:45 首相官邸前、国会議員会館前にて アピール
※それぞれ、抗議の意思をあらわすプラカードなどをご持参下さい!

不要不急の公共事業 八ッ場ダム再開は許さない 緊急抗議集会

16時から18時
衆議院第一議員会館大会議室

◆基調講演「民主党は生き延びられるか-増税と公共事業」
五十嵐敬喜 法政大学教授 元内閣官房参与

  • 「八ッ場ダム再開決定ドキュメント」
    ジャーナリスト まさのあつこ氏
  • 「新たな治水理念の構築を放棄した有識者会議」
    京都大学名誉教授・ダム検証のあり方を問う科学者の会 今本博健氏
  • 「負の遺産“八ッ場ダム”建設再開の流れを反転させるには」
    八ッ場あしたの会&八ッ場ダムをストップさせる市民連絡会 嶋津暉之氏

◆「大型公共事業の復活」

  • 外環道 外環道7区市ネットワーク 大塚康高氏
  • 干潟埋め立て ラムサール・ネットワーク日本 陣内隆之氏
    他、参加団体より発言

◆国会議員のご挨拶(随時)
◆「八ッ場ダムを考える1都5県議会議員の会」ご挨拶
◆集会宣言 採択
◆主催団体:緊急抗議集会「不要不急の公共事業 八ッ場ダム再開は許さない!!」実行委員会
構成団体:八ッ場ダムをストップさせる市民連絡会、八ッ場あしたの会、ダム検証のあり方を問う科学者の会、八ッ場ダムを考える1都5県議会議員の会、全国自然保護連合、ラムサール・ネットワーク日本、道路住民運動全国連絡会、外環道7区市ネットワーク(外環ネット)水源開発問題全国連絡会

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