水源連:Japan River Keeper Alliance

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企画紹介:セミナー《ウナギの生態を知ろう》

2014年12月27日
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1月15日:セミナー《ウナギの生態を知ろう》

東京海洋大学ホームページより

 ニホンウナギは、マリアナ海溝付近で産卵し孵化した後に台湾・中国・日本などの河口部にシラスウナギとして到来川をのぼって親ウナギに成長するとされています。

私たちがもっともなじみ深い養殖ウナギは、稚魚であるシラスウナギを捕獲して養鰻場で育てられたものです。 

しかし、シラスウナギの漁獲量は1960年代から減少し続けています。

環境省は、2013年2月にニホンウナギを絶滅の恐れのある種に選定、国際自然保護連合(IUCN)は、2014年にニホンウナギを絶滅危機1B類/絶滅危惧種に指定しました。シラスウナギの価格の高騰から、各地の養鰻場もその存続が心配されています。

こんなウナギのまだまだ謎の多い生態について、IUCNによるウナギ属魚類のアセスメントにも参加した気鋭の研究者、海部健三さんからお話を伺います。
 どなたでもお気軽にご参加ください。

■講師:海部 健三(かいふ・けんぞう)農学博士/中央大学法学部助教

■日時:2015年1月15日(木)16時‐18時

■会場:東京海洋大学品川キャンパス 附属図書館 1階スペース

http://www.kaiyodai.ac.jp/info/access/access.html

■参加:無料、予約不要

■主催:海洋マネジメント研究会/協力:東京海洋大学附属図書館

 ■お問い合わせ:川辺みどり(東京海洋大学大学院)
 ☎ 03-5463-0574
kawabe@kaiyodai.ac.jp

 

 

熊本県・荒瀬ダム撤去をダムネーションのプロデューサーが視察しました

2014年12月25日
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(ひと)マット・シュテッカーさん 「ダム撤去映画」をつくった米国人生物学者来日。国内初の大規模撤去工事を進める熊本県の荒瀬ダムを視察し、地元住民とも交流した。「川の再生は、地域の文化や生活の復元にもつながる。世界の人をこの活動に招待したい」と語った。

(朝日新聞2014年12月22日)
川の本来の姿と美しい魚を取り戻すため、ダムをなくそう。
※ 著作権の関係で削除しました。

熊本県・荒瀬ダムの撤去がすすんでいます

2014年12月25日
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「みお筋部」の撤去始まる 八代市の荒瀬ダム
(熊本日日新聞 2014年12月08日)http://kumanichi.com/news/local/main/20141208009.xhtml
「みお筋部」の撤去始まる
(写真)発破による本体底部の撤去作業が始まった荒瀬ダム右岸側の「みお筋部」=八代市 八代市坂本町にある県営荒瀬ダム(藤本発電所)の撤去工事で8日、球磨川本来の流れがあった「みお筋部」の撤去が始まった。
ダム地点でのみお筋は右岸側。この部分の本体底部を撤去すればダムで分断されていた上下流の流れがつながり、アユも遡上[そじょう]できるようになる見込み。
この日はダム本体下流側底部の一部(横30メートル、縦4メートル)を発破。使った爆薬は30・1キロで直径約5センチの穴92カ所に詰めた。午後2時半、「ドン」という爆破音と共に煙が上がりシートが飛び散った。
発破の結果や爆薬の量について、担当者は「コンクリート片はほとんど飛び散っておらず、ひびの入り方も想定通り」と話した。
来年3月までに15回ほどの発破でみお筋部分を撤去する予定で、コンクリート片約1万立方メートルは発電所につながっていた導水トンネルに埋め戻す。
荒瀬ダム撤去は本格的なダムとしては全国初のケースで2012年9月に着工。工期は17年度までの6年間を予定している。(樋口琢郎)

事業認定不服審査請求 弁明書への反論書を提出しました。石木ダム関係

2014年12月18日
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2014年12月15日、39名(当日時点)連名で反論書を国交省に提出

昨年10月7日、共有地権者有志を中心に、遠藤とともに90名が石木ダム事業認定不服審査請求を行いました。石木ダム建設絶対反対同盟のみなさんもこれにあわせて、審査請求を行いました。
その意見書に対して、2014年5月29日に事業認定庁・九州地方整備局から弁明書が審査庁(国交交通大臣)に提出され、審査庁(担当部署:国土交通省総合政策局総務課土地収用管理室)を経て8月18日付で私たちに発送されました。

高橋比呂志さんから多大な協力をいただいて、弁明書への反論書を作成し、39名が共有する形で12月15日付で審査庁担当部署に送付しました。
「知事との覚え書き無視」「官製市民団体」に象徴される事業進行過程の不当性、13世帯の失われる利益の評価が全くなされていない、治水・利水両面に渡って石木ダムは不必要、・・・・などを丁寧に説明し、「事業認定取り消し」が当然であることを述べました。
年が明けてから開示される予定の情報等に基づく補足意見を追加提出する予定です。

反論書は内容が多くなったので2部構成としました。
その主な内容を下に記します。

 第1 事業認定審査以前の問題
   1 審査請求人の主張
   2 受益予定住民から事業実施の要望がないことについて
   3 国土交通大臣から長崎県への通知が無視されていることについて
   4 1972年7月29日締結の覚書の存在=起業者・長崎県に重大な約束違反
   5 認定庁への質問
 第2 認定庁による検証が行われていない(総論)
   1 審査請求人の主張
   2 認定庁の弁明
   3 認定庁の弁明が誤りである理由
   4 認定庁への質問・要請
 第3 治水目的
   1 1時間降雨量138mmは700年から800年に1回しか起きない
   2 山道橋には1/30までの洪水しかたどり着かない→石木ダムが働くときはない
   3 1990年7月洪水関係
   4 治水対策全般
   5 川棚川下流域に必要な治水対策は石木ダムを必要としない
   6 社整審資料「事業の概要」34 ページ記載事項の大きな問題
   7 川棚川の山道橋下流域で必要な治水対策
   8 治水に関するまとめ

第4 利水目的
1 現状は水不足なのか?
2 生活用原単位
3 業務営業用水
4 工場用水
5 その他用水量
6 用途別予測に関するまとめ
7 水需要の算定方法
8 漏水対策
9 保有水源
10 供給力不足
11 「水道施設設計指針 2012」
12 有収水量
13 有収率
14 負荷率
15 安定供給の確保の観点
16 事業を遂行する充分な意思と能力
17 事業認定の適法性判断の基準時
18 利水のまとめ
第5 流水の正常な機能の維持
1 認定庁の弁明
2 認定庁の弁明の誤り
第6 環境
1 環境配慮の手法
2 カエル類
3 チョウ類
4 トンボ類
5 鳥類
6 ヤマトシマドジョウ
7 ゲンジボタル
8 環境のまとめ
第7 緊急性要件(4号要件)
1 審査請求人の主張
2 認定庁の弁明
3 認定庁の弁明が誤りである理由
第8 手続上の瑕疵

これからの進行

審査庁は反論書を認定庁・九州地方整備局に送付し、再弁明書の提出を促します。
認定庁がそれに応じれば、認定庁を通じて再弁明書が私たちに届きます。
意見陳述を希望している人には意見陳述の機会が設定されます。
その陳述内容も認定庁・九州地方整備局に送付されます。
これらのやりとりがどこまで続くかは審査庁の判断になります。

その判断に基づき、審査庁はこの案件を公害等調整委員会に送付して意見を聞いてから最終判断を下します。

石木ダム事業とはなんぞや、を正確に審査庁が把握した上で判断を下すことができるように、きちんとした情報を提供していくことが大切です。

国土審議会・水資源開発分科会・調査企画部会の各委員への要請書「『今後の水資源政策のあり方について』の答申(原案)の改善すべき点」の送付

2014年12月17日
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今後の水資源行政のあり方をきめる国土審議会水資源分科会の答申が来年の早い時期に出されようとしています。

11月17日に国土審議会・水資源開発分科会・調査企画部会が開かれ、答申(原案)についてのが議論行われました。現在、答申案の最終調整がされています。

今後は水資源開発分科会で審議した上で、答申が国土交通大臣が提出されることになっています。

この答申は今後の水資源行政を左右する、きわめて重要な答申ですので、慎重な議論がなされるべきですが、調査企画部会で議論された答申(原案)は多くの問題があります。

そこで、水源開発問題全国連絡会は、調査企画部会の沖大幹部会長、各委員に対して、下記の「『今後の水資源政策のあり方について』の答申(原案)の改善すべき点について」を送付しました。

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