水源連:Japan River Keeper Alliance

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山形県、居直りのゼロ回答 (最上小国川ダム)

山形県ゼロ回答

去る2月18日に「最上小国川の清流を守る会」と「水源開発問題全国連絡会」が連名で山形県知事に提出した「抗議と要請」に対する山形県からの回答が、3月19日付けで出されました。回答は知事名ではなく、農林水産部水産課長、県土整備部河川課長 としてありました。役職としての公印が押印されていました。

回答内容は添付のように、ゼロ回答です。
小国川漁協の沼沢組合長を自死に至らしめた責任を微塵にも認めない「居直り」です。

山形県回答は

  1. 沼沢組合長を自死に至らしめた山形県と小国川漁協との折衝の経過の実態調査「拒否」
  2. 最上小国川建設を大前提とした「協議」の継続
  3. 「ダムに依らない治水」の本質的な議論ができる県民討論集会開催「拒否」
  4. ダム事業の26年度の予算の凍結「拒否」

でした。

水源連は、「最上小国川の清流を守る会」のみなさん、「小国川漁業協同組合」のみなさんと共に、2月18日に提出した「抗議と要請」(pdf 20kb)の実現に向けてしっかりと取り組みます。
全国の皆さんからのご支援をよろしくお願い致します。

20140319 山形県回答  pdf 898kb

この問題の水源連HP 参照ページ
山形県知事に「抗議と要請」提出(最上小国川ダム問題)

 

 

佐世保市水道局、実質的な応答に入る  (石木ダム)

2014年3月16日
カテゴリー:

3月14日、佐世保市水道局、実質的に公開質問状の回答説明開始

2月21日に石木ダム建設絶対反対同盟など石木ダム建設に反対する5団体と石木ダム対策弁護団が佐世保市長に提出した公開質問状に対する回答が3月7日に出されました。水道局長名の回答です。当方からの設問に対しては具体的数値は上げていませんが、これまでの同局の言い分を答えとして書いています。また、佐世保市の会議室を3月14日15時から17時までの2時間確保するとしてあります。

 
3月14日午後2時40分、佐世保市は谷本水道局長、小濱水道局経営管理部長、河野計画室長をはじめとした十名ほどの職員が席に着いていました。当方は50名を超える仲間が駆けつけ、定刻3時に話合いが始まりました。
先ずは水道局長が佐世保水道の成り立ち、H6渇水で水源確保必需など、佐世保水道の説明を試みました。時間の無駄になるので当方の質問に対して数値を上げて具体的に答えるよう、迫りました。
石木ダム建設絶対反対同盟からは「地権者の権利を侵害した上でダムを作る以上、その地権者の理解を得るための努力を尽くすことが必要である。」、弁護団からは「ダムの必要性にかかる説明の必要性を市自らが回答書で認めた以上、当方の質問に回答できるはずであるし、答えるべきである」と 迫り、「当方がこの話合いの進行を進める」平山弁護士と宣言、具体的な質問に入りました。

先ずは工場用水予測です。工場用水の最大需要先である佐世保重工業株式会社(以下、「SSK」と言います。)の水道使用量が2011年度の1、166㎥/日からわずか4年後の2015年度以降は5、691㎥/日と4.88倍にも急激に増加するとの予測です。「SSKでは経営方針の変更に伴い、修繕船の売上高を約2倍見込んである。」(佐世保市第9期拡張事業平成24年度再評価水需要予測資料)という記載があり、それを理由にSSKの水道使用量を急激に増加させています。このことについて説明を求めました。

河野計画室長は「SSKは修繕船用ドックを二つ割り当てるとしているので、2艘が同時(同じ日)にドックインした場合は4,412㎥/日は必要と判断した」と答えました。それを以て、一日使用水量の構成要素とすることは、1年365日、毎日、2艘が同時(同じ日)にドックインすることを想定したことになります。
実際には2艘が同時(同じ日)にドックインする可能性は殆ど考えられないのが実態です。一日平均使用水量の要素として可能性が極めて少ない4,412㎥/日を計上することは「一日平均使用水量」の定義に反しています。一日平均使用水量の揺らぎの問題になり、それは一日最大使用水量の範疇に入ります。
「主な反対意見の要旨と当該意見に対する事業認定庁の見解とを併記した意見対照表」の「意見の要旨」19番への「認定庁の見解」にある「起業者は、同造船企業の経営方針の転換を受けて意向調査を行ったところ、同造船企業からは4,412㎥/日は最低限必要との文書による回答を確認している。」について 河野計画室長は、「SSKからのヒアリングで、修繕船が同時に2艘ドッグインすると4,412㎥/日は最低限必要と判断した、が正しい」と説明しました。
このやりとりで、以下二つの重要事項が確認されました。

  1. 修繕船が同時に2艘ドッグインするとして4,412㎥/日を一日平均使用水量の要素として計上することは、可能性が極めて少ない要素なので「一日平均使用水量」の定義に反していること。
  2. 修繕船が同時に2艘ドッグインすると4,412㎥/日は最低限必要としたのはSSKからの文書ではなく、佐世保市であること。

次回からは、「H6年度の渇水が再来した場合にどのような事態が想定されるのか」「水需要予測に関する質問への数値を上げた説明」に入ることを求めました。水道局は『今すぐは答えられない。検討する」としました。
私たちは以下のことを佐世保市に求めてこの日の回答・説明要請行動を終えました。

  • 開示を求めるデータ等を提出するのでその開示を含め、4月7日を期限として2月21日提出公開質問状への回答を求めること
  • 市町による回答説明は4月11日19時にこうばる公民館で行うこと
  • それが受け入れられない場合は同4月11日15時に佐世保市庁に訪れるので受け入れること

3月14日のまとめ

①ダムの必要性につき説明する必要性を市に示したこと
②市は回答を検討するとしており、口頭で一部情報を回答しており、その結果、双方の事実認識のズレが解消された(評価は別です。)部分があったこと
③全て答えられる質問である以上、回答しないことは当方主張を認めたものに他ならないとして、回答すべきであることを求めたこと
④今後も回答をするよう求め続けていくこと
⑤佐世保市には「13世帯への理解を得るには説明責任がある」と同時に「佐世保市水道事業体として佐世保市民への責任がある」 こと

次回は4月11日を予定しています。話合いの継続を求めます。

マスコミ報道

西日本 毎日 20140315  205kb
朝日20140315   89kb
 長崎新聞20140315  205kb

 

この日の中継ビデオ いしまるほずみさん撮影

ピンチ!佐世保市水道局(2014年3月14日)
http://youtu.be/bRfUuqXopU0

ピンチ!佐世保市水道局つづき(2014年3月14日)
http://youtu.be/cVAQVR-WxVI

佐世保市から回答! 14日に回答・説明会 石木ダム

2014年3月10日
カテゴリー:

2月21日提出公開質問状への回答、本日入手

石木ダムに反対する長崎県内5団体と石木ダム対策弁護団が2月21日に連名で提出した佐世保市長宛の公開質問状への3月7日付回答を石木ダム対策弁護団事務局経由で本日入手できました。
回答は市長名ではなく、水道局長名になっています。
回答は設問に対応したかたちにはなっていますが、一問一答形式ではなく、佐世保市のこれまでの持論を述べています。

佐世保市水道局は3月14日15時から17時にかけて水道局庁舎4階会議室で回答・説明するとしています。
この会議室は収容人数が40名程度しかないので、100人は入れるところを用意するよう要請します。

みなさん、佐世保市水道局の回答・説明を聞き、質問・意見交換を積極的に交わそうではありませんか。

佐世保市回答書 pdf 467kb

佐世保市公開質問状 pdf 151kb

 

 

最近の新聞報道 石木ダム

2014年3月8日
カテゴリー:

新聞報道4つ

3月7日(金)、佐世保市への公開質問状への佐世保市の対応

3月7日(金)回答期限です。読売新聞が佐世保市の対応を報じています。
個々の質問には答えずに、「石木ダム完成は市民の悲願 」を述べることに尽きているようです。
(石木)140308読売・佐世保市が回答

3月6日(木)、石木ダム建設絶対反対同盟皆さんの長崎県職員への要請行動

長崎放送動画ニュース

03/06
「反対派が県職員を阻止 石木ダム予定地で3年半ぶり対峙」
東彼・川棚町に計画されている石木ダムをめぐり、建設に反対する住民らが、6日に現地に入ろうとした県職員の車を阻止し、ダムの必要性などについて説明を求めました。
住民がこうした行動に出るのは、 付けかえ道路の工事を阻止した2010年以来3年半ぶりのことです。
http://www.youtube.com/watch?v=-FYS_pxL2kE&list=UUh0-nAqSYSYed_A4Qdz-0ww

3月6日、佐世保市長の市議会答弁を報じる読売新聞記事。

(石木)140306読売・市議会  pdf 464kb

長崎県「公益性は認定されている。今は生活再建を話し合う段階」 石木ダム

2014年3月2日
カテゴリー:

2月28日 長崎県回答主旨・「地権者と話し合う。その中身は生活再建の相談」

石木ダム反対5団体と石木ダム対策弁護団は、長崎県から2月21日に寄せられた回答について説明を求める要請を、2月28日午後3時から長崎県出島交流会館2階研修室で行いました。50名前後の皆さんが参加しました。
長崎県からの説明者はこの日も、長崎県土木部河川課の川内企画管理監でした。
川内氏の開口一番は「今日の予定時間は30分。」でした。相も変わらぬ高姿勢の対応に「そんな短時間で答えられるのか、私たちは認めない」と多くの声がとびました。

先ず、県からの文書回答について、「質問には答えない、と理解してよろしいんですね」と確認を迫ると、「答えている。これが答えだ。」との詭弁。
繰り返しの質問に対して、「事業の公益性については事業認定が下りている。第三者機関が公益性を認めている、これまでも何度も説明をしている。もう公益性云々には決着がついている。公益性についての質問に答える必要はない。今はその先、地権者皆さんのこれからの生活不安解消に向けて話し合う段階である」 と全く一方的な勝手な話しだけが出されました。

以下、「石木川まもり隊」ブログに掲載されてい報告の引用です。

「石木川まもり隊」ブログより  http://blog.goo.ne.jp/hotaru392011

地権者が「あんた達は事業について理解してほしいと言いながら、質問すると答えない。 それでどう理解しろと言うんだ?」と聞くと、
答えは「・・・・・・・・・・」
弁護士が「もう話し合う気はないんだね?」と言うと、
「いやいや、話し合いはしたいと思っている」と答えるので、
「質問には答えないのに、何を話し合うの?」と問われ、
「将来への不安なお気持ちとか…」との答えに、みんな失笑。
「よく言うねー、不安な気持ちとか。わがどんがしかけてきとっとにから」
「ダムが不安の種です!ダムがなくなれば安心です!」
など13世帯の皆さんが口々に訴えました。

 鮮明になった県の考えかた。

☆ 「事業認定」→ 公益性には決着がついている。公益性に関する質問には答えない。
もはや公益性について論議する段階は過ぎている。
☆ 地権者がもつ事業への疑問を解くことはしない。受け入れてもらうしかない。
☆ 話し合うべき課題はただ一つ、補償交渉だけ!

県への通告 

このように回答拒否を貫く長崎県にたいして、5団体と弁護団はまとめとして下記四点を通告してこの日の要請行動を終わりました。
☆ 長崎県の対応を事業認定庁である九州地方整備局に報告する。
☆ 長崎県向けた質問を 事業認定庁にあげる。
☆ 質問を受けた事業認定庁は長崎県に問い合せるであろう。
☆ 事業認定庁からの問合せに対する長崎県の対応を見て、再度、長崎県知事に回答を求める。

当日の記録

実況ビデオ   「エンドレス…石木ダム問題県庁行動(2014年2月28日)」 
撮影 いしまるほずみさん

新聞記事切り抜き
140301長崎新聞

 

 

 

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