水源連:Japan River Keeper Alliance

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「公共事業チェック議員の会」による公開ヒアリングと「緊急抗議集会 第2弾」開催のお知らせ

「公共事業チェック議員の会」による公開ヒアリング

八ッ場ダム問題を主テーマとした「公共事業チェック議員の会」による公開ヒアリングが下記の要領で開催されます。

会議室には50人程度はいることができます。

  • 日時:2012年2月14日(火)11:00~12:00
  • 場所:参議院議員会館 1階 101会議室
  • 内容:
    1. 八ッ場ダム事業等に関するヒアリング
    2. その他

入館票は参議院議員会館1階ロビーで10時半からお渡し致します。

約50人まで入場可能です。

是非、いらしてください。

「議員の会」から国交省に提出されているヒアリング項目

  1. 利根川水系河川整備計画の策定作業は2006年11月から開始され、08年5月に中断されたが、中断の理由は何か。現在の進捗程度はどうか、また今後の策定に向けた行程を明らかにされたい。
  2. 関東地方整備局が公開した河川整備計画のメニューと八ッ場ダム検証で使われた河川整備計画の枠組みとの差異はどうなっているか、対比表などで明確にされたい。またその差異の理由は何か。
  3. 八ッ場ダムの暫定水利権の安定化の方策について、現在どのような検討状況か。また今後どのようにして安定化を図る予定か。
  4. 八ッ場ダムの建設事業を推進するとなると、今後のダム建設基本計画の変更は必要か。今後、ダム完成までどの程度の期間と予算措置が必要となる見込みか、その内訳概要を含めて明らかにされたい。
  5. 利根川水系については、堤防強化を中心とした河川整備が喫緊の課題だと思われるが、最近10年間の堤防強化にはどこにどの程度の予算措置を講じたか、また今後の予定はどうか。
  6. 国土交通省から八ッ場ダム関係都道府県、市及び区に出向している人数、出向先の役職名を明らかにされたい。

「議員の会」の指揮の下での、市民側と国交省とのダム検証関連の質疑応答も可能です。

緊急抗議集会 第2弾

昨年の暮れ、政府は「八ッ場ダム建設再開」を決定しました。ダム、高速道路などの巨大公共事業を次々と復活させ、マニフェストを無視して増税を目指す政府に対して、国民の怒りは頂点に達しています。

そこで私たちは、1月17日に続いて 抗議集会PartⅡを開催することにしました。今、国民の脱原発の願いを無視して原発再稼働の動きもつくられようとしています。巨大公共事業の復活、原発再稼働の動きの背景にあるものは河川ムラ、原子力ムラに象徴される利権構造です。

税金を一部の人々の利益のために吸い上げる利権構造が政策を決定する仕組みを解体しない限り、私たちの社会に未来はありません。

チラシをご覧の上、是非、お越しください。

  • 主催: 緊急抗議集会「八ッ場ダム建設再開は許さない!!」実行委員会
  • 構成団体: 八ッ場ダムをストップさせる市民連絡会、八ッ場あしたの会、原子力資料情報室、ダム検証のあり方を問う科学者の会、全国自然保護連合、ラムサール・ネットワーク日本、道路住民運動全国連絡会、外環道7区市ネットワーク(外環ネット)、水源開発問題全国連絡会
  • 賛同団体:108団体 構成:下記リンク先

チラシ(PDF 680KB)

2012年1月17日 八ッ場ダム緊急抗議集会報告

2012年1月17日
カテゴリー:

2012年1月17日に八ッ場ダム緊急抗議行動に延べ450名参加

1月17日午後半日の活動は熱い熱気に包まれました。

要請行動とパフォーマンスは百数十名、緊急抗議院内集会には300人の会場満員の皆さんが参加されました。

八ッ場ダム工事再開に象徴される全く無駄な公共事業再開にたいする全国からの怒りの声が集中しました。

当日の進行

緊急抗議行動
13:30 日比谷公園 霞門にてミニ集会
13:45 霞門出発
14:00 国土交通省への要請・国交省前で抗議アクション
14:30 国土交通省出発
14:45 首相への要請(内閣府官房) 首相官邸前、国会議員会館前にてアピール
16時~18時 衆議院第一議員会館大会議室での集会

集会名称「八ッ場ダム建設再開は許さない!! ~不要不急の公共事業が続々復活?!~」

緊急抗議集会
司会 橋本良仁 大野ひろみ

  • 開会挨拶 実行委員会から
  • 基調講演「民主党は生き延びられるか増税と公共事業」
    五十嵐敬喜(法政大学教授・元内閣官房参与)
  • 報告
    「八ッ場ダム再開決定ドキュメント」まさのあつこ(ジャーナリスト)
    「新たな治水理念の構築を放棄した有識者会議」 今本博健(ダム検証のあり方を問う科学者の会 共同代表、京都大学名誉教授)
    「負の遺産“八ッ場ダム”建設再開の流れを反転させるには」嶋津暉之(八ッ場あしたの会&八ッ場ダムをストップさせる市民連絡会)
    「続々と復活する不要不急の公共事業」

    • 外環道 大塚康高(外環ネット)
    • 干潟埋め立て 陣内隆之(ラムサール・ネットワーク日本)

    参加団体より発言
    川辺川ダム、成瀬ダム、最上小国川ダム、安威川ダム、設楽ダム、八ッ場ダム、太田川ダム、千葉県自然保護連合、千葉の干潟を守る会

  • 挨拶をいただいた国会議員の皆様
    塩川鉄也議院議員、中島政希衆議院議員、平智之衆議院議員、大河原雅子参議院議員、福島みずほ社民党党首、川内博史衆議院議員
  • 八ッ場ダムを考える1都5県議会議員の会を代表して、角倉邦良(群馬県議会議員)
  • 集会宣言提案と採択
  • 閉会挨拶 実行委員会から 川村晃生(ダム検証のあり方を問う科学者の会 共同代表、慶応大学教授)

賛同団体は1月15日には101団体に達しました。1月22日現在では104団体に達しています。

17日の集会に参加できない賛同団体の皆様からは「私たちも参加はできないけれど、17日の趣旨を共有して頑張ります。」という声をたくさんいただいています。

17日に示された皆さんの力はこれからの私たちの運動の原動力です。

八ッ場ダム工事再開に象徴される全く無駄な公共事業の徹底見直しなど、集会で採択された宣言を具現化するべく運動を大いに盛り上げて、国民運動にまで育て上げ、目的を達成しましょう。

集会の最後に、集会宣言 を採択しました。

関連資料は以下をクリックしてください。

17日に配付された資料一式(PDF 4.4MB)
17日集会で採択した集会宣言(PDF 385KB)
17日に内閣総理大臣と国土交通大臣に提出した「申入れ」(PDF 307KB)
22日現在の実行委員会構成団体と賛同団体(PDF 201KB)

17日の記録

当日の実況映像は下記URLをご覧ください。

17日の報道

 

2012年1月17日 八ッ場ダム緊急抗議行動のお知らせ

2012年1月17日に八ッ場ダム緊急抗議行動!

賛同団体が101団体になりました。実行委員会構成団体と賛同団体の名簿(PDF KB)をご覧ください。

賛同団体の募集は1月15日22時で終了させていただきました。たくさんのご協力、ありがとうございました。

17日に内閣総理大臣と国土交通大臣へ提出予定の「申入れ書」(PDF 373KB)と「集会宣言」(PDF KB)の案文
これらは最終決定版ではありません。今後、変更する場合があります。

チラシ最終版(PDF 446KB)

その概要

緊急抗議行動

13:30 日比谷公園 霞門に集合(東京メトロ霞ヶ関駅B2出口)
13:45 霞門出発
14:00 国土交通省への要請・国交省前で 抗議のパフォーマンス
14:45 首相官邸前、国会議員会館前にて アピール
※それぞれ、抗議の意思をあらわすプラカードなどをご持参下さい!

不要不急の公共事業 八ッ場ダム再開は許さない 緊急抗議集会

16時から18時
衆議院第一議員会館大会議室

◆基調講演「民主党は生き延びられるか-増税と公共事業」
五十嵐敬喜 法政大学教授 元内閣官房参与

  • 「八ッ場ダム再開決定ドキュメント」
    ジャーナリスト まさのあつこ氏
  • 「新たな治水理念の構築を放棄した有識者会議」
    京都大学名誉教授・ダム検証のあり方を問う科学者の会 今本博健氏
  • 「負の遺産“八ッ場ダム”建設再開の流れを反転させるには」
    八ッ場あしたの会&八ッ場ダムをストップさせる市民連絡会 嶋津暉之氏

◆「大型公共事業の復活」

  • 外環道 外環道7区市ネットワーク 大塚康高氏
  • 干潟埋め立て ラムサール・ネットワーク日本 陣内隆之氏
    他、参加団体より発言

◆国会議員のご挨拶(随時)
◆「八ッ場ダムを考える1都5県議会議員の会」ご挨拶
◆集会宣言 採択
◆主催団体:緊急抗議集会「不要不急の公共事業 八ッ場ダム再開は許さない!!」実行委員会
構成団体:八ッ場ダムをストップさせる市民連絡会、八ッ場あしたの会、ダム検証のあり方を問う科学者の会、八ッ場ダムを考える1都5県議会議員の会、全国自然保護連合、ラムサール・ネットワーク日本、道路住民運動全国連絡会、外環道7区市ネットワーク(外環ネット)水源開発問題全国連絡会

2012年の課題

2012年1月1日
カテゴリー:

2011年12月23日の政府・与党の八ッ場ダム建設再開合意が象徴するのは、2009年政権交代時の民主党マニフェスト「コンクリートから人へ」「できるだけダムに依存しない治水・利水」を政権与党になった民主党自身が反故にしたことです。

検証自体が当時の前原国土交通大臣設置の「治水のあり方を考える有識者会議」の「中間まとめ」を基本に据えた 「ダム事業の検証に係る検討に関する再評価実施要領細目」(PDF 422KB)によるものでした。

私たちは「治水のあり方を考える有識者会議」設置当初から、その委員構成と非公開という運営に関して、「コンクリートから人へ」「できるだけダムに依存しない治水・利水」への方向転換は望めないことを指摘し、その抜本的改善を求めてきましたが、前原氏は聞く耳を持とうとしませんでした。

「ダム事業の検証に係る検討に関する再評価実施要領細目」(PDF 422KB)による検証は、事業者による検証で、問題を提起してきた住民の実質的な関与を徹底的に排除して進行しました。事業者が当該ダム事業を推進する方向を持っていればそれがそのまま追認されるという検証でした。事業者による検証結果を有識者会議が追認、それを以て国土交通大臣が「推進決定」を下す、というのがこれまでの流れです。

国土交通省が八ッ場ダム本体工事を2012年度予算に計上したということは、これからもこの方式で検証検討が行われ、その手順が「中間まとめ」を踏まえていれば有識者会議と国土交通大臣が追認を与えることを国土交通省が宣言したことになります。今後も続々と「ダム事業最も有利」の検証検討結果に有識者会議と国土交通大臣が追認するでしょう。

私たちはなんとしても、「検証の本来の目的である河川行政の方向転換を反故にして、ダム事業推進」の結論が先にある検証の流れを断ち切らなければなりません。

八ッ場ダム本体工事費計上決定の撤回を求めるとともに、現在の有識者会議を解散し、ダム事業者から報告される検証結果を“「できるだけダムに依存しない治水・利水」への転換”という視点で正しく審査する「事業検証検討審査会」を設置して、あらためて八ッ場ダム検証報告の審査を行うことを実現させなければなりません。

ダムだけでなく、整備新幹線や道路、泡瀬干潟埋め立てなど無駄な公共事業を次々と復活させ、国民にその負担を強いる増税、全く許すことができません。ある新聞は「人からコンクリートへ」と民主党を揶揄していました。

水源連も多くの皆さんと連帯して今の状況を跳ね返したいと思います。共に頑張りましょう。

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