ダム問題とは
日本国内には、すでに建設されたダム、建設中のダムを合わせると約3,000のダムがあります。
ダムがつくられる目的は、大雨などで起こる氾濫や洪水を抑えるため、飲み水などに使う水を確保するため、そして発電のためといわれています。
しかし、これらの主張には大きな疑問があります。たとえば、巨額な費用がかかるダムの治水効果は高くはなく、ダムが建設されることで他の治水対策はなおざりになっています。また日本は人口減少や産業構造の変化などで水の需要は減ってきており、水余りといわれる状況になってきているのです。
一方でダム建設には多数の問題があります。
ダム予定地で、人々が反対の意思表明をすると国や県が様々な圧力をかけ、人々は長い間苦悩し、地域は分断されていきます。
また、ダムが生態系に及ぼす悪影響はいうまでもありません。水質の悪化、水量の減少、ヘドロ化した土砂の堆積、そして希少な動植物の減少などが報告されています。
最後に、ダム建設は巨大公共事業であり、国や自治体の財政を圧迫し続けています。そしてそれを国税、都県民税、水道料金として負担しているのは私たち国民なのです。
日本各地では、50年も前に計画されたダム建設事業が今も推し進められています。そしてダム事業者は、ダム建設に反対する住民からの話し合いや資料提示の要求に対して誠意のある対応をしていません。
なぜダム建設が問題なのか、6つの視点で問題をまとめ、また「よくある質問と答え」も用意しました。ぜひお読みいただければと思います。