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大戸川ダムの情報

なるほドリ  大戸川ダム建設されるの? 滋賀県より重い費用負担、2府の同調が鍵

2019年5月15日
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三日月大造滋賀県知事が建設を容認した大戸川(だいどがわ)ダムについての解説記事を掲載します。
大戸川ダムの現事業費1080億円の国負担を除く324億円の負担内訳は、大阪府186億円余り、京都府128億円余り、滋賀県8億円余りですから、大阪府と京都府がノーを言い続けることを期待します。

なるほドリ  大戸川ダム建設されるの?/滋賀
(毎日新聞滋賀版2019年5月15日)https://mainichi.jp/articles/20190515/ddl/k25/070/498000c

滋賀県治水の効果認め、知事方向転換 県より重い費用負担、2府の同調が鍵

なるほドリ 三日月大造知事が凍結中の大戸川(だいどがわ)ダム(大津市)の建設を容認する方針を表明したって記事で読んだよ。
記者 4月16日の記者会見で三日月知事が建設を容認し、計画の凍結解除を求める方針を表明しました。大戸川ダムは国が建設を計画し、1968年に予備計画調査に着手しましたが、2008年に国土交通省近畿地方整備局の諮問機関「淀川水系流域委員会」が「効果が限定的」として建設見直しを提言。同年、当時の嘉田由紀子知事が京都、大阪、三重各府県知事とともに「施策の優先順位が低い」として建設の凍結を求める共同見解を発表し、国は09年に事業凍結を決めていました。
しかし、近畿地整は16年、治水対策としてダム建設が有利とする評価案を公表。滋賀県も知事合意から10年が経過し、下流の河川整備が進み、全国で豪雨が相次いでいることを踏まえ、昨年、専門家を交えた独自の勉強会を設置しました。3回開かれた勉強会が今年3月、ダムの治水効果を認める報告をまとめたことを引き合いに、三日月知事は「一定の治水効果があることが分かった」と方針転換の理由を説明しました。
Q 表明はどう受け止められているのかな?
A 三日月知事を後継として引退した嘉田前知事は会見を開き、「ダムに一定の治水効果があることは、以前から分かっている。ダムは副作用もたくさんあり、必要性は費用や環境への影響、維持管理のあり方などを含めて総合的に判断すべきだ」と、疑問を呈しました。17年に県議会で知事合意の撤回を求める決議を賛成多数で可決させた最大会派の自民党や、地元住民らでつくる大戸川ダム対策協議会は歓迎しています。
Q これから建設が進むの?
A これからの焦点は京都、大阪両府が県に同調するかですが、両府とも慎重な姿勢です。政治情勢は建設反対で一枚岩となった08年当時とは異なりますが、ダム建設には重い費用負担があるからです。1000億円以上の本体工事費の3割を県と両府が負担することになっていますが、下流にダムの恩恵が及ぶという考えから、両府の負担は県より重くなります。三日月知事の表明を受け、大阪府の吉村洋文知事は独自の検証委員会を発足させることを表明しました。三日月知事は関係府県に県の立場を説明する方針です。<回答・成松秋穂(大津支局)>

社説:大戸川ダム推進 知事の方針転換は疑問(京都新聞)

2019年4月18日
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滋賀県の三日月大造知事が凍結中の戸川(だいどがわ)ダムの建設を容認する方針を表明したことについて京都新聞が社説で厳しく批判しています。
その社説を掲載します。
傾聴すべき社説であると思います。


社説:大戸川ダム推進 知事の方針転換は疑問

(京都新聞2019年04月18日 12時12分) https://www.kyoto-np.co.jp/politics/article/20190418000044

幅広い議論がないままに出された判断であり、大いに疑問だ。
滋賀県の三日月大造知事が、凍結中の大戸川(だいどがわ)ダム(大津市)について方針を変え、国に建設を求めていく考えを示した。
専門家との勉強会で検証し、ダムに一定の治水効果が認められたというのが理由だ。
しかし、勉強会は3回開かれただけ。県がデータを示して説明し、専門家が意見を述べる形だが、ダム建設を前提にした議論に見える。異論を示す識者が参加していないのは、どうしたわけか。
そもそも大戸川ダムに一定の治水効果があることは、凍結時点でも認められており、勉強会で検証するまでもない。もっと多角的な視点から議論すべきだった。
2008年に滋賀は京都、大阪、三重を含む淀川水系流域4府県で、大戸川ダムについて「施策の順位が低い」として「凍結」を求める合意書を出している。
1997年の河川法改正で淀川流域の河川整備計画策定に、関係知事の意見が求められたからだ。
これからの焦点は京都、大阪が滋賀に同調するかだが、両府とも慎重な姿勢だ。というのも重い費用負担が背景にある。総事業費1080億円のうち、滋賀は8億円なのに大阪187億円、京都が129億円と多い。下流にダムの恩恵が及ぶという考えからだ。
どこも財政状況は厳しい。ダムに一定の治水効果があっても、巨額の建設費に見合うのか。急を要する河川改修なども多く、優先順位を付けるのは当然といえる。
一方で、国土交通省はすでに大戸川ダムの事業継続を決定しており、近畿地方整備局の有識者会議はダムをめぐる検証結果を近くまとめる予定だ。滋賀の方針転換は、こうした国の動きに伴ったものだろう。
ダム建設への流れではないか。ならば専門家にとどまらない、住民参加の議論が必要だ。
2003年に「ダムは原則建設しない」と提言した淀川水系流域委員会は、国交省の下であっても熱い議論を繰り広げた。治水のほか環境、まちづくりなど多様な分野の専門家、市民が加わり、情報公開を徹底した。淀川モデルといわれた理念を思い起こしたい。
自然災害が多発している。想定外の暴風雨で、ダムや河川が決壊の危機に陥る事態も少なくない。警報や避難など防災・減災のあり方を根本から考え直す時ではないか。ダムだけを見ずに、広い観点から議論をしていく必要がある。

「脱ダム」嘉田前知事、建設容認に疑問表明 滋賀・大戸川ダム

2019年4月17日
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建設凍結中の大戸川ダム(大津市)について滋賀県の三日月大造知事が4月16日の記者会見で「知事として大戸川ダムは必要であると考える。本体工事の早期整備を望む」と述べ、国に建設の推進を求める意向を表明しました。
これに対して嘉田由紀子・前知事が建設容認に疑問を表明しました。
その記事とニュースを掲載します。
三日月氏は2009年の民主党政権発足時に、ダム問題担当の国土交通政務官(後に副大臣)でしたが、河川官僚による事業推進のためのダム検証を容認しました。
三日月氏は嘉田・前知事の後継者なのですから、大戸川ダムの凍結方針を守らなければならないはずなのですが、やはり駄目でした。
2014年に嘉田・前知事の後継者になった時から、三日月氏はダム推進に方針転換するつもりであったに違いありません。
2008年に4府県が凍結を求めたときは嘉田さんのほかに、大阪府橋下徹知事、京都府山田啓二知事もダム反対の意見を表明していました。
今後は大阪、京都の後継知事たちにかかっています。


「脱ダム」嘉田前知事、建設容認に疑問表明 滋賀・大戸川ダム

(毎日新聞2019年4月16日 21時31分) http://mainichi.jp/articles/20190416/k00/00m/040/269000c

(写真)大戸川ダムの建設予定地=大津市で2018年11月28日、本社ヘリから猪飼健史撮影
国が計画し、建設が凍結されている大戸川(だいどがわ)ダム(大津市)を巡り、滋賀県の三日月大造知事は16日の記者会見で、建設を容認する方針を正式発表した。一方、2008年に京都、大阪、三重各府県知事とともに建設の凍結を求める共同見解を発表した嘉田由紀子前知事も同日、会見し、三日月氏の判断に疑問を呈した。
国は嘉田氏ら4府県知事の共同見解を受け、09年に大戸川ダムの事業凍結を決定した。その後、国土交通省近畿地方整備局は16年2月、治水対策としてダム建設が有利とする評価案を公表。滋賀県が独自に設けた勉強会も今年3月、ダムの治水効果を認める報告をまとめた。
会見で三日月知事は、勉強会の報告を引き合いに「一定の治水効果があることが分かった。近年、全国で発生した豪雨でも、備えの重要性が認識されている」と方針転換の理由を説明した。ただ、嘉田氏が進めた、ダムだけに頼らない「脱ダム」路線には「方針は継続したい」と強調した。
一方、嘉田氏は会見で「ダムに一定の治水効果があることは、以前から分かっている。ダムは副作用もたくさんあり、必要性は費用や環境への影響、維持管理のあり方などを含めて総合的に判断すべきだ」とし、三日月知事の判断に疑問を呈した。三日月氏は引退した嘉田氏の後継として14年に初当選。18年にはダム建設に賛成する自民党の支援も受け、再選した。
一方、大阪府の吉村洋文知事は報道陣に「大阪府は河川の治水を強化して府民の命を守るという方向で進めてきた。巨大な公共事業であるダムがどれだけ効果があるのか検証しなければならない」と述べ、独自の検証委員会を発足させる考えを明らかにした。
京都府の西脇隆俊知事は「コメントする立場にないが、滋賀県の動きを見守りたい」との談話を発表した。【北出昭、成松秋穂、津久井達】


「滋賀県には大戸川ダムは必要」三日月知事はなぜ今方針転換?

(毎日放送2019/4/16(火) 17:19配信)https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190416-00027414-mbsnews-soci

「滋賀県知事として滋賀県には大戸川ダムは必要であると考えます」(滋賀県・三日月大造知事・16日)

16日朝、大戸川ダムの建設が滋賀県には必要だと語気を強めた三日月知事。計画が凍結されてから10年ぶりの方針転換を示しました。

淀川の上流にあたる大戸川では、下流の洪水を防ぐ目的などからダムを建設する計画があり、1968年に国の予備調査が始まりました。しかし2008年…

「地域が責任をもって川との関わりを生み出していかなければならない」(滋賀県嘉田由紀子知事・当時)
「机の上で治水の教科書を広げて地図を広げて、治水だけのことを考えながら判断したと。どちらを府民県民の皆さんが支持するかどうか」(大阪府橋下徹知事・当時)

2008年、滋賀県の嘉田知事や大阪府など4府県の知事が「優先度が低い」として反対意見を表明したのです。当時は「コンクリートから人へ」を掲げた民主党による政権交代が目前に迫っていた時代。国は建設の凍結を決めました。

しかし、嘉田前知事の後継者とされる三日月知事は、去年5月からダムの治水効果などを検証する勉強会を開いていて、その検証結果から「ダムが必要」と認識したということです。

しかしこの動きに、嘉田前知事が疑問を呈しました。

「ダムは副作用もたくさんあるから、総合的な見方が必要ですねと一般論で言っている。ダムだけに頼らない流域治水こそ今の時代、最も必要だと」(嘉田前知事)

さらに、吉村大阪府知事も。

「滋賀県知事が現時点でダム容認となったから、大阪府知事としてもすぐ容認するかといえばそういう考え方ではないです。専門家も交えてその効果を検証したい」(吉村大阪府知事)


大戸川ダム 復活の足音 滋賀知事が建設容認

(日本経済新聞2019/4/16 20:23)https://www.nikkei.com/article/DGXMZO43815440W9A410C1LKA000/

滋賀県の三日月大造知事は16日の記者会見で、国土交通省が本体工事を凍結中の大戸川ダム(大津市)の建設を容認する方針に転換した。洪水対策に一定の効果があると判断したためだ。環境への影響などを理由に、同県とともにダム建設に反対した大阪府と京都府の対応が焦点となる。

三日月知事は「将来にわたって県民の命を預かる責任から、ダムは必要であると判断し、国に対して早期の整備を望む」と述べた。今後、国や淀川流域の京都府や大阪府に対して、県の考えを説明する。日程は「現時点では未定」とした。
県が設置した有識者をまじえた勉強会で、大戸川と琵琶湖に治水の効果があるという結論を踏まえた判断だ。ただ、琵琶湖への水位抑制効果は限定的とされる。
2008年、淀川水系に関係する大阪、京都、滋賀、三重の4府県は同ダム建設に反対。国交省は09年3月に策定した淀川水系の河川整備計画で、本体工事の凍結を盛り込んだ。滋賀県が建設を容認しても下流域の大阪府、京都府が同調しなければ本体着工できない。
同日、大阪府の吉村洋文知事は「まず滋賀県からの報告を受けたい。府独自の専門家委員会を立ちあげて方針を決める。府の負担に見合うか検証し、すぐには容認しない」と述べた。
京都府の西脇隆俊知事は「滋賀県内に及ぼす効果を県が検証されたものと認識している。県の動きを見守りたい」とのコメントを出した。いずれも現時点での判断は控えた格好だ。
今後の判断材料の一つが財政負担だ。ダム事業費の負担割合は大阪府が17%、京都府が12%、滋賀県の1%に比べて多い。現時点で全体事業費は1080億円だが、18年3月末時点で付け替え道路の建設などに710億円が支出済み。本体工事で事業費が膨らめば、自治体の負担額も増える。
ただ、建設反対で一枚岩だった08年当時と府県の政治情勢は変化している。環境への影響などを理由に反対を強く主張した滋賀県の嘉田由紀子知事のほか、大阪府の橋下徹知事、京都府の山田啓二知事はいずれも退任。京都府は国交省出身の西脇知事が就任した。
滋賀県知事の方針転換は、いったん中止の方針だったダムの建設が復活する芽が出てきたといえそうだ。
▼大戸川ダム 大津市で国交省が建設を計画している治水ダム。事業費は1080億円だが、増える可能性がある。当初は大阪府、京都府、大津市が水道水用の水源確保のために事業費を負担していたが、水需要が伸びず撤退し、国交省もいったんは中止の方針に傾いた。その後、流水型(穴あき)ダムとして復活したのに滋賀県などが反発して凍結、という複雑な経緯をたどっている。

(写真)ダム建設の容認を表明した滋賀県の三日月大造知事(16日、大津市)
三日月知事は、今後京都府や大阪府などの知事らに説明をしていくとしていますが、1000億円を超える大戸川ダムの事業費の3割は地元自治体が負担することになっていて、凍結が解除されるかは不透明なままです。

大戸川ダム 勉強会初会合 凍結された「大戸川ダム建設計画」に前向き?滋賀県知事の思惑は…

2018年6月1日
カテゴリー:

5月30日に滋賀県が大戸川(だいどがわ)ダムの治水効果を検証する勉強会の初会合が開かれました。この会合について記事とニュースを掲載します。
三日月大造知事が今夏の滋賀県知事選で自民党の推薦を受けるため、凍結中の大戸川ダムの方針を推進に切り替えることを企図して開かれたものです。
会議を傍聴した嘉田由紀子・前知事は、「建設ありきで議論が進んでいくような感じがした」と率直な印象を交えて勉強会のスタンスを批判。建設が具体化した場合には「黙っていることはできない」とし、「本当に建設を県民が望んでいるのか。何らかの方法で問うべきだ」と疑問を投げかけました。

滋賀)大戸川ダムの効果・影響勉強会、始まる 県
(朝日新聞2018年5月31日)https://digital.asahi.com/articles/ASL5Z4G94L5ZPTJB008.html?iref=pc_ss_date

(写真)傍聴席から多くの人が見守る中始まった今後の大戸川治水に関する勉強会=大津市京町4丁目
大戸川ダム(大津市)ができて稼働した場合の治水効果や瀬田川洗堰(あらいぜき)の操作に与える影響を検証する勉強会(座長=寶馨〈たからかおる〉・京大大学院教授)が30日、大津市内で始まった。
県は勉強会を年度内に数回続け、同ダム事業のあり方を判断する材料にする。県議や下流域にあたる京都、大阪両府の職員ら73人が傍聴した。
三日月大造知事は冒頭、「雨の降り方やそれに伴う災害発生の頻度も変化してきている。このような状況の変化を受け、国や他府県に県の立場を説明する材料にしたい」と勉強会の意義を語った。
この日は大戸川ダムを巡る経緯や効果、影響を検証するためのモデルを県側が説明した。京都大防災研究所教授の角哲也委員は「ダムの『実力』を正しく理解することが大事。大戸川流域に対する大戸川ダムの容量は、天ケ瀬ダムより非常に大きい」と指摘した。
京都大名誉教授の中川博次顧問は、放流能力を高めるために天ケ瀬ダムで再開発が進んでいることに触れ、「天ケ瀬ダムの『効果』を精査し、これでは足りないとなったら大戸川ダム、とステップを踏んで十分に検証してほしい」と注文を付けた。
次回の勉強会では、県が今後分析する大戸川ダムの効果、影響の検証結果を基に議論する。
一般傍聴席には、建設凍結に影響を与えた4府県知事合意にかかわった嘉田由紀子前知事の姿もあった。嘉田氏は「天ケ瀬ダムなど既存施設をうまく活用するというのが4府県知事合意の原点。大戸川の危険性ばかりを見て、ダムを造るのが当然という流れを感じた」などと語った。(真田嶺)

大戸川ダム 勉強会初会合 知事「県独自で検証」 70人超が傍聴 /滋賀
(毎日新聞2018年5月31日)https://mainichi.jp/articles/20180531/ddl/k25/010/484000c

(写真)滋賀県が大戸川ダムの治水効果を検証する勉強会の初会合で発言する委員ら=大津市京町4の県危機管理センターで、成松秋穂撮影

県は30日、国が大津市に計画する「大戸川ダム」の治水効果やダム建設の影響を検証する勉強会(座長=宝馨・京都大大学院総合生存学館長)の初会合を開いた。地元住民のほか、下流域の京都、大阪両府の職員など70人超が傍聴し、関心の高さをうかがわせた。
三日月大造知事も出席し「淀川の河川整備が進み、雨の降り方や災害の頻度も変化してきているので、県独自で検証したい」とあいさつ。県の担当者がダム建設を巡る経緯を説明し、検証に使用する流出量の計算モデルを示した。
顧問の中川博次・京都大名誉教授は「まずは(下流にある)天ケ瀬ダム再開発の効果の精査が必要だ」と強調。一方、角哲也・京都大防災研究所教授は「流域に対する容量から見れば、大戸川ダムは天ケ瀬ダムの補完的立場ではない」と指摘した。
勉強会は今後、年度内に2回程度開かれる見通しで、成果は今後の治水対策の判断材料とするほか、国や京都、大阪両府に県の立場を説明する際に活用する。
ダムだけに頼らない治水対策を提唱した嘉田由紀子前知事も傍聴。終了後、記者団に「ダム建設ありきで、異常降雨による大戸川流域の危険性だけが集中的に議論された印象を持った」と懸念を示した。【成松秋穂、北出昭】

治水効果と洗堰影響 検証へ
(読売新聞2018年05月31日)http://www.yomiuri.co.jp/local/shiga/news/20180531-OYTNT50015.html
(写真)検証の方針などが話し合われた勉強会

◇大戸川ダム勉強会初会合
◇県提案 学識者委員が了承
建設凍結中の大戸川ダム(大津市)の効果や影響を検証する、県独自の勉強会の初会合が30日、大津市の県危機管理センターで開かれた。具体的な検証のテーマとして、〈1〉流域に与える治水効果〈2〉瀬田川洗堰(あらいぜき)操作に与える影響――を県が提案し、学識者委員が了承した。会合には県内市町に加え、京都、大阪両府の担当者や地元住民ら約70人が訪れ、熱心に耳を傾けた。(川本修司、北瀬太一)
勉強会の正式名称は「今後の大戸川治水に関する勉強会」。学識者委員のメンバーは座長の宝馨・京都大大学院教授(水文学)ら3人と顧問の中川博次・同大学名誉教授の計4人で、県側からは三日月知事と土木交通部長ら3人が出席した。
会合では冒頭、事務局の県職員が同ダムの概要を説明した。▽下流の宇治川にある天ヶ瀬ダムへの流量を低減し、同ダムの容量を補う▽淀川の水位が計画高を超えないよう、洪水調節を行う――とする目的などを解説。2008年の三重、京都、大阪との4府県知事合意を受けて、ダム建設が凍結された09年の国の河川整備計画以降、雨量の増加などの環境変化が起きていることも示した。
その上で、〈1〉については大戸川流域で浸水被害が発生した際の降雨のデータを、〈2〉では瀬田川洗堰の全閉操作が行われた時の降雨量などを使って検証する方針を説明した。
学識者委員からは、角哲也・同大学防災研究所教授が近年の洪水では上流から土砂や流木が堆積(たいせき)する特徴があることなどを述べ、「どこにどんな雨が降るかで状況が変わってくる。こうした点を先取りした議論を進める必要がある」と強調。座長の宝教授は昨年の九州北部豪雨を例に、積乱雲が局地的に連続発生する「線状降水帯」と呼ばれる現象に触れ「県内でも線状降水帯が来た時が心配される。天井川が多く、中小の河川整備が進んでいない」と指摘した。
終了後、三日月知事は勉強会が4府県知事合意に与える影響を問われ、「まったく予断を持っていない。変えなければ、という部分があれば、合意の通りということもあるかも
しれない」と述べるにとどめた。
今年度はあと2回の開催を予定している。
◇「建設ありきの議論」 前知事批判
勉強会には、ダム建設の白紙撤回などを盛り込んだ、2008年の4府県知事合意の当事者の一人、嘉田由紀子前知事も傍聴に訪れた。
嘉田前知事は終了後、報道各社の取材に応じ、「建設ありきで議論が進んでいくような感じがした」と率直な印象を交えて勉強会のスタンスを批判。建設が具体化した場合には「黙っていることはできない」とし、「本当に建設を県民が望んでいるのか。何らかの方法で問うべきだ」と疑問を投げかけた。
一方、自身が代表を務める政策集団「チームしが」が6月24日投開票の知事選で三日月知事を支援する、とした方針については「今さら変えられない」と述べた。

建設凍結「大戸川ダム」の治水効果を検証 初の勉強会、多くの傍聴人らも見守る 滋賀
(産経新聞2018/05/31 )https://www.msn.com/ja-jp/news/national/e5-bb-ba-e8-a8-ad-e5-87-8d-e7-b5-90-e3-80-8c-e5-a4-a7-e6-88-b8-e5-b7-9d-e3-83-80-e3-83-a0-e3-80-8d-e3-81-ae-e6-b2-bb-e6-b0-b4-e5-8a-b9-e6-9e-9c-e3-82-92-e6-a4-9c-e8-a8-bc-e5-88-9d-e3-81-ae-e5-8b-89-e5-bc-b7-e4-bc-9a-e3-80-81-e5-a4-9a-e3-81-8f-e3-81-ae-e5-82/ar-AAy2T8N

(写真)多くの傍聴人が見守る中、初会合が開催された大戸川ダムの勉強会
国が建設を凍結した大戸川ダム(大津市)で、治水効果を検証する滋賀県の勉強会の初会合が30日、滋賀県庁で開かれた。委員の学識経験者や三日月大造知事らが出席し、大戸川の治水をめぐる経緯の説明や今後の検証内容を確認するなどした。
地元住民や市町の関係者ら約70人が傍聴に訪れ、関心の高さをうかがわせた。
勉強会では、ダム建設による大戸川流域の治水効果▽大雨などの際に淀川への流入量を調整する瀬田川洗堰操作への影響-の2点について、座長を務める京都大大学院の宝馨(たからかおる)教授ら治水の専門家らが検証する。
委員の京大防災研究所の角哲也教授からは「どこにどれだけの雨が降るかでかなり状況は変わってくる。どう雨が降るかを先取りしていくことも重要」との意見も出た。
会合終了後、宝教授は「(治水効果などについて)技術的な観点から意見を申し上げたい」。三日月知事は「今後の検証に関わる重要な意見をいただいた。早期に次回の勉強会が開かれるよう準備を進めたい」と話した。
大戸川ダムをめぐっては、平成20年に滋賀、大阪、京都、三重の流域4府県の知事が国に建設凍結を求めることで合意。国は21年に建設を凍結したが、28年に「(治水対策として)最も有利」として、事業継続の方針を示した。
昨年12月には、県議会が4知事合意の撤回を求める決議を可決。これを受け、三日月知事は今年2月の定例県議会で、勉強会を立ち上げる方針を示していた。
勉強会は今年度中に計3回開催。三日月知事は勉強会での検証結果をもとに、大戸川ダム建設に対する県の姿勢を決める判断材料にするとしている。

「近年の豪雨で検証を」 大戸川ダム勉強会で治水専門家
(京都新聞2018年05月30日 23時03分)http://www.kyoto-np.co.jp/politics/article/20180530000175

(写真)大戸川ダムの治水効果を検証するため発足した勉強会の初会合(大津市、県庁)
国が建設を凍結している大戸川ダム(大津市)の治水効果を検証する滋賀県の勉強会が30日、大津市の県庁で発足し、初会合を開いた。治水の専門家からは、洪水被害が頻発する近年の雨の降り方や土砂流出、流木などを考慮した検証を求める意見が出された。
県は下流の河川整備の進み具合を踏まえ、大戸川流域に与える治水効果や国の瀬田川洗堰(大津市)操作に与える影響について検証した上で、県や下流府県が凍結に導いた2008年の4府県知事合意の見直しも視野に、ダムに対する立場を明確にする考えだ。
顧問の中川博次京都大名誉教授は、大戸川ダムが下流の天ケ瀬ダム(宇治市)の貯水容量を補う機能を持つことから、天ケ瀬ダム再開発後の操作も含めた効果の検証を求めた。「天ケ瀬ダムは淀川の安全度を決定させる重要な施設。大戸川ダムの建設時期を議論してしかるべきだ」と述べた。
座長の寶馨(たからかおる)京都大大学院教授は、15年の関東・東北豪雨や昨年の九州北部豪雨などを踏まえ、次々と雨雲が発生する「線状降水帯」を想定した備えの必要性を指摘。角哲也京都大防災研究所教授は「豪雨が2度続く場合がある。下流への流量の時間的変化を考慮すべきだ」と述べた。
三日月大造知事は「今を生きる県民や将来にとっても重要なテーマ。できるだけ早く客観的に検証することが肝要だ」と述べた。
流域住民や建設「凍結」を合意した嘉田由紀子前知事ら約70人が見守った。

凍結された「大戸川ダム建設計画」に前向き?滋賀県知事の思惑は…
(MBSニュース 2018/5/30(水) 19:13配信 ) https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180530-00022831-mbsnews-l25

滋賀県大津市に計画されている大戸川ダム。9年前に滋賀や京都の当時の知事らの反対で建設が凍結されました。しかし30日、滋賀県の三日月知事は凍結の解消も視野に、ダムに関する勉強会を開始しました。いま、建設に前向きな姿勢をみせる思惑とは。

30日開かれた「今後の大戸川治水に関する勉強会」。大戸川ダムを建設した場合の治水効果などについて、専門家らが意見を交わしました。大戸川ダム建設の事業がはじまったのは50年前。20年前には建設予定地に住んでいた住民らの集団移転も完了しています。しかし2008年、滋賀県の嘉田知事ら4府県の知事が「優先度が低い」として反対し、国は翌2009年に事業を凍結しました。

「地域が責任をもって、川とのかかわりを生み出していかなければならない」(嘉田由紀子滋賀県知事(当時))

一方、2013年の台風18号では大戸川が氾濫。県議会では、もともと建設を推進していた自民党を中心に、ダムの建設再開を求める声が強まっています。

そんな中、嘉田知事の後継者とされる三日月大造知事が、今年になって凍結を見直す可能性もあると発言。建設予定地の視察も行いました。もともとは民主党だった三日月知事ですが、実は自民党がすでに6月の知事選で三日月知事を支援することを決定したのです。このタイミングで勉強会を開いたのは、知事選に向けた選挙対策だったのでしょうか。

Q.タイミングとして知事選が近い
「何か時期が決められたことを意識してやっているのではないです。我々として勉強会をやると言った以上は、できるだけ早く会を立ち上げて議論研究を進めるのがあるべき姿です」(三日月大造滋賀県知事)

しかし、30日の勉強会で傍聴していたこの人は怒っています。

「そもそも私はダムに頼らない治水で三日月さんにバトンを渡して、急にダムの有効性を実証する話になるなんて、手のひら返しですね。完全に自民党の応援が欲しいという政局含みですよ」(嘉田由紀子氏)

大戸川ダムをめぐって様々な思惑が交錯する勉強会。県民の声もよく聞いて進めてほしいものです。

嘉田さん滋賀県知事選出るなら応援したい と松井大阪府知事

(MBSニュース2018/5/30(水) 19:13配信 ) https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180531-00022858-mbsnewsv-l25

滋賀県の三日月知事が大戸川ダムの凍結解除も視野に勉強会を開き30日、嘉田前知事がこれを批判しました。 31日、その嘉田さんに大阪府の松井知事がエールを送りました。

10年前、嘉田前知事のときに建設が凍結された大戸川ダム。後継者とされる三日月大造知事が建設凍結の見直しも視野に30日、勉強会を開きました。これに嘉田前知事が噛みつきました。

「そもそも私はダムに頼らない治水で三日月さんにバトンを渡した。急にダムの有効性を実証する話になるなんて手のひら返しですね」(嘉田由紀子前滋賀県知事)

勉強会は「選挙目当て」と痛烈に批判したのです。再燃したダムをめぐる争い。その嘉田さんに松井知事は31日、6月の知事選に出るなら応援したいとエールを送りました。

「嘉田さんの公約の1丁目1番地、背骨の部分が大戸川ダムの脱ダムですよ。その公約を引き継いだ三日月さんが、選挙が近いからという理由かもしれないが、嘉田さんを裏切る形になるのは…人としてどうなの?と。嘉田さんがもう1回チヤレンジしたらどうかと思う」(松井一郎大阪府知事)

思わぬエールを受け取った嘉田さんは…

Q.出馬の意向は?
「それはございません。去年、衆院選に立候補して負けましたけれど、国政でやりたいことはありますが、知事としてやるべきことはやった」(嘉田由紀子前滋賀県知事)

出馬を否定した嘉田さん。滋賀県知事選挙は6月7日に告示されます。

 

滋賀県 今後の大戸川治水に関する勉強会(大戸川ダムを推進に変えるためのメンバー)

2018年5月19日
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滋賀県が今後の大戸川治水に関する勉強会の第1回を5月30日に開きます。滋賀県のお知らせとその記事を掲載します。。
勉強会のメンバーを見ても、大戸川ダムがこれから推進の方向で動くことが分かります。
顧問の中川博次氏は国土交通省の悪名高い「今後の治水対策のあり方に関する有識者会議」の座長です。2010年からのダム検証で数多くのダム事業に推進のお墨付きを与えてきました。80歳台中頃の高齢の人です。
座長の寶 馨氏は水文統計学が専門ですから、今回の勉強会の座長としてどうなのかと思います。。
角哲也氏は穴あきダム(流水型ダム)の第一人者ということで、全国各地で進められている穴あきダムに推進の根拠を与えてきました。
大戸川ダムも穴あきダムで計画されています。
この勉強会は、大戸川ダムが宇治川、淀川の治水対策として必要だという結論を出すことが予想されます。

滋賀県のHP 今後の大戸川治水に関する勉強会 http://www.pref.shiga.lg.jp/hodo/e-shinbun/de01/20180515.html

大戸川ダムの効果・影響を検証するため、滋賀県として自発的に勉強会を設置するものです。この勉強会で得られた成果は、滋賀県における今後の治水政策の判断材料のひとつとして活用するとともに、検証の過程・議論を県民のみなさまに知っていただき、本県の治水政策へのご理解の一助として活用していきたいと考えております。

第1回勉強会について
日時:平成30年(2018年)5月30日(水曜日)10時30分~12時00分 (10時00分受付開始)

学識者委員
顧問 中川博次 京都大学名誉教授
座長 寶 馨   京都大学大学院  総合生存学館(思修館) 学館長/教授
角哲也     京都大学 防災研究所 教授
多々納 裕一 京都大学 防災研究所 教授

「滋賀県が開催する「今後の大戸川治水に関する勉強会」メンバーは御用学者」に

(毎日新聞滋賀版2018年5月16日)https://mainichi.jp/articles/20180516/ddl/k25/010/390000c
三日月大造知事は15日の記者会見で、国が大津市に計画する「大戸川ダム」の効果や影響を検証する勉強会の初会合を30日に開催すると発表した。また、勉強会の座長に宝馨・京都大大学院総合生存学館長(水工水理学)が就任することも明らかにした。三日月知事は16日に建設予定地を初めて公式に視察し、地元住民と意見交換する予定。
勉強会の学識者委員は4人で、いずれも水工学などの専門家。宝氏のほか、顧問に中川博次・京都大名誉教授が就任。京都大防災研究所の角哲也、多々納裕一の両教授も名を連ねた。今年度内に3回程度開かれる見通しで、勉強会の成果は今後の治水対策の判断材料とするほか、国や下流域の京都、大阪両府に県の立場を説明する際に活用する。
三日月知事は「これまでの経緯や琵琶湖・淀川水系についても精通している専門家を人選した。自分もできれば参加したい」と述べた。初会合は30日午前10時半から、県庁隣の県危機管理センターで開催。勉強会は公開され、一般の傍聴もできる。【成松秋穂】

「大戸川ダム」勉強会、30日に滋賀県が初回会合
(産経新聞2018.5.16 16:14) https://www.sankei.com/west/news/180516/wst1805160029-n1.html

大戸川ダム(大津市)建設による効果や影響を県が独自に検証する勉強会について、滋賀県は15日、初回会合を30日に開催すると発表した。今年度中に3回程度開き、検証結果を踏まえ三日月大造知事が建設の可否を判断する。
勉強会では、治水が専門の京都大大学院や京大防災研究所の教授らが、ダムの有無による流域の治水効果と瀬田川洗堰への影響の違いなどを検証する。
大戸川ダムをめぐっては、平成20年に滋賀、大阪、京都、三重の4知事間で国に建設凍結を求めることで合意。国は翌21年に建設を凍結したが、28年に「(治水対策として)最も有利」として、事業継続の方針を示した。
昨年12月には、県議会が4知事合意の撤回を求める決議を可決。これを受け、三日月知事は今年2月の定例県議会で、勉強会を立ち上げ改めてダム建設の効果を検証するとした。
一方、これまでの方針転換ともとれる勉強会の立ち上げに対しては一部から批判の声も上がる。三日月知事は「治水が政治的駆け引き(の材料)にならないようにしたい」としている。
勉強会は公開で行われ、30日午前10時半~正午、大津市京町の県危機管理センター1階で開かれる。

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