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猿川ダム、県中止へ(2012年11月03日)

2012年11月3日
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有田町の猿川ダム、建設計画中止(佐賀新聞 2012年11月03日)
http://www.saga-s.co.jp/news/saga.0.2321536.article.html

佐賀県は2日、国のダム再検証の対象となっていた県営猿川ダム(西松浦郡有田町)の建設計画を中止する方針を固めた。主な目的だった水道・工業用水供給の必要性がなくなり8年間凍結していた事業で、治水目的だけで建設しても費用対効果は見込めないと判断した。
事業中止は、同日に開かれた知事の諮問機関・県公共事業評価監視委員会(荒牧軍治委員長)で了承された。
委員会では「治水対策は河川改修が経済的で合理的」などの意見が出ており、治水については河道掘削や堤防のかさ上げなどダム以外の代替案を検討していく。今後、国土交通省に報告して正式決定する。
ダム建設は県営有田川総合開発事業(総事業費94億円)として、利水と治水を目的に1992年、予備調査に着手。
当初は日量3千トンの水供給を見込んでいたが、不況で企業の需要が減り、2005年から予算計上を見送っていた。10年には政権交代によるダム再検証の対象になった。
県によると、県営ダム計画で予備調査後に中止となったのは初めて。これまで投じた費用は地質や流量などの調査費6億1千万円で、国が半分を補助している。
有田町建設課は「当面、利水の必要性はなかったが、町としては事業凍結のままを望んでいた。将来、企業誘致などが進めば、あらためてダムを考えてほしい」としている。

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