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住民9人賛否訴える 山鳥坂ダム素案 大洲で聴取会(愛媛新聞2012年11月12日)

2012年11月13日
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住民9人賛否訴える 山鳥坂ダム素案 大洲で聴取会(愛媛新聞2012年11月12日)
http://www.ehime-np.co.jp/news/local/20121112/news20121112549.html
 【写真】山鳥坂ダム建設の検討報告書素案をめぐる肱川流域住民からの意見聴取会=11日、大洲市役所
山鳥坂ダム(大洲市)建設計画の是非を検討している国土交通省四国地方整備局は11日、大洲市役所で、肱川の治水と流量確保には「ダムが最も有利」とする検討報告書素案に関し、応募があった流域住民9人から意見を聴いた。
賛成の立場の意見は6人、反対は3人だった。
 意見発表は事前に応募した大洲、内子の両市町に住む50~70代の男女のみが行い、一般傍聴者73人や同局職員を前に陳述した。
 賛成者は、破堤の恐れがつきまとうとして堤防依存を高めることへの危険性や地下水塩水化を懸念し、河床のしゅんせつと掘削を「現実的でない」と主張。水質改善と塩水遡上(そじょう)防止につながる流量確保に対し、ダムは不可欠だとする考えも出た。
 一方、反対者は、ダム完成後に築堤と河床掘削を進めるとした現行の河川整備計画に対し、整備順序が逆だとして「ダムができても水害は減らない」と指摘。ダムの水害低減効果を示す前提データに関しても「特異な降雨の1例を用いている」と疑問視した。

山鳥坂ダム:再検証 「ダム有利」報告書素案、流域住民に賛否 四国地整が意見聴取会 (毎日新聞愛媛版  2012年11月13日)http://mainichi.jp/area/ehime/news/20121113ddlk38010668000c.html

着工前に事業が凍結された山鳥坂ダム(大洲市肱川町山鳥坂)の再検証を進める国土交通省四国地方整備局は11日、同市役所で、ダム継続を「最も有利」とする報告書素案に対する流域住民の意見聴取会を開いた。
募集に応じた9人(同市8人、内子町1人)のうち、水没予定地住民ら6人が素案に沿った早期凍結解除を要望したのに対し、3人は治水効果への疑問などから異論を主張した。【中村敦茂】
◇「早期補償を」/「効果に疑問」
水没予定地・岩谷地区では住民が移転補償基準に合意した直後に凍結が決定。自治会長の冨永清光さん(68)は「補償金支払いが止まったまま生活再建の準備もできない」などと窮状を吐露。
同地区の城戸由幸さん(57)は「事業凍結の一言で3年間も放置することが許されていいはずがない」と国政を批判し「一日も早い再開を」と訴えた。同市東大洲で医療法人を経営する男性も「洪水のたびに経営の危機を味わってきた」と、治水ダムの建設推進を要望した。
一方、市民団体会長の池田亀菊さん(75)は「川の堆積土砂の除去は住民誰もが切望している。まず川を水の流れる状態にしなければ、ダムを造っても水害はなくならない」と主張。
下流域の女性も「治水効果は期待できない。ダムができるたびに肱川の水質は悪くなり、アユのすみにくい川になっている」と反対意見を述べた。
同局は11日までに文書でも意見を募集。今後は8日に聴取した学識者の意見なども踏まえ、ダム継続の妥当性について最終判断する。

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