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事務局からのお知らせ

荒瀬ダム撤去工事 本体部分の掘削始まる 初年度工程遅れも(2013年1月29日

2013年1月29日
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荒瀬ダム撤去工事 本体部分の掘削始まる 初年度工程遅れも(西日本新聞 2013年1月29日) http://mainichi.jp/area/ehime/news/20130129ddlk38010589000c.html

(写真)荒瀬ダム本体で始まったコンクリート部分の掘削作業

県営荒瀬ダム(八代市坂本町)の撤去工事で、28日から、ダム本体部分の掘削作業が始まった。
本体コンクリート部分に手が入るのは初めて。ただ本年度の工程は予定より半月ほど遅れている。河川内での工事はアユの遡上(そじょう)期を避けて冬に行うことになっており、県企業局は「遅れた分は工事をいったん止めるのか、検討中」としている。
掘削工事はダム本体の撤去工事に入る前に、本体の中央部に穴を空けて水を抜くための工程。
まずは下流側から2カ所の穴(縦4メートル、横5メートル、奥行き20メートル)を掘り進め、穴が貫通する前に上流側に鉄製ゲート(縦4・7メートル、横5・6メートル)を設置。
その後ゲートを開閉して水量を調整しながら、水を抜き上流を下流と同じ水位にまで下げる。この日は午前9時ごろから、下流側の本体部分を削岩機で削った。
計画では今回の掘削作業は1月上旬開始予定だった。だが上流側の水中で、ゲートの設置に支障が生じる位置に硬い岩盤が見つかり、岩盤を削る予定外の作業が必要になり、約半月の遅れが出ているという。
河川内の工事はアユの遡上期を避け11月~2月に行うことになっており、県側は工事の一時中断を含めて手順の見直しを検討している。
球磨川漁協(八代市)は25日に理事会を開き、工程の遅れを了承。大瀬泰介組合長(75)は「予想外の事態に対し工事関係者も日夜頑張ってくれているが、稚アユへの影響はできるだけ少なくしてほしい」と話した。
荒瀬ダムの撤去は、全国初の既存ダムの解体事業。昨年9月に始まり2017年度末の撤去完了を予定している。

荒瀬ダム撤去、本体工事に着手 八代市坂本町(熊本日日新聞 2013年01月29日)http://kumanichi.com/news/local/main/20130129003.shtml

(写真)水位低下設備を取り付けるための穴をコンクリートのダム20+ 件本体に開けるパワーショベル=28日午後、八代市坂本町(石本智)

撤去工事が進む県営荒瀬ダム(藤本発電所、八代市坂本町)で28日、水位低下設備を取り付けるための穴をダム20+ 件本体に開ける工事が始まった。ダム本体部分の撤去工事は初めて。
水位低下設備は、コンクリート製のダム本体底部に高さ4メートル幅5メートルの穴を二つ貫通させ、上流側に開閉可能な水門を取り付ける。
ダム上流側と下流側にある約7メートルの水位差をなくして、工事現場の安全を確保するほか、本体撤去前に、上流に堆積した土砂の流下状況を確認するのが目的。
工事はダム20+ 件下流側から約20メートル掘り進む。爆薬を使わず「油圧くさび」でコンクリートにひびを入れ、少しずつ砕いて取り除く。3月中旬ごろまでに、水位低下設備の設置を終え約2週間かけて水位を下げる計画。
作業は午前9時から高さ約4メートルの土のうで囲った川底で始まった。パワーショベルの先端に取り付けた削岩機がコンクリートを砕く「ダッダッダッ」という音が周辺に響いていた。
荒瀬ダムは昨年9月から、県が撤去工事に着手した。工期は2017年度まで6年間の予定。河川工事は、出水期やアユの遡上[そじょう]時期を避け11~3月に行う。12年度の工事は、八つの水門のうち最右岸側の1枚の撤去と水位低下設備の設置まで。(和田毅)

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