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報道

「2発電所」運転再開へ 東北電力、新潟・福島豪雨で被災

2015年5月30日
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平成23年7月の新潟・福島豪雨災害で被災した福島県金山町の東北電力本名(ほんな)、上田(うわだ)の両水力発電所は来月から運転が再開されます。その記事を掲載します。
水害発生の最大の原因は、ダム堆砂が進行して河床がかなり上昇してきていることにあります。その堆砂の除去作業がそれなりに進められないと、大きな洪水が来ると、再び氾濫することが予想されます。

「2発電所」運転再開へ 東北電力、新潟・福島豪雨で被災
(福島民友新聞 2015年5月29日(金)) http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150529-00010008-minyu-l07

東北電力は6月1日、新潟・福島豪雨被害で運転を停止していた本名発電所(金山町、最大出力7万8000キロワット)と上田発電所(同、最大出力6万3900キロワット)の運転を再開する。
同社が28日発表した。新潟県の1発電所を含め、今回で同社が被害を受けた水力発電所全29カ所が復旧する。
本名、上田両発電所はいずれも取水口などの設備の一部が損傷し、大量の土砂が堆積するなどの被害を受けた。同社は両発電所の運転再開を金山町に説明。これまで地区民向けの説明会開催や点検、試験運転を重ねており「設備の健全性を確認できた」としている。
対策なく納得できず
新潟・福島豪雨をめぐっては、水力発電用ダムの土砂を取り除かなかったために只見川が氾濫、水害が発生した―として、金山町などの住民がダムを管理する同社と電源開発に約3億3800万円の損害賠償を求めた訴訟を係争中。
元金山町長で只見川ダム災害金山町被災者の会の斎藤勇一会長(75)は「ダム災害防止のための対策が何も示されず納得できない。雨が降れば同じように災害が起きる可能性があり、安全・安心がないまま運転再開することに抗議する」と話した。

1日に運転再開 金山の2水力発電所 東北電
(福島民報 2015年5月29日(金)) http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150529-00000015-fminpo-l07

平成23年7月の新潟・福島豪雨災害で被災した福島県金山町の東北電力本名(ほんな)、上田(うわだ)の両水力発電所の復旧作業が終わり、6月1日に運転を再開する。発生から4年近くとなり、被災した同社の本県17、新潟12の水力発電所全ての復旧作業が完了する。
本名(最大出力7万8000キロワット)、上田(同6万3900キロワット)の両発電所は試運転を続けてきた。29施設を合わせた最大出力は132万9440キロワット。
海輪(かいわ)誠社長は28日に仙台市で開いた記者会見で、発生当時、水害に遭った流域住民にあらためて「お見舞いを申し上げる」と述べた。安全確保第一の運用を挙げた上で(1)住民の安心確保を重視し、ダムや水位の情報を迅速、確実に提供する(2)貯水部分からの土砂の
しゅんせつ(取り除き)を進め貯水能力を高める(3)河川整備計画を進める県に協力し、護岸の強度を高める-の対策を進めると強調した。

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