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報道

信濃川遡上のサケ 県内回帰低調、なぜ 国や長野・新潟両県が調査へ

2015年7月15日
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信濃川・千曲川においてJR東日本の宮中ダムを遡上するサケは2014年は736匹になりました。一方、その上流にある東京電力の西大滝ダムは同年は8匹しか確認されていません。
その原因を国や長野・新潟両県が調査するという記事を掲載します。
西大滝ダムの魚道の放流量はかつては0.26㎥/秒だけでしたが、2011年から維持流量が20㎥/秒に増えています。http://www.hrr.mlit.go.jp/shinage/shinano-plan/gakushiki/zentai/3kai/san5.pdf
しかし、西大滝ダムのサケ遡上数は増えません。西大滝ダムの構造的な問題があるのでしょうか。
信濃川遡上のサケ 県内回帰低調、なぜ 国や長野・新潟両県が調査へ
(信濃毎日新聞 2015根 07月15日(水)
(写真) 飯山市・野沢温泉村境にある千曲川の西大滝ダムの魚道に遡上したサケ=2014年10月9日
http://www.shinmai.co.jp/news/20150715/KT150714ATI090013000.php
国や長野、新潟両県などでつくる信濃川中流域水環境改善検討協議会は9月、信濃川水系を遡上(そじょう)するサケの移動経路などを調べる「行動調査」に着手する。
信濃川の宮中取水ダム(新潟県十日町市)までの遡上数は増加傾向で、2014年は700匹を超えた。一方、約30キロ上流の千曲川の西大滝ダム(飯山市、下高井郡野沢温泉村境)は、同年に8匹しか確認されないなど少ない状態が続いており、調査でその要因を探る。
同協議会事務局の国土交通省信濃川河川事務所(新潟県長岡市)によると、西大滝ダムの遡上数の低迷を探る調査は初めてで、長野県が提言した。
県河川課は、新潟県側に比べて遡上促進の取り組みが長野県内では活発ではなかったとし、「信濃川水系の水環境の良さを象徴する存在として遡上の促進に取り組む」としている。
同協議会などによると、宮中取水ダムの魚道では近年、遡上が増加傾向で、14年は前年の1・8倍の736匹に上った。一方、西大滝は11年の35匹がピークで10匹に満たない年が多い=表。原因は分かっていない。
県は1979(昭和54)年から稚魚の放流事業を実施。計約900万匹を放流したが遡上の実績は上がらず、事業は2000年で打ち切られた。
現在は新潟県のNPO法人新潟水辺の会(新潟市)が新潟、長野両県で放流事業を続けており、07年から計190万匹の稚魚や卵を放流した。
宮中取水ダムで遡上が増加傾向にある一つの要因とみられている。
行動調査は、遡上期の9~11月に試験的に実施し、来年の遡上期から本格調査する方針。宮中取水ダムを上った後のサケがどこへ向かうかを確認するため、支流も含めて複数地点で遡上数を調べる。
海の魚介類の行動調査では、魚体に発信機を付ける手法もあり、導入の可能性を検討する。8月の協議会で識者を交えた調査手法の検討会を立ち上げて詳細を詰める。

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