八ッ場ダムを考える集会 「氾濫防止はフェイク」 考古学や地質学の専門家ら講演 高崎 /群馬
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1月26日、八ツ場あしたの会が高崎市で集会「八ッ場ダム湖はどうなるか~地質・水質・堆砂の問題~」を開きました。
この集会について朝日、毎日、上毛新聞の記事をけいさい掲載します。上毛新聞の記事では参加者が約80人となっていますが、実際の参加者は朝日新聞の約120人です。
群馬)八ツ場ダム 市民団体が集会「完成後も問題注視」
(朝日新聞群馬版2020年1月27日
八ッ場ダムを考える集会 「氾濫防止はフェイク」 考古学や地質学の専門家ら講演 高崎 /群馬
(毎日新聞群馬版2020年1月27日)https://mainichi.jp/articles/20200127/ddl/k10/040/027000c
長野原町で建設が進められている八ッ場ダムの問題点を考える集会「八ッ場ダム湖はどうなるか」(主催・八ッ場あしたの会)が26日、高崎市高松町の高崎シティギャラリーで開かれ、考古学や地質学の専門家などがそれぞれの視点から八ッ場ダムについての講演をした。
八ッ場ダムは昨年10月、東日本を中心に大きな被害をもたらした台風19号で、一夜にして満水になったことから、赤羽一嘉国土交通相は下流の氾濫防止の大きな要因になったとの見方を示している。
「台風19号で八ッ場ダムが首都圏を救ったという話は本当か」のタイトルで講演した水源開発問題全国連絡会共同代表の嶋津暉之氏は、八ッ場ダムがなかった場合の台風19号時の利根川流域の流量を推測し、埼玉県久喜市の栗橋地点での最高水位を推定。最高水位が実際より17センチ高くなるとしたが、堤防は最高水位から2メートルほど高いため「氾濫する状況ではなかった」と説明し、八ッ場ダムが利根川の氾濫を防いだとする言説について「フェイクニュースだと思う」と述べた。
講演を聴いていた長野原町の60代の農業の男性は「地質の問題に関心があり来た。治水効果は嶋津さんが話していた通りだと思う」と話していた。【西銘研志郎】
(写真)八ツ場ダムの治水効果について講演する嶋津氏=高崎市高松田Tの高崎シティギャラリー
市民グルーブ集会で八ツ場水質悪化懸念
(上毛新聞 2020年1月27日)
3月に完成予定の八ツ場ダム(長野原町)を巡り、反対する立場の市民グループ「八ツ場あしたの会」は26日、高崎市内で集会を開き、ダム湖の水質悪化などの問題点を指摘した。
同会運営委員で水源開発問題全国連絡会共同代表の嶋津暉之さん(76)が、吾妻川中流部に位置する八ツ場ダムは上流域の人口が約2万人と、他の利根川水系ダムに比べて多いと指摘。温泉地の観光客や飼育牛も要因に加え、「植物プランクトンの増殖が予想される」と述べ、富栄養化による水質悪化が進むと強調した。
昨年10月の台風19号の際、試験湛水中の八ツ場ダムに大雨がたまって大きな氾濫を防いだとの見方には 「ダムの効果は小さく、河床掘削の方が重要」との意見が出た。会の関係者、市民ら約80人が参加した。
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