台風19号災害から8か月 出水期迎えた被災地で復旧工事進む 長野
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昨年10月の台風19号で被害を受けた千曲川の堤防復旧工事について6月10日に国土交通省千曲川河川事務所の発表がありました。その記事とニュースを掲載します。
破堤箇所を含む穂保地区560mについては住宅地側ののり面も含めて両のり面をコンクリートブロックで補強する堤防工事が進みつつあります。決壊地点周辺の140m区間はすでに終了し、残りは今年度中に終了する予定です。
住宅地側ののり面をコンクリートブロックで補強する工法は、私たちが求めてきた耐越水堤防工法です。
千曲川河川事務所調査課に問い合わせたところ、越水があった4カ所の方は耐越水堤防工法ではなく、堤防の天端と法尻を補強する工事になっているとのことです。
耐越水堤防工法の全面採用までには至っていません。
千曲川堤防 越水4カ所復旧
• (信濃毎日新聞2020年6月11日) https://www.shinmai.co.jp/news/nagano/20200611/KT200610ATI090006000.php
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(写真)復旧工事が完了した千曲川の堤防=10日、千曲市雨宮
国土交通省千曲川河川事務所(長野市)は10日、昨年10月の台風19号災害による越水で被害を受けた千曲川の堤防4カ所を復旧したと発表した。決壊した長野市穂保の堤防もほぼ復旧が完了。いずれも被災前と比べ、決壊までの時間を引き延ばせるよう堤防を強化した。
中野市栗林、上高井郡小布施町大島、長野市篠ノ井塩崎、千曲市雨宮の4カ所では越水が発生し、堤防の住宅地側ののり面が削れた。越水が続いていれば、決壊する可能性もあったため、同事務所は堤防の住宅地側の下部にコンクリートブロックを設置。堤防から流れ落ちる水で最も削れやすい部分を守り、決壊までの時間を延ばすようにした。
長野市穂保の堤防では幅約1500メートルで越水し、決壊につながった。同事務所は決壊場所を含む前後140メートルで、住宅地側と川側ののり面をコンクリートブロックで補強。この140メートルを含む560メートル区間では住宅地側ののり面だけブロックで強化し、川側は本年度中に整備する。
この他、護岸欠損などの被害があり、国が復旧する千曲川堤防計30カ所も本年度内に工事を終えるとしている。
台風19号災害から8か月 出水期迎えた被災地で復旧工事進む 長野
(SBC信越放送2020/6/12(金) 20:05配信)https://news.yahoo.co.jp/articles/afc6b192fd9485e75762aa553fbfa649bef75ac2
台風19号災害から8か月 出水期迎えた被災地で復旧工事進む 長野
去年10月の台風19号災害からきょうで8か月です。 長野市では被害を受けた農地の土砂の撤去がほぼ終わり、今年のリンゴの収穫に向けた作業が進められています。
去年の台風19号で千曲川の堤防が決壊した長野市長沼地区では、国の千曲川河川事務所が決壊場所を含む前後560メートルの区間で今年度中の復旧を目指し工事を進めています。
このうち140メートルについては、住宅地側と川側の両方にコンクリートブロックで補強する工事が完了し、今は土をかぶせる作業が行われています。
残りの区間については、住宅地側をブロックで強化し、川側は今年度中に整備するということです。
去年10月の台風19号災害では県内で災害関連死も含めて6人が死亡し、8300棟余りが浸水被害を受け、およそ3500棟が全半壊しました。
長沼地区では被害を受けた住宅の解体が進められています。
長野市によりますと、公費解体は先月末時点で426件の申請のうち60件が完了し、自費での解体も130件以上行われています。
一方、5センチ以上の土砂が溜まっていた被災農地については、土砂の撤去がほぼ終わりました。
米沢俊夫さん・73歳は、およそ1000坪の畑でリンゴを栽培していますが、台風災害で10本以上の木が流されるなど被害を受けました。
今はリンゴの摘果作業が進められていますが、梅雨や台風による大雨を心配しています。
きのう梅雨入りし、出水期を迎えた被災地。
住民たちは手さぐりの状態で復旧、そして復興への歩みを進めています。
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