水源連:Japan River Keeper Alliance

水源開発問題全国連絡会は、ダム建設などと闘う全国の仲間たちのネットワークです

ホーム > ニュース > キャンペーン > 石木ダム、川辺川ダム、ノー! 私も一言!!

キャンペーン

石木ダム、川辺川ダム、ノー! 私も一言!!

2022年5月1日
カテゴリー:

「石木ダム、川辺川ダム、ノー!」声を寄せてください。

石木ダムと川辺川ダム復活策動への対応は急を要しています。
水源連の皆さんはご自分が関わっていることで目一杯のことと思います。その状況から見ても、①13 世帯皆さんの生活の場を強制収用するため、明渡しを強硬に迫っている石木ダム起業者による人権破壊、②2009 年の川辺川ダム中止決定後の「ダムなし治水」をさぼり抜き、2020年7 月洪水災禍を「待ってました」とばかり、川辺川ダム復活を画策している熊本県と国は許せないと思います。皆様のご協力、よろしくお願いいたします。

石木ダム  川辺川ダム

 Ⅰ 石木ダム ノー! 一言を!!


【2021年1月12日(火)晴れ1000日目】

2016年7月25日に第4次の座り込みが始まってから、今日で1000回目となった。
思えば、2010年3月24日に「付け替え道路工事」が始まり、その月の終わりから女性たちで正面ゲート前で座り込んだのが、これまで続く座り込みの始まりだった。・・・・・1000回は通過点に過ぎない。これを機にもっと多くの方に毎日の座り込みに参加してもらいたいし、無駄なダム工事を何としても止めたい。
【写真とも、「滴40号」(2021年2月15日発行 編集・発行/滴(ひとしずく)編集委員会)p.1より抜粋】

1.   趣旨

石木ダム現地は急を告げています。

「不要な石木ダムのために、生活の地を明け渡すことはできない。ズウッと住み続けたいだけ」と石木ダム事業地に居住する13世帯の皆さんが工事現場で毎日「工事を停止しての話合い」を求める抗議・要請行動を続けています。長崎県と佐世保市は「ご理解願うだけ!」と石木ダムの必要性についての話合いを拒否し続けるとともに、本体工事へ向けての準備工事・抗議行動排除を強行に進めています。工事現場はきわめて危険な状況に陥っています。

私たちも長崎県と佐世保市、そして国に対して「石木ダム、ノー!」、「工事を停止して、一からの話合いを!」の声を発しましょう。

2.   最近の状況

  1. 石木ダム建設事業地では、今日(2021年3月17日)現在、「付替道路工事」、「付替道路からダム工事現場までの迂回路工事」が3月26日を工期として進んでいます。あわせて、ダム堤体部 付近地質調査(ボーリング)が左岸の墓地付近と右岸の山林で継続しています。
  2. 3月26日を工期とした付替道路工事現場には「無駄な石木ダムのための工事の前に、石木ダムの必要性についての話合いが先だろう!」と日々抗議している皆さんの抗議場所が位置しています。抗議活動を排除しないと工事ができない。「隙を突いての工事進行」を許さないための緊迫した状況が強いられています。滴40号から、位置関係が示された図を下に引用掲載します。

    赤い棒線:付替え県道未完成部分
    黄色い丸:抗議の座り込み実施場所
  3. 仕方なく、ユンボに対置する。
    長崎県は抗議場所への土盛りを業者に発注しています。抗議者は、そうはさせじ!とユンボを取り囲まざるを得ません。
    「抗議者をケガさせないように!」、「工事業者の職員を加害者にさせてしまわないように!」、「死傷事故は絶対に起こさないように!」と、双方、注意を重ねています。しかし、張本人の長崎県は工事を停止しての話合いに入る切り替えができずにいます。
  4. 「石木ダムは必要ない。佐世保の水は足りている。過去最大の洪水は流せると県が言っている。どうして工事を続けるのか説明せよ!どうして私たちを何十年もいじめ続けるのか。いじめるのを止めてほしい。」と居合わせた石木ダム建設事務所長に答えを求めても、まともな答えは返ってきません。
  5. 今こそ必要なのは、「13世帯皆さんの生活の場を奪わなければならないほどの必要性が、石木ダムに本当にあるのか」の疑問に関する話合いを起業者が真摯に持つことです。その結果が「石木ダム中止」になるならば、それまでの工事は無駄になります。それ故、無駄になる可能性がある工事を停止して、「13世帯皆さんの生活の場を奪わなければならないほどの必要性が、石木ダムに本当にあるのか」の話合いに着くのは起業者の義務です。
  6. 無駄な石木ダムへの固執は13世帯の生活を奪うだけでなく、自然破壊と、膨大な財政負担を次代にまで強います。13世帯皆さんとその支援者の皆さんが抗議・要請行動を貫いていることで、無駄な石木ダム事業の進行はなんとか食い止められているのが現実です。
  7. 石木ダム中止を決定できるのは誰か?それは、起業者である長崎県と佐世保市です。
  8. 13世帯皆さんのみならず、多くの皆さんは、「起業者の言う『石木ダム必要』は、事実を無視した、『石木ダムありき』のこじつけ、いわばねつ造」、と見抜いています。
  9. 起業者が13世帯皆さんほか多くの皆さんの石木ダム起業者への不信感を払拭するには、「石木ダムの必要性」について徹底的に話し合うしかありません。

3.   送付先 と 例文

「石木ダム、ノー!私も一声」の送付先と例文を記します。
「ひとこと言いたい!」と思われている相手部署を下記から選んで、提出されるようお願いいたします。
参考として、部署毎に例文を記します。

4.   新聞投書もお願いします

5.   石木ダム問題を伝えるウエブサイトと機関誌

Ⅱ 川辺川ダム復活策動 ノー! 一言を!!

1. 趣旨

蒲島熊本県知事が2008 年に川辺川ダム計画白紙撤回を、民主党政権の前原誠司国土交通大臣が2009 年の就任記者会見で「川辺川ダム中止」を宣言しました。しかし、「河川整備計画が策定するまでは工事実施基本計画を河川整備計画と見做す」という趣旨の河川法附則第2条第2 項により、河川整備計画が策定されるまでは川辺川ダム計画が法律上存在しています。国はそれを理由に、川辺川ダム中止決定後も「川辺川ダムあり」の河道整備しか進めませんでした。それが犠牲者50 名の球磨川水害の主因です。
熊本県と九州地方整備局および流域12 市町村による「球磨川流域治水協議会」は今年3 月24 日に「流水型ダム建設を柱とする「流域治水プロジェクト」」をまとめました。
水源連便り87号内の「球磨川の川辺川ダム問題」に詳しく記載したとおり、蒲島知事と国交省の川辺川ダム推進方針に対して反対の意見、声が数多く上がっています。これらの意見、声とともに、私たちも川辺川ダム反対の声を蒲島知事と国交省に届けて、全国が注視していることを知らせましょう。

2. 送付先 と 例文

① もともと計画されていた計画河床高までの河床掘削をすみやかに進めること
② 2020 年7 月の球磨川水害は、球磨川支川の小川等の氾濫による影響が大きく、川辺川ダムがあっても対応できないものであったから、球磨川本川だけでなく、支川の治水対策(河床掘削等)を急ぐこと

を求めます。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

↑ このページの先頭へ戻る