川辺川再生へ官民一丸 五木村など協議会発足へ(魚影が薄くなってきたことへの対策を考える)
熊本県・球磨川の支流「川辺川」では土砂堆積の進行でアユやヤマメなどの魚影が薄くなってきているので、その対策を考える協議会が発足するという記事を掲載します。
川辺川は土砂供給量が大きい川であって、川辺川ダム計画では、総貯水容量13,300万m3のうち、2,700万m3が堆砂容量でした。これは100年間分の土砂堆積量を見込んだものですから、毎年27万m3の土砂が川辺川ダムに堆積することになっていました。
東京ドームの容積が124万m3ですから、川辺川ダムには東京ドームの1/5強という膨大な量の土砂が毎年たまることになっていました。
しかし、川辺川の土砂供給量が大きいことは以前から続いていることであって、なぜ、最近になって魚影が薄くなってきているのかを考える必要があると思います。
川辺川の上流には穴あきダムのような、朴の木ダム、樅の木ダムという巨大な砂防ダムがあって、そこに土砂がひどく堆積して、小雨でも土砂が流れ出し、濁りが長期化するようになっています。
そのことが魚影が薄くなることの要因になっているように思います。
熊本)川辺川再生へ官民一丸 五木村など協議会発足へ
(朝日新聞熊本版 2015年6月5日)
※ 著作権の関係で削除しました。
川辺川の堆積土砂と水害による流木、電柱などの放置による河川環境の悪化記事は、関東の相模川で活動しているので土砂問題は気になる記事でした。
合わせて、川辺川ダムの中止による国交省の対応がどのようになったのか気になりました。