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城原川ダム「弊害大きい」 知事に建設反対の要望書、市民団体 [佐賀県]

2015年8月25日
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8月24日、「城原川を考える会」の佐藤悦子さんらが山口祥義・佐賀知事と面談し、「流域住民として調査検討を重ね、ダムに頼らなくても治水はできる、ダム建設の方が弊害が大きいとの結論を得た」とする城原川ダム建設反対の要望書を提出しました。

その記事を掲載します。


「考える会」知事に要望 城原川ダムによらない治水

(佐賀新聞2015年08月25日)http://www.saga-s.co.jp/news/saga/10101/222472

国の事業見直しの対象になっている城原川ダム(神埼市)をめぐり、ダムによらない治水対策を探る市民グループ「城原川を考える会」の会員らが24日、佐賀県庁で山口祥義知事と面会した。流水型ダムの計画に懸念を示し、約400年前から流域に残るという先人の治水技術を生かした「流域治水」の実現を求めた。

 佐藤悦子代表(神埼市千代田町)ら7人が訪れ要望書を手渡した。雨水をダムにためるのではなく、成富兵庫茂安の治水事業の名残とされる「野越し」などの機能を現代の技術で補強、再構築し、流域全体で受け持つ方策を提言した。「流域治水でやれば命は取られない」と説明し、想定を超える洪水にも対処できる地域になると強調した。

 山口知事は「洪水に対する備えをしっかりしないといけないという思いは同じ。不安を少しでも和らげることに尽くしたい」と述べた。また、事業主体の国土交通省九州地方整備局と流域自治体とでつくる「検討の場」での協議の行方について、「さまざまな意見の中で、流域に一番いい計画が示されるものだと思う」という認識を示した。

 考える会は、流域全体の視察も要望した。山口知事は明言を避けたが、面会後の取材に対し「私も(現地を)見たことはあるけれど、皆さんの解説を聞きながら行く機会があってもいい」と答えた。
(写真)ダムによらない治水対策を求める要望書を山口祥義知事(右)に手渡す「城原川を考える会」の佐藤悦子代表=佐賀県庁ダムによらない治水対策を求める要望書を山口祥義知事(右)に手渡す「城原川を考える会」の佐藤悦子代表=佐賀県庁

城原川ダム「弊害大きい」 知事に建設反対の要望書、市民団体 [佐賀県]

(西日本新聞2015年08月25日) http://www.nishinippon.co.jp/nnp/saga/article/190774o

建設計画が凍結中の城原川ダム(神埼市)について、市民団体「城原川を考える会」(佐藤悦子代表)は24日、山口祥義知事と面談し、「流域住民として調査検討を重ね、ダムに頼らなくても治水はできる、ダム建設の方が弊害が大きいとの結論を得た」とする建設反対の要望書を提出した。

 城原川ダムをめぐっては、国は5月に関係自治体と必要性について協議する「検討の場」を開催。治水目的のダム建設案に加え、ダムによらない治水策5案について比較検討することを明らかにしている。

 佐藤代表は、城原川に残る、上流域の堤防の一部を低くして水かさが増した河川を意図的に氾濫させ、下流域を守る「野越し」を紹介。「ダムでは限界を超えた場合、より大きな被害がでる。(野越しなどの)知恵を生かして利用してほしい」と求めた。

 山口知事は「洪水への備えをしっかりするという思いは同じ。いろんな方々の思いを一緒に考えていきたい」と述べた。

佐賀)城原川ダム問題、流域住民らが知事と面会

〔朝日新聞佐賀版2015年8月25日)http://www.yomiuri.co.jp/local/nagasaki/news/20150824-OYTNT50107.html

写真・図版
(写真)山口祥義知事(右)に文書を提出する住民団体「城原川を考える会」の佐藤悦子代表=県庁

 城原川ダム(神埼市)の建設計画問題で、ダムに頼らない治水を目指す流域住民らでつくる「城原川を考える会」の佐藤悦子代表らは24日、県庁で山口祥義知事と面会した。古川康前知事が提唱した流水型(穴あき)ダム案を継承し、建設推進の立場を取ったことに懸念を示し、城原川の現地視察を求めた。

 県は面会時間を15分と設定。佐藤代表は「流水型ダムが県の方針と決まっていたという認識がなかったので、びっくりしている」と語った。

 古川前知事は2005年、国土交通省のダム建設計画に同意し、ダム下方に穴があって普段は水をためずに流す「穴あきダム」を提案。同省は同11月、「技術的に可能」と返答した。

 今年1月に就任した山口知事は、3月にダム建設予定地の住民たちと会い、「みんな建設で気持ちを一つにしている」「流水型でも早急にやりたいという気持ちを受け止めた」などと話し、穴あきダム建設を求める方針を明らかにした。

 こうした経緯に対し「考える会」は、この日の面会で「国の『技術的に可能』という返事の段階から進んでいないと思っていた。流水型ダムについての検討や議論はされないままことが進んでいるように見える」と指摘した。

 さらに城原川には、江戸初期の佐賀藩家老で「治水の神様」と呼ばれる成富兵庫茂安の水利事業が施されており、補強して再構築すれば、想定した計画を超える超過洪水もしのげると主張。佐藤代表は「ダムよりいい治水はある。成富兵庫の知恵は生かせる」と話し、成富兵庫の事業の検討や評価について尋ねた。

 山口知事は「皆さんの活動は尊いもの。一度来いという話もあり、色々な方々の思いについて一緒に考えていきたい」と応じた。

 城原川ダムは1971年に予備調査が始まったが、住民の賛否が分かれたうえ、民主党政権時のダム事業見直し方針もあり、計画が進まないまま40年以上経過。今年5月、ようやく国交省九州地方整備局と県、佐賀市神埼市による「検討の場」が初開催された。ダム以外の治水案も含めて検討する。(石田一光)

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