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静岡のサクラエビ不漁と山梨のダムの関係は 川の濁りを両県調査 日本軽金属・雨畑ダムの堆砂問題

2019年9月16日
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日本軽金属・雨畑ダムの堆砂問題について総括的な記事を掲載します。

静岡のサクラエビ不漁と山梨のダムの関係は 川の濁りを両県調査
(産経新聞 2019年9月16日 13時31分) https://news.livedoor.com/article/detail/17090019/

昨年から記録的不漁が続く駿河湾のサクラエビ漁で、湾から約60キロ離れた山梨県のダムがクローズアップされている。
ダム底に堆積した土砂などが湾に注ぐ富士川を濁らせているのが、サクラエビ減少の原因ではないかというものだ。山梨・静岡両県は川の濁りなどを調査しているが、直接の因果関係はいまのところ明らかになっていない。(渡辺浩)

水質調査は見解相違
注目されているのは、アルミ圧延大手の日本軽金属(日軽金・東京)が山梨県早川町に所有する雨畑ダム。1365万立方メートルある総貯水量の9割以上が土砂で埋まっている。
静岡県側には、ダムの土砂堆積などによる富士川水系の濁りとサクラエビ不漁に因果関係があるのでは、との疑念が強い。
静岡県の川勝平太知事は4月、「(不漁との関係が)ないというわけにはいかない。(光合成を阻害された)植物プランクトンや、それを食べる動物プランクトン、魚介類に影響があるのは当然」と発言。由比港漁協(静岡市清水区)は山梨、静岡両県に海への影響を調べるよう求めた。
そこで両県は合同で5~7月に計9日間、水質を調査。県境付近では4日間、国の基準を上回った。ただ、山梨県側は「濁りは降雨によるもの」との見解を示す一方、静岡県側は「そうとは断言できない」と見解が分かれている。
不漁には取り過ぎや海水温の上昇も関係しているとみられ、川の濁りとの強い因果関係を立証するのは難しそうだ。

「全部撤去できない」
そうはいっても、雨畑ダムに問題があるもの事実。ダムは雨畑川の中流にある発電用のダムで、昭和42年に完成。電気は日軽金蒲原製造所(静岡市清水区)に送られている。
当初の予測では100年かけて半分近くが土砂で埋まる計算だったが、土砂の流入に除去が追い付いていない。上流の川底も上がり、台風の際に民家や道で浸水が発生。国土交通省や県は抜本的対策を講じるよう指導していた。
このため日軽金は9月3日、国交省や県などとの検討会を県庁で開いて課題を報告したが、敷根功執行役員は記者団に「会社の力だけではどうしようもない。全部の土砂を撤去するのは現実的ではない」と語り、さじを投げている。
これに対し、山梨県の長崎幸太郎知事は11日の記者会見で「誠意を感じない」と不快感を表明。翌12日に国交省に出向いて日軽金への再指導を求めた。

元県幹部の名前も…
雨畑ダムをめぐっては、日軽金の事実上の関係会社である「ニッケイ工業」が下流の河川敷に汚泥を不法投棄し、増水で一部が流れ出たほか、同社が管理する河川敷にコンクリート廃棄物が不法投棄されていたことも判明。県は刑事告発も視野に調べている。
ニッケイ工業は、雨畑ダムの土砂除去のため昭和52年、日軽金が10%出資して設立。社長の三井時男氏は元県幹部で、平成17年に治水課長で退職すると同時に日軽金に再就職し、ニッケイ工業に移った、
長崎知事は「(三井氏から)県に対して何らかの働きかけがあったとは確認されていない。(OBだからといって)変な疑念を持たれないように、厳格に向き合う」としている。
富士川水系の濁りは山梨県側でも懸念されている。釣り愛好家でつくる山梨本流釣同好会は今月10日、「ここ10年ほど、濁りが悪化している」として、国交省甲府河川国道事務所に雨畑ダムと川の汚染の因果関係を調べるよう求めた。
仮にサクラエビとの関係がないとしても、きれいな川を守ることが両県民の願いであることは間違いない。

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