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球磨川治水「ダム不要」 熊本県の意見聴取会、反対4団体が主張

2020年10月21日
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10月20日、蒲島郁夫・熊本県知事は、川辺川ダム建設に反対する四つの市民団体の意見を聞きました。そのニュースと記事を掲載します。

 

球磨川治水対策 ダム反対派から批判相次ぐ(熊本県)

(KKT熊本県民テレビ10/20(火) 18:57配信) https://news.yahoo.co.jp/articles/6f5fe32340dabe6ce607744525c708eeae55bdba

(映像)

7月豪雨で氾濫した球磨川の治水対策の方向性を決めるため各地で開かれている「住民から意見を聞く会」で20日、ダム建設に反対する住民団体から批判や疑問の声が相次いだ。

■子守唄の里・五木を育む清流川辺川を守る県民の会中島康代表 「川にダムを造ることに非常に大きな危機感を感じている。これが偽りのない被災者の声」

蒲島知事に意見を述べたのは「清流球磨川・川辺川を未来に手渡す流域郡市民の会」などダム建設に反対する4団体。このうち3団体は国や熊本県、流域の市町村長でつくる検証委員会が「川辺川ダムがあれば浸水被害を6割減らせた」との結果をまとめたことに対し、「科学的根拠がなく被災住民の声を聞いていない」などと質問状を出していた。住民団体からは「ダムによる緊急放流への恐怖」などダム建設に反対する意見が相次いだ。

■美しい球磨川を守る市民の会出水晃代表 「ダムを建設するということは全くの論外だ、絶対認めてはいけない。熊本県の宝である清流球磨川と不知火海を子どもたちに引き継ぐことこそ私たちの世代の大前提であり、責任だ」

さらに別の団体は「ダムありきの検証をする前に水害で犠牲になった人の状況を詳しく知るべき」と訴えた。

■子守唄の里・五木を育む清流川辺川を守る県民の会中島康代表 「犠牲者の方々がどこで亡くなられて、いつ亡くなられて、なぜ亡くなられたのか、そのことがほとんどわからないままだ。あの方々を助けるためには一体どういう方法があったのかということが、本当は検証委員会の一番最初にやらなければならない仕事ではないかと私は思っている」

治水対策をめぐり“川辺川ダムも選択肢の1つ”と明言していた蒲島知事は「災害がより大きくなる可能性を常に考えて治水対策を考えないといけないということではないか」と述べ「復旧・復興とともにできるだけ早く治水の考え方を示したい」とした。

終了後、住民団体は次のように語った。

「はっきり言って消化不良。こういう会議は意見のやり取りが必要だと思う。聞く会ではなく相互に話し合いの会議をやるという精神を持ってもらいたい」

「私もたくさんの被災者の声を聞いたが、今からダムを造ってくれなんて声は一度も聞いたことがない」

蒲島知事は引き続き被災者からの声を聞き、年内の早い時期に結論を出すとしている。なお蒲島知事は今から12年前、賛否が分かれ長く議論が続いていた川辺川ダム計画を白紙撤回した。意見を聞く会では「12年前のようなダム問題での住民同士の対立が再び起こると思うとぞっとする」などの意見も出た。

 

市民団体「ダムは自然環境悪化」 蒲島・熊本知事と面会 球磨川治水検討

(毎日新聞2020/10/20(火) 20:29配信)https://mainichi.jp/articles/20201020/k00/00m/040/291000

熊本県の蒲島郁夫知事(左端)に向かって球磨川の治水対策について意見を述べる市民団体の代表(右端)=熊本市中央区の熊本県庁で2020年10月20日午後3時9分、清水晃平撮影

7月の九州豪雨で氾濫した球磨川の治水対策を検討するため、流域住民から意見を聴取している熊本県の蒲島郁夫知事が20日、川辺川ダム建設に強く反対してきた四つの市民団体と豪雨後初めて面会した。団体側は「ダムは自然環境を悪化させる」などと訴えた。約20回を予定する知事の意見聴取会はこの日で5回を終えたが、ダムへの賛否は分かれている。

「ダムを造っても費用対効果は疑問。熊本県の宝である清流球磨川と不知火(しらぬい)海を子どもたちに引き継ぐことこそ我々の責任だ」。蒲島知事と対面した同県八代市の市民団体「美しい球磨川を守る市民の会」の出水晃代表は語気を強めた。また、国が「川辺川ダムがあれば人吉地区の浸水面積を約6割減らせた」とする推計を示したことについて、熊本市の「子守唄(うた)の里・五木を育む清流川辺川を守る県民の会」の中島康代表が「多くの犠牲者が出た原因を十分に検証せず、ダムの効果ばかり強調するのは疑問だ」と批判した。

15日から始まった意見聴取会には、これで計41団体と住民が出席。農協などからダムに賛成する意見が相次ぐ一方、水質への影響を懸念する漁協などからは反対や慎重意見が出ている。

約1万4600人の組合員がいる球磨地域農協の福田勝徳組合長は「被災地を回り、多くの方から『怖い目に遭った』と聞いた。ダムありきで進めてほしい。(治水対策の一つとして検討されてきた)遊水池は、水田の減少もあり、地権者の理解は得られない」と強調。「川辺川ダムは(水没予定地の住民の移転など)既に8割の手続きが終了している」(八代平野北部土地改良区)など、治水対策の迅速性からダムを支持する意見も出た。

一方、球磨川河口に近い八代海で操業する八代漁協(組合員約200人)は「市房ダムなどができる度に海への影響は大きかった。ダムによらない治水を極限まで追求してほしい。ダム建設になれば漁民に更なる影響が出る」と反対。球磨川水系に漁業権を持つ球磨川漁協(組合員約1000人)は「組合員の混乱を避けたい」として賛否を明らかにしていない。

蒲島知事は20日、「多くの方から意見を聞き、人命と財産だけでなく清流を守ることも大事にしながら治水のあり方を示したい」と改めて語った。今後も被災住民たちから直接意見を聞き、11月中に治水方針を判断するとみられる。【城島勇人、清水晃平】

 

意見聴く県の手法、ダムの影響を問題視 熊本知事へ意見

(朝日新聞2020年10月21日 10時00分)https://digital.asahi.com/articles/ASNBN7KCGNBNTLVB00H.html

(写真)蒲島郁夫知事が川辺川ダム計画の白紙撤回を表明した2008年の新聞号外を知事に示し、慎重な検討を求める市民団体の参加者=2020年10月20日午後2時58分、熊本県庁、竹野内崇宏撮影

7月の豪雨災害を受けた球磨川の治水対策をめぐり、蒲島郁夫知事がダムに反対する複数の市民団体から意見を聞いた20日の会合。団体の参加者からは、川辺川ダム建設による影響を指摘する意見や、流域住民に意見を聴く県の手法を問題視する声が上がった。

参加4団体のうち、子守唄の里・五木を育む清流川辺川を守る県民の会(県民の会)など3団体は事前に、県などが2回開いた検証委員会に対し、16項目の公開質問状を提出していた。期限の19日までに回答はなかったが、20日の会合の冒頭で県側が答えた。

検証委が住民参加型でなかった理由は、「検証は国・県・流域市町村のデータをもとに客観的な事実確認が必要だったため」と説明。国が示した川辺川ダムの治水効果などの算出根拠などについては、国土交通省八代河川国道事務所のホームページ(HP)上に掲載するなどと答えた。

県民の会の中島康代表は、県が回答したことに礼を述べた上で、HP上での掲載に触れて「国交省が住民に親切な説明をしているようには感じない」と説明責任を問うた。既存の市房ダムや瀬戸石ダムの検証をしないことも疑問視した。

清流球磨川・川辺川を未来に手渡す流域郡市民の会(手渡す会)の木本雅己事務局長は「(人命が)どうしたら救えたのかをまず最初に議論すると思っていた。ところが検証委では触れていない」と指摘した。

県民の会の土森武友事務局長は、知事が流域住民・団体の意見を聴く会合の告知が開催の直前であり、時間帯も平日昼や土曜昼に限定され復旧作業や仕事のある住民が参加できないとして、開催方法に問題があると訴えた。蒲島知事が2008年に川辺川ダム計画の「白紙撤回」を表明する前に意見を聞く場で得た「民意」と、今回得られる「民意」は比較できないと指摘した。

手渡す会の緒方紀郎事務局次長は、川辺川ダムが流水型ダムとして建設された場合の河川環境の悪化を指摘。ダムの効果の根拠をHPで掲載するとの回答に対し、「HPを見ろはあまりにもひどい。ちゃんと検証しないと未来に禍根を残すことになる」と批判した。

蒲島郁夫知事は会合後、報道陣の取材に、「(団体の)皆さんの意見はダム問題について長くやっているので、説明も非常に説得力があった」と述べた。国交省に説明責任を果たすよう求める声には、「どういう意見があったかを踏まえ、国交省にお伝えします」と話した。(渡辺七海、村上伸一)

 

 球磨川治水「ダム不要」 熊本県の意見聴取会、反対4団体が主張

(熊本日日新聞2020/10/21 08:00) https://www.47news.jp/localnews/5398865.html

(写真)川辺川ダム建設に反対する市民団体のメンバーから球磨川治水について意見を聞く蒲島郁夫知事ら=20日、県庁

7月豪雨後の球磨川治水について、熊本県が川辺川ダム建設に反対する四つの市民団体から意見を聴く会が20日、県庁であり、団体の代表ら11人から、国土交通省が示したダムの効果への疑問や、ダムによる環境破壊を危ぶむ声が噴出した。

県が二十数回予定する意見聴取会の一つ。ダム反対派の聴取会は初めてで、県側は、蒲島郁夫知事や田嶋徹、木村敬の両副知事らが出席した。

子守唄の里・五木を育む清流川辺川を守る県民の会(熊本市)の中島康代表(80)=熊本市=は「今回は支流の増水が課題。なのに『川辺川ダムがあったら』の検証にばかりエネルギーを使っている」と指摘。国交省が示した人吉地点の最大流量も「ダム効果を強調するために過小評価した数値だ」と述べた。

清流球磨川・川辺川を未来に手渡す流域郡市民の会(人吉市)の木本雅己事務局長(69)=人吉市=は、人吉市の犠牲者20人の多くは「球磨川の越流よりも早い時間に、山田川や万江川など支流沿いの豪雨が市街地へ押し寄せたことで犠牲になった」とする独自の調査結果を提示した。

同会の黒田弘行顧問(86)=人吉市=は「『球磨川は宝』と言った蒲島知事の言葉は正しかった。住民はこんな被害に遭っても、球磨川と共に暮らせる復興を望んでいる」と訴えた。緒方紀郎事務局次長(57)=熊本市=は、流水型(穴あき)ダムでも「洪水時に土砂がたまって長期間、川の水が濁る。川辺川が『死の川』になる」とした。

球磨川中流部で電源開発が運営する瀬戸石ダム(芦北町、球磨村)の撤去を求める会も参加。土森武友事務局長(59)=玉名市=は「瀬戸石ダムが流下の妨げとなり、上流側の被害を拡大した」とする資料を提出し、「ダム建設よりもダム撤去を」と主張した。

美しい球磨川を守る市民の会(八代市)の靎[つる]詳子さん(71)=八代市=は、鹿の食害などで山が荒れていると説明。「山が崩れるなど、川だけでなく山の問題もある」とした。

意見聴取を終え、蒲島知事は「長年ダム問題に携わった方々の知識や意見は説得力がある」と感想を述べ、改めて年内の早い時期に治水の方向性を示すとした。(堀江利雅、太路秀紀)

 

ダムで浸水6割減「科学的でない」球磨川治水 4団体が知事に意見

(西日本新聞2020/10/21 6:00) https://www.nishinippon.co.jp/item/n/656331/

(写真)蒲島郁夫知事(左)に治水に関する意見を述べる市民団体=20日午後、熊本県庁

7月の豪雨で氾濫した熊本県南部の球磨川流域の治水策に民意を反映させようと、蒲島郁夫知事は20日、ダムによる治水に反対する市民団体「清流球磨川・川辺川を未来に手渡す流域郡市民の会」など4団体を県庁に招き、1時間半にわたり意見を聞いた。被災地中心に開催している意見聴取会の一環。団体側から11人が出席し、国が示すダムの治水効果への疑念や自然環境悪化の懸念を蒲島氏に直接ぶつけた。

国が今月、県や流域市町村との豪雨検証委員会で示した「川辺川ダムが存在すれば浸水範囲を4割に減らせた」とする検証結果に対し、同会の緒方紀郎事務局次長は「どのように算出されたか不明であり、科学的ではない」と主張。「子守唄の里・五木を育む清流川辺川を守る県民の会」の中島康代表は「ダムは怖い。これが流域の声」と訴えた。

また、球磨川にある発電用ダムについても「流れを阻害し、被害を広げた」として撤去を求める声が相次いだ。

蒲島氏は聴取会後の記者会見で「参考になった。みんなの意見を聞き、(現在の)民意をはかっていきたい」と述べた。 (古川努)

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