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城原川ダムの情報

城原川ダム建設 解説 住民へ丁寧な説明を

2016年5月15日
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城原川ダムの検証について九州地方整備局と流域自治体が協議する「検討の場」が5月11日に開かれ、「事業継続が妥当」という検証結果になりました。

しかし、流水型ダム(穴あきダム)である城原川ダムは、大規模洪水時に目詰まりを起こして治水機能を失ってしまう恐れが十分にあります。

この問題を取り上げた佐賀新聞の記事を掲載します。

この流水型ダムの問題は、城原川ダム検証のパブコメへの意見で指摘しましたので、http://www.qsr.mlit.go.jp/n-kawa/kensyo/05-jyoubarugawa/160511-genan_an/houkokusyo_siryo/03_kankeijyuumin.pdf の3ー27~ページをご覧ください。

城原川ダム建設 解説 住民へ丁寧な説明を

(佐賀新聞2016年05月12日 09時52分) http://www.saga-s.co.jp/news/saga/10101/310690
 予備調査着手から45年もの間、紆余曲折を経た城原川ダム問題は、県を含む地元自治体が「ダム案」を了承したことで建設に大きく動いた。ただ、知事らが同意したとはいえ、事業を進める側の国交省が運営した検証作業の客観性を疑問視する声も漏れる。代替案のコスト計算の基準などが明確に示されず、説得力ある説明があったとは言い難い。

 2005年に流水型ダムという自然放流する新たな工法を佐賀県が提案し、前進したかに見えたが、09年に「コンクリートより人へ」を掲げた民主党政権が誕生すると事業が見直し対象になった。改めて安全性やコスト、環境など多角的な視点から他の治水対策と比較、検証されたが、結局は流水型に落ち着いた。

 環境を重視した流水型は、今回の議論では「150年に1度の洪水」でも唯一効果を発揮するとされた。しかし、益田川ダム(島根県)や西之谷ダム(鹿児島県)など全国でも数える程しか前例がなく、すべて2000年代以降の建設。大規模洪水時の機能も十分に実証されていない。

 ダムによらない他の治水対策を主張する市民の理解を得るためにも、今後も安全を最優先に計画の具体化を図り、丁寧に説明する姿勢が肝要だ。

流水型ダムの断面図(モデルは島根・益田川ダム)

城原川ダムに住民意見 九州地方整備局が聴く会 水害不安早く建設を  野越し活用整備して

2016年2月27日
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2月21日と22日に佐賀県神埼市で開かれた直轄ダム「城原川ダム」の検証検討素案に関する公聴会についての記事を掲載します。
川を分断し、川の自然に多大な影響を与える城原川ダム、そして、大洪水に閉塞を起こしてダム下流部を氾濫の危険性にさらす城原川ダムを本当に造ってよいのか、

そのように基本的な問題があるダムが建設された城原川を子孫に残してよいのか、真剣に考えるべきです。

城原川ダムに住民意見 九州地方整備局が聴く会 水害不安早く建設を  野越し活用整備して

(佐賀新聞 2016年02月22日)http://www.saga-s.co.jp/news/saga/10101/281452
(写真)城原川ダムについて意見が述べられた「住民の意見を聴く場」=神埼市の神埼中央公園体育館
国の事業対象見直しとなっている城原川ダム(神埼市)について国土交通省九州地方整備局は21日、これまでの検証結果をまとめた検討報告書素案に対して住民の意見を聴いた。九地整が検討の場で「最も有利」とした流水型ダムについて多様な見解が示された。
神埼市の神埼中央公園体育館で開かれ、九地整の担当者が住民約30人にこれまでの経緯を説明した。
上流から下流に住む住民10人が意見を述べ、脊振町の梅崎哲夫さん(72)は「水没予定地の住民は半世紀近く翻弄(ほんろう)されており、生活環境も悪化したままだ」と一刻も早い建設を要望。江戸時代から続く治水施設「野越し」近くに住む片江則行さん(44)=神埼町=も「脊振の大雨だけで水位が急激に上がり、恐怖を感じた。人命第一に考えて」とダム推進を求めた。
千代田町の佐藤悦子さん(63)は、ダムに頼らない流域全体での治水を訴え「ダムを造ったとしても土石流や高潮などから地域は守れない。河川整備が先だし、野越しを先進的な減災システムと評価する専門家の話を聴いて」とした。
「ダムができても想定外の雨は起こるので、被害軽減のため野越しを残して」「野越しからあふれた水を流す機能を取り戻すため、神埼市が受け堤を復旧してほしい」など賛否にとどまらない意見も出ていた。
意見を聴く場は22日夜に佐賀市でも開かれ、これらを踏まえてダム事業対応方針の原案を作成する。

城原川ダム事業で公聴会 「治水対策」流域10人発表 [佐賀県]

(西日本新聞2016年2月21日 17時5分) http://news.livedoor.com/article/detail/11208105/
国土交通省九州地方整備局が進める神埼市の城原川ダム事業で、九地整は21日、神埼市の神埼中央公園体育館で市民の意見公聴会を開いた。
九地整側が複数の治水対策のうち最も有利とした流水型ダム案について、初めて市民の意見を聴く場となり、河川周辺の住民10人が治水対策への意見を述べた。
「豪雨で流木がダムに堆積したらどう対処するのか」「有明海の満潮時に下流域で高潮が発生する可能性がある」といった質問や意見が出た。大雨の時に上流の田畑に雨水を逃して河川決壊を防ぐ伝統的な治水施設「野越(のご)し」の存続を望む声もあった。
公聴会後、水没予定地に住む梅崎哲夫さん(72)は「上下の流域それぞれに事情もある。ダム建設はもっと市民の意見を反映させながら検討してほしい」と話した。
ダム建設に反対する「城原川を考える会」の佐藤悦子会長(63)は「治水に関心のある市民は少ない。自分たちの生活に多大な影響がある大事な話が進んでいることに気付いてほしい」と呼び掛けた。意見公聴会は22日午後6時半から佐賀市の県教育会館でも開かれる。

城原川ダム、住民の意見聴取

(佐賀新聞2016年02月23日 10時31分) http://www.saga-s.co.jp/news/saga/10101/281877

(写真)城原川ダムの検証案について住民の意見を聴いた会合=佐賀市の県教育会館

国の事業対象見直しとなった城原川ダム(神埼市)の是非を再検証している国土交通省九州地方整備局は22日、佐賀市で意見聴取会を開いた。流域住民ら3人が検証の在り方に疑問を呈し、九地整が最も有利とした流水型ダム案に対し反対や再考を促した。
県教育会館で開き、九地整の担当者が住民12人に検証の検討報告書素案をまとめた経緯を説明した。
神埼市神埼町の平田憲一さん(79)は、現在の検証が形式的になっていると批判し「河川の基本流量に使われるデータが古すぎる。雨の降り方がひどくなった近年の数値で考え、根本的に議論し直すべき」と再考を求めた。
吉野ケ里町の中牟田清子さん(80)は「先人は有明海の干満の差をも計算し川づくりしてきた。ダムが破堤しないか検証しているのか」と建設反対を訴えた。
神埼市脊振町出身の佐賀市の男性(81)も「ダムありきで形だけの検証をしていないか。必要性に疑問を持っており、脊振で住民投票すべき問題ではないか」と主張した。
九地整は21日に同様の会合を神埼市でも開き、これらの意見を踏まえてダム事業対応方針の原案を作る。

「城原川ダム事業の検証に係る検討報告書(素案)」に対する意見

佐賀県の直轄ダム「城原川ダム」の検証報告素案への意見募集が2月23日まで行われています。
九州地方整備局のHP http://www.qsr.mlit.go.jp/n-kisyahappyou/h28/160125/index1.pdf 。
意見募集や公聴会は通過儀礼として行われ、虚しいところがありますが、意見をきちんと出しておくことは必要ですので、意見を提出しました。
要点はつぎのとおりです。詳しくは城原川ダム検証素案への異見(嶋津暉之) をご覧ください。
〇 城原川の治水対策として、城原川ダムではなく、子孫に禍根を残すことがない「耐越水堤防への堤防強化+野越」を選択すべきです。
〇 2015年9月の鬼怒川の堤防決壊による大水害を踏まえれば、城原川においても耐越水堤防への堤防強化を実施すべきであり、且つ、城原川の伝統的な治水対策「野越」を活用すべきです。
〇「耐越水堤防への堤防強化+野越」の治水対策は、
① 城原川ダム以上の治水効果を得ることが可能です。
② 事業費が城原川ダムよりはるかに安上がりです。
③ 大洪水が来て越水が生じても破堤を防げるので、壊滅的な被害を回避することができます。
〇 一方、城原川ダムは、副ダムが生物の行き来を妨げる障害物になり、また、洪水後、川の濁りが長期化することが避けられず、水生生物に対して少なからず影響が与えることが危惧されますが、「耐越水堤防への堤防強化+野越」にはそのような自然へのダメージがありません。
〇 流水型ダムは日本では10年程度の実績しかなく、大洪水が来た時に、洪水吐きの小さな穴が閉塞することがないのか、鋼鉄製スクリーンが流木等で覆われて洪水の通過を遮ってしまうことはないのか、全くの未知数です。
〇 城原川ダムが閉塞すれば、城原川ダム下流の河道はダムの洪水調節を前提として計画されているから、大氾濫の危険にさらされることになります。

前滋賀県知事「嘉田 由紀子 氏」が語る! 10/18講演会 (城原川ダム関係)

2015年10月12日
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10月18日(日) 13時 ~ 16時30分 佐賀県神埼市中央公民館

城原川の流域住民が古い昔から延々と培ってきた城原川とのつきあい方を否定して、「ダムによる治水」が国によって画策されています。
その河川にあった最もふさわしいつきあい方をさぐるシンポジウムです。

このシンポジウムでは、前滋賀県知事「嘉田 由紀子 氏」が 「滋賀県流域治水条例はなぜ8 年もかかったのか?」~ ダムに頼らない治水政策の巨大な壁を考える ~を講演されます。

石木ダム現地と立野ダム現地および川辺川ダム見地からの、「ダムに依存しない治水」を求めての報告も予定されています。

お近くの方、是非、足をお運び下さい。

10月18日(日)前滋賀県知事 嘉田由紀子氏講演会

城原川ダムに関する検証主体(九州地方整備局)の見解への反論

佐賀県の直轄ダム「城原川ダム」は現在、検証作業が行われており、検証主体が示す治水対策案について5月19日~6月17日に意見募集(パブリックコメント)が行われました。

水源連も意見書を提出しました。http://suigenren.jp/news/2015/06/15/7423/

要点はつぎのとおりです。

① 城原川の治水対策案はその基本的前提を根本から見直す必要がある。すなわち、治水計画の目標流量540㎥/秒が過大、河道目標流量(将来の流下能力)330㎥/秒が過小であるので、適正な値に是正することが必要である。さらに、城原川の伝統的な治水対策「野越」の治水効果を正しく評価すれは、城原川ダム無しで必要な治水安全度を十分に確保することが可能である。

② 治水対策案⑨「遊水地(地役権方式)+河道の掘削+部分的に低い堤防の存置」は、城原川の伝統的な治水対策「野越」も入れた案であるが、治水計画の基本的前提が誤っているため、超巨額の費用が必要となっている。基本的前提の誤りを正せば、野越が城原川ダムに代わる有効な治水対策になる。


③ 城原川ダムを流水型ダム(穴あきダム)として計画されようとしているが、流水型ダムは、大洪水時には閉塞して洪水調節機能を喪失する危険性があり、また、河川環境に多大な影響を与えるものであるので、建設してはならない。

しかし、9月1日の[検討の場]で示された検証主体の見解では上記の意見にはほとんど答えていません。

そこで、水源連は下記の反論を「城原川を考える会」に送付しました。

城原川ダムに関する九州地方整備局の見解に対する反論 (287KB)

再反論の図1~4 (409KB)

資料1 国交省の治水対策案(678KB)

資料2 城原川改修計画書(佐賀県)(4591KB)

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