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事務局からのお知らせ

2009年総会・全国集会 案内

2010年10月24日
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案内(PDF 738KB)
全国集会チラシ(PDF 397KB)

第16回水源連総会・全国集会報告は以下の通りです。

前原誠司国土交通大臣への提言

総会で論議し採択した前原誠司国土交通大臣への「河川行政の徹底見直しを実現するための提言」、緊急に提出を決めた同大臣への「補助ダムの駆け込み建設への緊急対応の提言」を掲載します。国土交通省政務三役と面談の上、これらの提言に「中止を求めるダム一覧表」とその説明を記した冊子と共に、10月29日に郵送にて提出しました。この件について、政務三役に面談を求めているところです。

「河川行政の徹底見直しを実現するための提言」(PDF 233KB)
「中止を求めるダム等事業一覧表」(PDF 106KB)
「補助ダムの駆け込み建設への緊急対応の提言」(PDF 160KB)

1:総会報告

09年10月24日、成瀬ダム建設予定地に近い秋田県の小安峡温泉で第16回水源連総会を開催しました。北は北海道、南は九州から40名近い皆さん、現地秋田県内から20名近い皆さん、マスコミ関係者を含めると総勢およそ70名が参加され、熱い熱気に包まれた総会になりました。

ジャーナリストの岡田幹治さんから「新政権のダム政策-これまでとこれから」と題した基調報告をいただきました。

次いで、事務局からの報告の後、各地の状況が報告されました。

が報告されました。

続いて、今回の総会の課題にすえた、政権交代を背景に「ムダなダム徹底見直し」実現へむけた「前原大臣への提案」について議論を行いました。

提言が必要な具体的問題の説明、提言の案文提案の後、参加者全員で検討を加えました。提言には私たちが求める川のイメージを端的に示す必要がある、環境負荷をマイナスの便益として織り込むべき、など、すばらしい多くの意見が出されました。ダム建設の既成事実作りに「駆け込み」が多いことが報告され、その対応を提言として提出することも決めました。(それらを夜の部で取りまとめ、翌朝、修正案と補足提案を採択しました。)

これらの論議を受けた形で、水源連の会員でもある大河原雅子参議院議員から、大きな流れを政策につなげるには賛同議員を増やすことが何よりも大切なので、地元の代議士に積極的に働きかけることを強く勧める挨拶をいただきました。

その後、水源連の今年度の活動方針、現行と代わらぬ役員体制が提案され、全体の拍手で承認しました。

長旅と熱く盛り上がった総会論議に疲れた身体を温泉で癒し、懇親会へと移りました。地元の奥州さんから歓迎の挨拶をもらいました。地元の盆踊りの実演も用意され、この地方の文化の片鱗を覗かせていただきました。

全国集会で報告をしていただくことになっている保坂展人社民党副幹事長が到着、挨拶を受けました。

2:現地視察


25日8時半からひんやりとした風を受け、マイクロバス等に分乗して成瀬ダム予定地の視察を行いました。道中の景色は見事な紅葉と所々に残る緑の針葉樹、それに澄み渡った青い空が織り成す最高のものでした。

皆瀬川源流から成瀬川源流部を経て、ダムサイト予定地を遠望、工事用道路工事現場、名勝赤滝、付替え道路用橋脚下とダム予定地の自然破壊をじっくりと眼に入れ、成瀬頭首工・皆瀬頭首工を経て全国集会会場に着きました。

3:全国集会


横手駅前の横手農協会館5階ホールで25日午後1時から開催しました。あふれんばかりの多くの皆さん、160名余が参加されました。

第1部で成瀬ダムの問題点を明らかにすることと、第2部で新政権下のダム政策について検討し、成瀬ダム見直しの大きな世論が巻き起こるきっかけとすることが全国集会の目的でした。

第1部では成瀬ダムをストップさせる会の奥州さんが成瀬ダム計画の概要、経過、問題点を丁寧に説明され、成瀬ダム住民訴訟弁護団の沼田弁護団長が同訴訟の争点を解説されました。成瀬ダムの主に治水目的の問題点を水源連共同代表の嶋津さんが提示し解説しました。

第2部は国政レベルと地政レベルの両面から、「新政権下のダム政策について」をテーマとしました。最初に民主党の大河原雅子参議院議員が「ダム見直しを政策として実現させるには、見直しに反対する地元首長・議会が多いので難しい側面があるので、とりわけ国会議員に理解してもらうことが大切。シッカリ働きかけて欲しい」という主旨で発言され、社民党の保坂展人副幹事長は「ダムのような公共事業依存型から脱却するには雇用をシッカリしないといけない。補修・修繕・森林整備といった質的変換を遂げた公共事業が必要になる」と私たちに訴えました。

国民新党からは石川錬次郎県会議員が「成瀬ダムに使う金があるならばもっと重要なところに使わせる、ムダなダムを1つも作らせない」と語られました。共産党からは山内梅良県会議員が「『県自らが成瀬ダムを検証して、その結果、成瀬ダムは不要』といえる状況を作りたい」と言葉を結ばれました。

地元選出の京野公子衆議院議員(民主党)は予定が詰まっていたことから到着が遅れましたが、「公共事業が基幹産業という論点もあるが疑問を感じる。ダムが本当に必要なのか否か、ダム以外の選択肢があるのか、ダム賛否両者がシッカリと話合う円卓会議のようなものが必要」と地域社会にとっての成瀬ダムに関する共通認識をもてるようにすることの大切さを訴えました。

議論の場では、とりわけ、共通認識が得られるまで話合っているうちに事業が進んでしまわないように、これ以上事業が進まないようにする仕組みづくりが必要であることなどが話されました。

集会宣言(PDF 86KB)案が発表され、全員の大きな拍手で採択しました。最後に奥州さんが「ここをコンクリートから緑のダムのモデル地区にさせよう」と団結頑張ろうの音頭をとり、全員で心を一つに重ねあいました。

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