差し止め訴訟:大阪の安威川ダム建設「崩壊の可能性」住民ら提訴(2014年2月17日)
大阪府の安威川ダムの建設について、地元住民が17日、府に工事への公金支出差し止めを求める住民訴訟を大阪地裁に起こしました。
差し止め訴訟:大阪のダム建設「崩壊の可能性」住民ら提訴(毎日新聞 2014年02月17日 20時09分 )http://mainichi.jp/select/news/20140218k0000m040067000c.html
大阪府茨木市で進む安威川(あいがわ)ダムの建設について、地元住民4人が17日、府に工事への公金支出差し止めを求める住民訴訟を大阪地裁に起こした。ダム周辺は活断層があり、地盤も弱く、地震で崩壊する危険があると主張している。
ダムは貯水量1800万トンで、1988年に着工した。しかし、橋下徹知事(当時)の財政再建プログラムや民主党政権による全国的なダムの再検証で、2009年に本体工事を凍結。
建設の是非を再検討した結果、他の治水対策より事業費が安いことなどを理由に11年、工事再開を決めた。来年度に本体工事が始まる予定。総工費1314億円で、周辺工事などで既に約900億円を支出している。
原告で「安威川ダム反対市民の会」の江菅(えすが)洋一代表は「ダムに頼らない方法もあるはず。完成すれば、住民に危険が及ぶ」とし、府は「ダム建設を着実に進める」とコメントした。【内田幸一】
安威川ダムの建設中止求めて提訴 下流住民ら「建設地として不適当」(産経新聞 2014.2.17 23:36) http://sankei.jp.msn.com/west/west_affairs/news/140217/waf14021723400031-n1.htm
大阪府が進める安威(あい)川ダム(同府茨木市)建設事業をめぐり、周辺地盤が弱く地震などでダムが崩壊する危険性が高いとして、下流域の住民4人が17日、府に事業の差し止めを求める訴えを大阪地裁に起こした。
原告側は訴状などで、ダム本体予定地の直下に24本の断層が入り交じり、地盤も脆弱(ぜいじゃく)で崩れる可能性が高いと主張。「建設地として不適当な上、府はダム以外の治水対策を十分に検討していない」としている。
原告側は昨年11月、府に監査請求したが今年1月に退けられ、提訴した。
府によると、ダムの総事業費は約1300億円。うち本体工事の予算は約255億円で、2月議会に工事契約の議案が提出される見通し。議決されれば3月末に契約締結の予定。
安威川ダム 建設差し止め求め住民提訴(毎日放送2014年2月18日08:15) http://www.mbs.jp/news/kansaiflash_GE000000000000003885.shtml
大阪府茨木市に建設予定の安威川ダムについて、下流の住民4人が「周辺の地盤が脆弱なため危険性が高い」として、ダムの建設差し止めを求めて提訴しました。
訴えを起こしたのは「安威川ダム反対市民の会」のメンバー4人です。
訴状によりますと、大阪府が茨木市に建設を進めている安威川ダムについて、原告らは周辺の地盤は脆弱で、地震が起きると崩落の危険性が高いとして府に対し、建設費の支出差し止めなどを求めています。
「治水については、他の方法でも対応できる。だけどダムができてしまうと、そのダムがあることによって、私たちの生命、財産が危機にさらされる」(安威川ダム反対市民の会 江菅洋一代表)
安威川ダムについては総工費1,314億円のうち、すでに900億円余りが支出されていて、大阪府は「安威川ダム建設事業を着実に進めていく」とコメントしています。
安威川ダムの建設については当初から反対です。昭和42年の北摂豪雨によりダムの建設計画が浮上したと聞いておりますが、有馬高槻構造線や安威川断層等の断層が有ります。又、当地区は自然保護区域でもあり砂防指定や森林保護等の規制区域で有るにも関わらず、大阪府や茨木市が推進している事が矛盾しています。その上、ダムを建設する条件である基礎岩盤の土質工学上のA,Bが無く、当初重力式ダムとして計画されていたが地震の揺れに柔軟なコア式ロックフイル式に変更している。これは何を意味するのか行政の安全性を無視した工事の推進である。又、ダム移転家屋の造成工事の盛土による円弧滑りや、ダムによる水位の変化により崩壊土砂流出危険区域が点在する地域であり完成してからも地震のダム津波が起こる可能性があり、基礎地盤の弱いダム堤体の決壊に繋がる事が懸念される。
彩都都市・第2名神・安威川ダムと安威川の上流域での自然破壊は、土砂流を引き起こし、近年、豪雨による被害が各地で起きている。ダムを建設するより安威川を改修すべきであると考えます。
松尾川ダムを中止した大阪府が何故に安威川ダムを推進するのか理解不能です。
安威川ダムを推進する原動力をどこが握っているのか、先ずはそれを知りたいです。
遠藤保男