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4大河川開発は日照りで役立たず…水を引いてくるだけで数千億ウォン(韓国)

2015年6月17日
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4大河川開発は日照りで役立たず…水を引いてくるだけで数千億ウォン

(ハンギョレ新聞 6月17日(水)15時33分配信) http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150617-00021030-hankyoreh-kr

江原道の嶺東・嶺西、京畿道などで 深刻な日照りが続いているが ほとんどが4大河川の堰から遠く離れていて 確保した水量11億7千万トンは役に立たない 政府は梨浦堰から水を引 いて使うとして 驪州に1029億ウォンを注ぎ込むなど 追加予算の投入を推進、論議が起きている
深刻な日照りが続いているが、4大河川事業で確保した11億7千万トンの水は今年も干ばつ対策に全く使われなかったことが分かった。政府は4大河川事業で確保した水資源を活用するとして、追加で数千億ウォンの揚水場、送水管路建設事業を推進中だ。
16日、気象庁によれば、今年に入って江原道の嶺東と嶺西、京畿道の降水量がそれぞれ例年の39%、64%、55%に過ぎず、これらの地域で深刻な日照りが続いている。 国内最大のダムである昭陽江(ソヤンガン)ダ ムと忠州(チュンジュ)ダムの貯水率もそれぞれ例年の64%、65%に過ぎない状況だ。
しかし当初から洪水と水不足に備えるとし貯めておいた4大河川の水資源は、今回の日照りにも全く使われていなかった。
国土部と農林畜産食品部、韓国水資源公社に確認したところ、4大河川事業で貯めておいた水は合計11億7千万トンに達するが、今回の日照り被害地域である嶺東と嶺西の山間部、京畿道北部などでは一滴も使用できていないことが分かった。 韓国
水資源公社のファン・ソンティム広報チーム長は「堰周辺の一部の地域では取水障害解消効果が現れたが、現在日照りが続いている地域は4大河川の堰から遠く離れていて、確保した水資源を活用できずにいる」と明らかにした。
今年の干ばつは江原道の嶺東と漢江(ハンガン)の上流地域である京畿道嶺西山間部が深刻だが、康川(カンチョン)堰、梨浦(イポ)堰、驪州(ヨジュ)堰などは全て漢江の中流に設置されている。通常、干ばつ被害は川の上流側で激しい。 同じく干ば
つが激しい漢江下流の京畿道の坡州(パジュ)地域も、これら3つの堰ではなく周辺の臨津江(イムジンガン)から水を引いて日照りに対処している。
当初、政府は4大河川事業で合計13億トンの水資源を確保すると明らかにしたが、実際に確保した水資源は合計11億7千万トンだ。 このうち6億5千万トンを使え、取水場や揚水場を利用して周辺 に供給できる水量は1億3千万トン程度だ。 しかしこの1億3千万トンも干ばつ地域から遠く離れているため全く使えていないのが実情だ。
これに先立って国務調整室4大河川調査評価委員会は、昨年12月に発表した「4大河川事業調査評価報告書」で「4大河川事業が実施された(周辺)地域では日照りが発生せず、4大河川事業で確保した用水を日照りに使った実績もない」と指摘して、「日照りの発生が憂慮される地域に(水資源を)供給できる送水管路および施設設置計画を樹立しなければならない」と勧告した。
このような調査評価委員会の指摘により、政府は4大河川の水資源を活用する方案に関する研究に着手した。 来年までの研究結果により4大河川の堰と日照り地域に数千億ウォン を投じて揚水場と送水管路が設置されるものと予想される。 漢江梨浦堰の水を引いて使うために、揚水場2カ所と送水管路5.8キロメートルを建設する京畿道驪州市ペクシン地区事業にはすでに1029億ウォンの事業費が投入されている。 1398億ウォ
ンをかけて康川堰の水を移す驪州市占東(チョムドン)地区事業は予備妥当性の検討段階だ。
干ばつ被害が頻繁な地域は、4大河川の堰から距離が遠いので、より多くの事業費がかかるものと予想される。 忠清南道百済(ペクチェ)堰と公州(コンジュ)堰の水を保寧(ポリョン) ダムに供給する事業を検討したが、水質と経済性などを理由に中断した経緯もある。
忠清南道水資源管理政策課のイ・ビョンヨン主務官は「百済堰と公州堰の水質が悪く、生活用水路として使いにくく、浄水場と送水管路などを設置するには1954億ウォンもかかるため経済性がなかった。 現在は水質の良い大清(テ
チョン)ダムの水を持って来て使う方案を推進中」と話した。
国会国土交通委員会のキム・サンヒ議員は「4大河川事業で干ばつ被害を解消するという政府の主張は嘘であることが明らかになった。 政府が今になって4大河川の水資源活用方案を用意して
いるのも、結局は誤った事業を正当化するための予算浪費に過ぎない。直ちに中断しなければならない」と話した。
世宗/キム・キュウォン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )

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