石木ダム反対町民の会結成
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県と佐世保市が東彼川棚町に計画する石木ダム建設問題を巡り、町民有志が「石木ダム建設に反対する川棚町民の会」を結成した。
今後、町内の地区別学習会やビラ配りなどを通じ、町民の関心を高めていきたい考え。同会が開く初めての学習会が21日夜、中組地区を対象に町中央公民館で開かれた。
学習会には町内外から約50人が参加した。反対地権者や支援者らがダム事業の概要や問題点、佐世保市の水事情などについて説明。
「机上の空論の計画で(古里を)立ち退きたくない」などと訴え、「(地権者だけでなく)自分たちの問題として一緒に考えてほしい」と呼び掛けた。
参加者と意見交換もあった。中組郷総代の琴尾俊昭さん(72)は「町長選でも町議会でも石木ダムが話題にならず、町内で問題がタブー視されている」と指摘。
「県と佐世保市が造るとしても地元が蚊帳の外では話にならない。町民も声を上げ、県市はその声に耳を傾けるべき」と主張した。
同会は昨年11月に結成。メンバーの一人で地権者の炭谷猛さん(66)は「学習会が町民目線で意思表示をしていく一つのきっかけになれば。町民にもっとダム問題へ理解を広げていきたい」と話した。
現在決まっている学習会の予定は▽栄町・下百津地区(2月25日午後6時半)▽平島・宿地区(3月25日午後6時半)。場所はいずれも同公民館で地区外の人も参加可。
4月1日に建設予定地の見学会を予定している。問い合わせは炭谷さん(電090・4519・2528)。
(写真)石木ダム建設事業の問題点などについて意見を交わした学習会=川棚町中組郷、町中央公民館
石木ダム反対町民の会集会
(NHK 2017年01月22日 12時29分) http://www.nhk.or.jp/lnews/nagasaki/5033010311.html?t=1485063910644
長崎県と佐世保市が川棚町に建設を計画している石木ダムに反対する人たちが、 広く町の人たちにダム建設問題について考えてもらおうと、21日、学習会を 開きました。
学習会は、石木ダムの建設予定地に住む人やそれ以外の町民も加わって去年11月に 結成された「石木ダム建設に反対する川棚町民の会」が初めて開き、21日は、 およそ40人が集まりました。
学習会では県がダム建設の理由としている洪水対策や水源の確保について予定地に 住む人や佐世保市の市民が、「県が想定している雨量は過大で現実的ではなく川に 排水ポンプを設置するのが適切な洪水対策だ」とか、「人口減少とともに水の需要が 急激に減るため、ダム建設はむだだ」などと説明していました。
学習会を主催した町民の会の炭谷猛代表代行は、「これまで町民が石木ダムについて 考える機会がなかった。
毎月、各地区ごとに学習会を開いていきたい」と話していま した。
石木ダムの目的について県は「治水対策にはダムが最適な方法だ」とし、佐世保市も 「将来の企業誘致を考えれば新たな水源が必要だ」と主張していて、ダムの必要性を めぐる意見の食い違いが、鮮明になっています。
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