東京都水道の水需要の実績と予測(大きく減少してきた実績と架空の予測)
2019年10月3日
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一極集中が進む東京都ですが、前にもお伝えしたように、水需要の動向は全く別で、水需要が大きく減少してきました。
東京都水道の最新の水需要データを入手しましたので、水需要の実績と予測の最新のグラフを掲載します。
図1のとおり、東京都水道の一日最大配水量はピーク時(1992年度)には617万㎥/日もありましたが、2019年度(8月までの最大値)は459万㎥/日になりました。
これは、図3のとおり、給水人口は増加し続けてきているのですが、一方で、図2のとおり、一人当たり一日最大配水量がピーク時には522㍑/日もあったのが、340㍑/日程度まで減ってきたことによるものです。
一人当たり一日最大配水量の減少率は約35%にもなります。凄まじい減り方です。
しかし、東京都水道局は八ッ場ダム事業と霞ヶ浦導水事業に参画する理由をつくるため、図1のとおり、水需要の架空予測を続けています。
今年2月の「見える化改革」の予測でも将来のピーク時には600万㎥/日近くまで急増するとしています。
水源開発事業に参画するための架空予測がまかり通っているのです。
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