水源連:Japan River Keeper Alliance

水源開発問題全国連絡会は、ダム建設などと闘う全国の仲間たちのネットワークです

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事務局からのお知らせ

近江の海夕波千鳥汝が鳴けば心もしのに古思ほゆ (日弁連シンポ)

2017年9月17日
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琵琶湖がつなぐ人と生きものたち
~市民による生物多様性の保全と地域社会の実現をめざして~

第60回 日本弁護士連合会 人権擁護大会 in SHIGA
第3 分科会2017 年10月5日(木) びわ湖大津プリンスホテル コンベンションホール「淡海」 8~10

本シンポジウムでは、多岐にわたる生態系サービスを将来的に享受し続けていくために、いかに生物多様性を保全・管理し、持続的に利用していくべきか、琵琶湖とその上流部の森林、沿岸域にある農地に至るまで、総合的な観点から自然環境政策と法制度について考察します。
本シンポジウムでは、環境創造型農業をはじめ、持続可能な森林管理、原発や化石燃料に頼らない持続可能なエネルギーの活用等、生物多様性の保全と地域経済の活性化のつながりについて考察します。
市民と行政が対等な立場で地域社会の運営に携われる社会を実現するため、多くの市民の皆様と一緒に考えたいと思います。
是非、本シンポジウムにご参加ください。

詳しくはこちら

第60回人権擁護大会シンポジウム 第3分科会チラシ

11月4・5日は水源連全国集会・総会へ是非どうぞ!

2017年9月17日
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水源連全国集会・総会、安威川ダムに焦点を合わせます。

① 概要

今年は11 月4 日(土)13 時30 分から茨木市クリエイトセンター多目的ホールにて、大阪府が事業者である「安威川ダム」に焦点を当てた“「河川法改正20年。河川行政はかわったか!」=大阪府営安威川(あいがわ)ダム計画から考える=“を開催します。

宮本博司氏から「河川法改正20年」を踏まえた講演が予定されています。1997 年に河川法が改正され、13 条の2 に河川整備計画の条項が設けられ、その策定に流域住民参加の道筋がつくられました。それは、「川は国のものではなく、流域住民のものであるから、川のあり方を決めるのに流域住民の参画が必要だ」という考え方によるものでした。それが今は蔑ろにされ、住民参加の道が閉ざされています。この河川法改正の原点に立ち返らなければなりません。

翌11 月5日(日)は朝8 時から10 時半にかけて安威川ダム建設事業地の現地見学会を行います。11 時に水源連総会を開始し、昼食をはさんで15 時に終了・解散の予定です。

総会では、①川を流域住民のものに取り戻す問題、②石木ダム予定地の地権者の生活を守る取り組み、③人権擁護に敵対している土地収用法の問題、④豪雨による山腹崩壊・流木流出問題、⑤ダム建設業界の延命策が図られている問題、⑥スーパー堤防の問題、⑦水道民営化の問題・・・・、多くの課題について相互に意見を交換して、次へと繋ぎたいと考えます。

② 二日間の日程

○11 月4 日( 土)

全国集会
チラシもご覧ください。  水源連全国集会チラシ
「河川法改正20年。河川行政はかわったか!」
=大阪府営安威川(あいがわ)ダム計画から考える=
茨木市クリエイトセンター 多目的ホール
(JR 茨木駅・阪急茨木駅から徒歩800m)
13:00 受付開始 宿泊・現地視察参加者の受付集金
13:30 全国集会開始~17 時
資料代 500円
交流会
17:30〜19:00
茨木市役所9階スカイレストラン
夕食会&参加団体の交流
参加費:1,500円(夕食) ※アルコールなし
懇親会
19:00〜20:00
茨木市役所9階スカイレストラン
参加者からのアピール等
参加費:2,000円(バイキング) ※アルコールあり
ホテルへ移動
20:10
(21:00 までにチェックイン)

宿泊するホテルが二つに分かれますが、事務局が宿泊先への誘導、翌朝の見学会
への誘導を行います。
なお、ホテルの割り振り・部屋割り等は事務局で行います。全てシングルですが
全てが禁煙室ではなくご希望に添えない場合があります。また、連休で宿泊部屋
数の確保に限りがあります。ご了承ください。締め切りの厳守をお願いします。
茨木セントラルホテル(TEL 072-624-1600)
茨木市役所から徒歩15分
高槻サンホテル(TEL 072-676-8787)
茨木市役所から徒歩で阪急茨木駅へ(徒歩10分) 電車7分
阪急京都線高槻駅下車 徒歩3分

○1 1 月5 日

安威川ダム現地見学会
8:00 高槻サンホテルからマイクロバス出発。
8:30 茨木セントラルホテル経由・地元案内者と合流後安威川ダム現地へ
9:00 ダム資料館
10:00 現地発 10:30 福祉文化会館着
水源連総会
茨木市福祉文化会館302号室
11:00 開会
途中で昼食をとります。事務局が弁当を用意します。
15:00  終了解散
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
参加費
合計 15,500円   シンポジウムは別途500円、会場でお支払いください
内訳

 交流会 1,500円
懇親会 2,000円
宿泊 8,300円(シングル・朝食付き)
マイクロバス代 3,000円(参加人数により変動あり)
総会昼食代 700円

③ 参加申し込みなど

• 申込み 別紙2017年水源連総会参加申込書に必要事項を記入の上、郵送又はFAX で事務局宛にお送り下さい。
メールの場合は申込書の記入事項と同じ内容を事務局宛にお送りください。

  事務局 〒223-0064 横浜市港北区下田町6-2-28 水源連
FAX 045-877-4970
メールアドレスmizumondai@xvh.biglobe.ne.jp
申込み締め切り
 9月30日(土)必着

「利根川の未来を考えるカムバック・ウナギ・プロジェクト」のウナギアンケートの結果のまとめ

2017年8月4日
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2017年8月、利根川流域市民委員会が「利根川の未来を考えるカムバック・ウナギ・プロジェクト」のウナギアンケートの結果を発表

利根川流域市民委員会が2015年春から取り組んできました「利根川の未来を考えるカムバック・ウナギ・プロジェクト」のウナギアンケートの結果をとりまとめました(最初の呼びかけは2013年)。

水源連の皆さまにもご協力いただき、ありがとうございました。

おかげさまで、かつてウナギが生息していた豊かな自然環境、人々の懐かしい生活ぶりが浮かび上がり、それを取り戻すのに何が必要か、多くの方の貴重なご意見を知ることができました。

ぜひ集計結果をこちらからお読みください。
「カムバック・ウナギ・プロジェクト」ウナギに関するアンケート調査の結果

ウナギが豊かだった頃の自然と暮らしの体験談、ウナギ激減の理由や対策についての意見を中心にまとめられています。
回答の一部は、パンフレット「利根川をウナギがすみやすい川にしよう!」にも紹介されています。

利根川流域の内水面漁業協同組合を対象とした「ウナギ漁に関するアンケート」も行いました。

調査対象51漁協のうち、35漁協から回答をいただきました。

その回答の集計結果は

利根川流域の内水面漁協へのウナギ漁に関するアンケートの結果

をご覧ください。

問合せ先:利根川流域市民委員会
深澤洋子(事務局)
T/F 042-341-7524bbjaga@jcom.home.ne.jp

江戸川区北小岩一丁目スーパー堤防問題の意見書の提出(2017年8月1日)

2017年8月2日
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江戸川区北小岩一丁目スーパー堤防の差止め等を求めた控訴審の第2回口頭弁論が東京高等裁判所で8月1日に開かれました。

この控訴審で、スーパー堤防事業がまったくの虚構の事業であることを明らかにする意見書を提出しました(嶋津)。

意見書を北小岩一丁目高規格堤防事業に関する意見書  嶋津暉之 2017年7月 2.13MB

に掲載しましたので、お読みいただければと思います。

要旨は次のとおりです。

 

意見書の要旨

① 本件対象地区は江戸川沿川において水害の危険性が最も小さいところであり、高規格堤防に変える必要性がまったくない。

・利根川水系利根川・江戸川河川整備計画が目標とする治水安全度(1/70~1/80)を確保する上で必要な堤防が本件対象地区ではすでに十分に整備されており、江戸川沿川の地域において最も安全度が高い地区である。

・国土交通省の計算では利根川水系河川整備基本方針の長期的な目標の治水安全度(1/200)に相当する洪水が来ても本件対象地区では溢れることはない結果が示されており、治水安全度が極めて高い。

・本件対象地区は江戸川区の中では標高が比較的高く、東京湾満潮面以下のいわゆるゼロメートル地帯ではないため、万が一、江戸川からの溢水があったり、未曽有の集中豪雨があったりしても、水害を受ける可能性が極めて低い地区である。

 

② 本件対象地区で整備される高規格堤防は延長がわずか120mの高規格堤防であり、今後、この高規格堤防を上下流に拡張する具体的な実施計画が存在しないから、江戸川の治水対策としての役割を何も果たさない。

・高規格堤防は超過洪水到来時の決壊の防止を名目に整備を進めるものであるが、それなりの長さで連続的な整備がされなければその役割を果たすことができない。右岸側の既設の高規格堤防は本件対象地区の上流側では3km以上、下流側では5km離れており、本件対象地区は孤立した点の高規格堤防をつくるだけである。

・右岸側で整備が計画されているのは約2km下流の篠崎公園地区の高規格堤防420mだけである。しかも、完成予定は2026年度であり、実際の完成は数年以上遅れるから、順調に行っても今から十数年以上先のことである。

・わずか120mだけの高規格堤防で、その上流と下流は通常堤防であるから、超過洪水の到来時には上下流で越流することになり、本件対象地区には溢れた洪水が押し寄せることになる。

 

③ 江戸川下流部等において計画通りに高規格堤防を整備するためには、気が遠くなるような超長期の年数と、巨額の河川予算が必要であり、高規格堤防整備事業は現実性が欠如している。

・江戸川下流部の両岸で高規格堤防が整備されたのは、6地区で、総延長は1730mであるが、高規格堤防としての基本断面ができている延長は一部であって、延べ510mしかない。計画整備距離数22kmに対してわずかその2.3%しか完成していない。

・江戸川下流部は20年以上前から高規格堤防事業が始まっている。20年経過して、整備率が2.3%とすれば、計画通りに22kmの整備を終えるためには、20年÷0.023 =約870年もかかることになる。

・このように整備の完了に気が遠くなるような年数を要する高規格堤防の整備は治水対策としての意味を持つものではなくなっている。

・高規格堤防を計画通りに整備するためには巨額の公費が必要である。本件北小岩一丁目高規格堤防の整備単価を使うと、江戸川下流部の未整備区間を約20kmとすれば、今後、 0.78兆円という巨額の公費が必要となり、高規格堤防は費用の面でも現実性が欠如している。

 

④ 北小岩一丁目地区高規格堤防について国土交通省は「その敷地を水防活動や一時的な避難場所として活用することが可能となる」と述べているが、それは虚構である。本件高規格堤防の周辺は通常堤防であるから、超過洪水の到来時には越流の危険に晒されており、江戸川に面する長さわずか120mの高規格堤防の上に避難しようする人がいるはずがない。

 

⑤ 江戸川の高規格堤防整備事業の無意味さは国土交通省関東地方整備局の事業評価監視委員会(2016年2月22日)でも指摘されている。篠崎公園地区の高規格堤防整備について事業の是非を問う厳しい意見が繰り返し出された。「江戸川でスーパー堤防の整備を進めていく具体的な計画がなくて、ここだけ、スーパー堤防にする意味がどこにあるのか」と、事業の必要性に強い疑問が投げかけられた。

 

⑥ 耐越水堤防工法はすでに確立された技術であり、旧・建設省は2000年に耐越水堤防工法の普及を進めようとしたが、その後、国土交通省は高規格堤防やダム建設の推進の妨げになるとして、耐越水堤防工法を認めない方針に転換してしまった

・フロンティア堤防などの耐越水堤防の工法は旧建設省土木研究所で研究開発され、その研究成果に基づいて1980年代後半から一級水系の一部河川で整備が実施されてきた。その実績をもとに、旧・建設省は2000年3月策定の「河川堤防設計指針(第3稿)」に耐越水堤防の必要性と工法を明記し、全国の関係機関に通知した。

・ところが、2000年12月の川辺川ダム住民討論集会で、耐越水堤防の導入でダム建設の理由の一つがなくなることが明らかになったことから、国土交通省は「河川堤防設計指針(第3稿)」を廃止してしまった。

・国土交通省が耐越水堤防工法の普及に現在、ストップをかけるもう一つの理由は高規格堤防の推進である。耐越水堤防工法の普及を認めれば、極めて長い年月と巨額の公費を要する高規格堤防はその存在理由そのものが失われてしまうからである。

・そのことによって、日本の河川は耐越水堤防工法による堤防強化がいつまで経ってもされず、破堤の危険性が放置される由々しき事態になっている。

 

「利根川水系利根川・江戸川河川整備計画(変更原案)」の意見募集 思川開発に反対の意見を!

2017年6月24日
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国土交通省関東地方整備局が「利根川・江戸川河川整備計画(変更原案)」のパブリックコメントを行っています。

今回の整備計画変更の理由は、思川開発事業(南摩ダム)を河川整備計画に位置づけることにあります。
思川開発事業は必要性がなく、全く無意味なダム事業です。
パブコメは通過儀礼として行われているもので、残念ながら、提出した意見が反映されることはありませんが、

反対の意思を示すため、私(嶋津)は意見書(本文と別紙)を提出しました。

利根川河川整備計画変更原案への意見書(嶋津暉之)

利根川河川整備計画変更原案への意見書の別紙(嶋津暉之)

皆様も意見の提出をご検討ください。

意見の提出は6月28日(水) (18:00必着)までとなっています。
河川整備計画変更の内容は http://www.ktr.mlit.go.jp/river/shihon/river_shihon00000328.htmlをご覧ください。
関東地方整備局
「利根川水系利根川・江戸川河川整備計画(変更原案)」に対する意見募集について
http://www.ktr.mlit.go.jp/kisha/river_00000319.html
国土交通省関東地方整備局では、「利根川水系利根川・江戸川河川整備計画(平成25年5月策定、平成28年2月変更)」について、思川開発事業の検証の結果を踏まえ、「思川開発」に関する記載内容の変更、「河川の整備の実施に関する事項」を現時点の記載とする等「利根川水系利根川・江戸川河川整備計画(変更原案)」を作成し、関係する住民の皆様から広くご意見を募集することとしましたのでお知らせします。
「利根川水系利根川・江戸川河川整備計画(変更原案)」は、関東地方整備局ホームページに掲載しています。
関東地方整備局ホームページ/利根川水系河川整備計画
http://www.ktr.mlit.go.jp/river/shihon/index00000012.html
○意見募集の実施について
本文資料(PDF)別添1「『利根川水系利根川・江戸川河川整備計画(変更原案)』に対する意見募集について」を参照
1. 意見募集の対象
「利根川水系利根川・江戸川河川整備計画(変更原案)」
2. 意見募集期間
平成29年5月30日(火)~平成29年6月28日(水) 18:00必着
(郵送の場合は当日消印まで有効)
3. 提出方法
ご意見は、別添意見提出様式にご記入いただくか、下記①から⑥をご記入いただいたもの を郵送、ファクシミリ、電子メールのいずれかの方法で、下記4.までご提出ください。
①氏名(企業・団体としての意見提出の場合は、企業・団体名、代表者名並びに担当部署 名及び担当者名)
②住所(都道府県・市区町村)
③電話番号又はメールアドレス
④年代(20歳未満、20代、30代、40代、50代、60歳以上)
⑤性別
⑥意見
・「利根川水系利根川・江戸川河川整備計画(変更原案)」の該当箇所(章、頁)を記 入の上、ご意見を記入してください。
4. 提出先
〇 郵送の場合   〒330-9724 埼玉県さいたま市中央区新都心2-1 国土交通省関東地方整備局 河川部河川計画課  「利根川水系利根川・江戸川河川整備計画(変更原案)」意見募集 事務局 宛
〇 ファクシミリの場合   048-600-1378
〇 電子メールの場合   wlmailhtml:ktr-toneedo-plan@ml.mlit.go.jp   件名に「利根川水系利根川・江戸川河川整備計画(変更原案)」意見募集 事務局宛と 明記ください。

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