石木ダムの情報
19日、長崎県は知事欠席のまま土木部長たちが対応 次につながるか・・・(石木ダム)
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長崎県土木部長浅野氏、一定の理解。持ち帰って検討を約束
5月19日は長崎県知事の13世帯面会要請を受入れての県知事面会行動でしたが、知事は欠席ということで13時から出島交流館2階会議室で県側と話合いを持ちました。
県の対応者は川内企画管理監ではなく、浦瀬管理監・野口河川課長・浅野土木部長でした。
当方側からはおよそ70名が参加、その他大勢のマスコミ関係者が来ていました。
事前に石木ダム反対5団体と弁護団の連名で知事宛の「面談了承のご連絡」を5月1日に提出していました。それへの実質拒否回答長崎県回答が5月15日に長崎県から弁護団事務局に届いていました。
19日は先ず、実質拒否回答に対する5団体と弁護団連名の「長崎県知事への抗議文と要望書」を岩下氏が読み上げて浅野河川部長に手渡しました。
ご厚意により、石木川まもり隊ブログより転載
なお、この「抗議文と要請書」には「地権者である13世帯から石木ダム対策弁護団が全面的に委任を受けておりますので、連絡・問い合わせ等は下記連絡先にお願いします。くれぐれも地権者13世帯本人に直接ご連絡なさいませんようお願い致します」と、県から地権者個人への接触を禁止することも盛込まれています。
当日の話合いの展開は、石木川まもり隊のご厚意により、石木川まもり隊ブログを参考にして記します。(遠藤の主観を書きすぎないため)
「抗議文と要請書」の主旨
①石木ダムの必要性について、地権者の疑問に答えてほしい。
②それについて、知事と直接話し合いたい。
③13世帯一緒に、その説明を聴きたいし、公開の場でおこなってほしい。
④13世帯個人への接触禁止。今後は代理人を通すこと。
それに対する県の見解
①必要性については説明会、ダム検証、事業認定の第三者機関など様々な場で議論されてきたので、今さら改めて議論し直すことはしない。ダム計画を白紙に戻すことはない。
②皆さんの質問には、知事ではなく担当部署から答えるのが行政のやり方で、それが妥当。
③13世帯それぞれに事情もお有りだろうしプライバシーの問題もあるので、個別にやりたい。
地権者と弁護団の反論
①計画を白紙に戻せという要求ではない。疑問点があるので、それに答えてほしいというもの。
そちらとしてはこれまでも説明してきたかもしれないが、まだ理解できない部分があるので教えてほしいと言っている。その疑問に答えるのはあなた方の義務ではないのか。
②具体的な質問には確かに担当者の方が詳しく正確に説明できるかもしれない。内容によってはあなた方が答えても構わない。が、そこに知事がいてその内容を共有することが大事であり、それに基づいて判断するのが知事の役目。第一、知事が会って話がしたいと言っているのだから。
③われわれ地権者は13世帯揃って知事の話を聞きたいと思っている。プライバシーの心配などしてもらわなくてよい。
浅野和広新土木部長の対応
地権者の疑問点に対し説明することについては理解を示しましたが、知事が個別ではなく一堂に会しての場で説明することについては持ち帰って検討すると答えました。
これからに向けてのまとめ
「19日の話合い内容を整理し、合意点を含めて長崎県に再検討を求める日程調整文書を長崎県に対して23日に提出する」としました。
ビデオ中継
2014 5 19長崎県交渉 撮影:今村正雄 氏
長崎県知事と佐世保市長それぞれへの対応(石木ダム関係)
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石木ダム反対5団体と石木ダム対策弁護団が連名で、
長崎県知事には5月19日午後1時からの面談受入れを通知。
佐世保市長には第3公開質問状を提出、回答・説明会を5月23日に開催するよう要請。
1:長崎県知事に5月19日午後1時からの面談受入れを通知
→県、回答は来週木曜日(5月15日)まで待ってほしい。
4月21日、長崎県知事・佐世保市長・川棚町長たちが石木ダム建設に反対している地権者13世帯の自宅を個別訪問しました。
13世帯の皆さんは「ダム建設前提の話合いには応じない。公開質問書へ回答せよ。」と面会を拒否して彼らを返しました。
この件について石木ダム建設絶対反対同盟と弁護団が相談しました。
戸別訪問の際に各戸に投函されていた 知事作成の文書の主旨は、
「是非,皆さまの生活再建についてご相談させて頂きたいと考えております」
「石木ダムは治水・利水両面でどうしても必要と考えています」
というものでした。
この主旨から、 石木ダムの必要性についても知事から直接があるものと捉え、また、ダム中止以外には生活再建はあり得ないことを伝える上で、知事の説明・協議申入れを了承することにしました。
5月1日、石木ダム反対5団体と弁護団連名で知事宛に「面談了承のご連絡」を 送付しました。
この連絡には、面談希望日時と場所を「5月19日(月)13時から県庁にて」としてあります。
回答期限は5月9日にしています。
県からの回答は「来週の木曜日まで回答を待ってほしい」というものでした。
面談了承のご連絡 pdf 17kb
2:佐世保市長に第3公開質問状送付、回答・説明会を5月23日に開催するよう要請。
3月14日第1回説明会、4月11日第2回説明会を踏まえ、より具体的な回答を求めることを目的に、第3公開質問状を4月25日に佐世保市長宛に送付しました。この公開質問状には第1公開質問状状提出から4月25日の第2説明会までの経過確認がしっかり書き込まれています。そのうえで、下記事項について詳細にわたって質問を提示しています。
(1) 「1 生活用水需要予測及び平成6,7年渇水に関する質問」
(2) 「2 工場用水量の需要予測に関する質問」
(3) 「3 業務営業用水量の需要予測に関する質問」
(4) 「4 安定水源量に関する質問」
(5) 「5 小佐々地区の水源に関する質問」
(6) 「6 下の原ダムの嵩上げによる保有水源量評価に関する質問」
石木ダム予定地13世帯の皆さんへの説明責任と、受益予定者とされている佐世保市水道利用者への説明責任、その二つを果たす責任があることを佐世保市に明確に認識させるべく取り組みです。
公開質問状の中で、回答期限を5月9日、回答・説明を5月23日と指定しています。佐世保市からは「回答作成に時間がかかるので、回答期限を1週間延期願いたい」と弁護団事務局に連絡がありました。5月15日中に回答するとのことです。
4月11日 佐世保市回答・説明 第2ラウンド (石木ダム)
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先ずは抗議→言い訳→実質討論
4月11日(金)15時から佐世保市水道局庁舎4階会議室にて、佐世保市への公開質問状に対する回答・説明要請行動が持たれました。
この日は3月14日に続いての第2ラウンドです。
3月14日の回答・説明において佐世保市(水道局)は実質的な質疑応答に入りました。
”2回目は、1回目に話し合った佐世保重工(SSK)にかかる水需要予測の問題について「売上げが2倍になる」を「水使用量が2倍になる」に変更した件・日量4,412㎥/日という数値の算出根拠の再確認と、H6,7年の渇水が再来したときに佐世保市水道利用者がどのような事態に陥るのかを数値を基に検証すること”等を、5団体と弁護団が「まとめ」として佐世保市(水道局長)に申入れるとともに、具体的データ
を求める追加質問書(確認と追加)を3月20日に提出していました。
その回答が出されたのは3月31日ですが、「数値を上げた回答は差し控える」というもので、長崎県の対応を踏襲していまし た。
3月14日の話合いの経過を無視したこのような回答に対して、 5団体と弁護団は連名で抗議を申入れました。
続いて、本論に入りました。
先ずは、「修繕船事業売上高が2倍を見込んでいるので修繕船用水需要が2倍」問題の確認。これは「SSKは従来1つのドックで行っていた修繕船事業を2つのドックで行うことを見込んでいる。そのため水需要が2倍になる」が正しい表現。2013年9月25日の企業経済委員会で口頭修正。議事録に記載されている。認定庁への報告は長崎県を通して2013年5月。(認定庁から県に問合せ。県が佐世保市に照会して、佐世保市が回答。これには、赤峯衆議院議員が2013年5月に国土交通省総合政策局総務課土地収用管理室にヒアリングをおこない、この問題を調べるように要請した経緯があります。)
次に”「佐世保重工が4,412㎥/日最低は必要である」旨の回答”についての説明。
佐世保水道担当者は、「4,412㎥/日という数字は水道局が佐世保重工からのヒアリングを通じて算出した数字で、佐世保重工から『4,412㎥/日でよい』との2014年4月8日付け文書がある」とそれを示しました。2014年4月8日は厚労省に再検証結果を提出し終えた3月31日を1週間以上経過した日です。不思議なことなので「何故?」と聞いたところ、「念のために確認を文書で求めた」との答えでした。その文書を下に掲載します。
佐世保重工からの回答 pdf 1.2mb
4,412㎥/日の算出根拠については、修繕船1隻あたりの使用水量が2693㎥(93711㎥/34.8隻/年)。その内の八割はドックイン初日の船体洗浄に使われ、残りの二割は修繕船ドックイン期間(平均10.5日間)にわたって使われるので、ドックイン初日には2693×0.8+2693×0.2/10.5=2,206㎥/日使われる。この2206㎥/日を修繕船1隻が1日に使用する最大水量とした。この最大使用水量を賄うことができないと支障を来すことになる。2隻が同時に修繕ドックに入ることを想定し、1日使用水量を4,412㎥/日とした。2隻が同時にドックインする頻度については検討していない。
つまり、 4,412㎥/日は修繕船が2隻同時にドックインしたと想定したときに初日に使用される水量であること、初日に行う船体洗浄で全使用水量の8割が使われること、よって、修繕船2隻が同時にドックインしたときに使用される一日最大使用水量であること、2隻同時にドックインする頻度は不明であることが明らかにされました。このように限りなく一日最大使用水量に近い性質の水量を一日平均使用水量として計上すること自体、常軌を逸しています。修繕船用に1年間で使用される水量を365日で割って算出される数値こそが修繕船用一日平均使用水量です。
「平成6年、7年渇が再来した場合に水道利用者はどのような事態に陥るのか」問題については、「数値を上げての説明はしない」との回答でした。谷本水道局長は「平成6,7年渇水が再来した場合に佐世保市民が困らないようにしなければならない。そのためには石木ダムはどうしても必要」と3月14日の回答・説明会で何度もくりかえしていました。「平成6年、7年渇が再来した場合に水道利用者はどのような事態に陥るのか」は実際、佐世保市水道利用者にとって重大な問題です。「数値を上げての説明はしない」という姿勢をあらためて、次回はこの問題についてきちんと対応することを要請して、この日の回答・説明会を終えました。
佐世保市は13世帯に対しての説明責任と、水道利用者に対する説明責任があります。
私たちは13世帯の声、水道利用者の声を佐世保市にしっかり聞かせ、責任ある説明を求めることで、石木ダムが佐世保水道にとって本当に必要であるのか明らかにしていきます。
実況中継ビデオ
撮影・製作はいしまるほずみさんです。
「佐世保市水道局…本音がぽろぽろ。。2014年4月11日佐世保市水道局2回目 」http://youtu.be/NXigq0xZosA
「佐世保市水道局…本音がぽろぽろ。。2014年4月11日佐世保市水道局2回目つづき」http://youtu.be/QbVkomxU-dE
マスコミ報道
20140411佐世保市回答説明 長崎放送 約1分のビデオ mp4 9.7mb
毎日新聞 2014年04月12日 地方版
県と佐世保市が計画中の石木ダム建設事業を巡り、反対地権者や弁護団ら約50人は11日、市水道局を訪れ、2月以降2回にわたり提出した公開質問状に対する市の回答について「一切の資料・数値を示すことなく空虚な一般論を繰り返しただけだ」と抗議し、事業の白紙撤回を求めた。
地権者らは、1994、95年に起きた渇水の再来防止など、市が建設の必要性の根拠としている項目について「もし再び渇水が到来した際にどのような状態に陥るのか具体的数値に基づく検証が必要」と指摘。「地権者に対する対応が不誠実だ」と主張した。
市水道局の谷本薫治局長は「個別の数値はすでに開示された資料に記載している」と述べ、双方の意見は最後までかみ合わなかった。【梅田啓祐】
佐世保市への追加質問と回答
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3月14日の佐世保市による回答説明が不十分であったため、SSKの水使用予測についての確認と平成6年~7年にかけての渇水実態の解明及び現在再来した場合に佐世保水道利用者がどのような状況に陥るのかを明確にするために、5団体と弁護団は連名で追加質問状を3月21日に提出しました。
その回答が3月31日に弁護団事務局に届きました。「数値に基づいた回答はしないよ、」と言う事実上の拒否回答です。こんな回答では13世帯の皆さんのみならず、佐世保水道利用者が納得するはずもありません。
4月11日、この問題で15時から水道局庁舎4階会議室にて佐世保市からの説明を求める行動を持ちます。この日は説明会に先立って、佐世保市の不当な対応への抗議文を提出します。
可能な方、是非、いらして下さい。
14 03 20-佐世保市第2回公開質問状(完成版) pdf 274kb
140331佐世保市回答 pdf 165kb
佐世保市水道局、実質的な応答に入る (石木ダム)
3月14日、佐世保市水道局、実質的に公開質問状の回答説明開始
2月21日に石木ダム建設絶対反対同盟など石木ダム建設に反対する5団体と石木ダム対策弁護団が佐世保市長に提出した公開質問状に対する回答が3月7日に出されました。水道局長名の回答です。当方からの設問に対しては具体的数値は上げていませんが、これまでの同局の言い分を答えとして書いています。また、佐世保市の会議室を3月14日15時から17時までの2時間確保するとしてあります。
3月14日午後2時40分、佐世保市は谷本水道局長、小濱水道局経営管理部長、河野計画室長をはじめとした十名ほどの職員が席に着いていました。当方は50名を超える仲間が駆けつけ、定刻3時に話合いが始まりました。
先ずは水道局長が佐世保水道の成り立ち、H6渇水で水源確保必需など、佐世保水道の説明を試みました。時間の無駄になるので当方の質問に対して数値を上げて具体的に答えるよう、迫りました。
石木ダム建設絶対反対同盟からは「地権者の権利を侵害した上でダムを作る以上、その地権者の理解を得るための努力を尽くすことが必要である。」、弁護団からは「ダムの必要性にかかる説明の必要性を市自らが回答書で認めた以上、当方の質問に回答できるはずであるし、答えるべきである」と 迫り、「当方がこの話合いの進行を進める」平山弁護士と宣言、具体的な質問に入りました。
先ずは工場用水予測です。工場用水の最大需要先である佐世保重工業株式会社(以下、「SSK」と言います。)の水道使用量が2011年度の1、166㎥/日からわずか4年後の2015年度以降は5、691㎥/日と4.88倍にも急激に増加するとの予測です。「SSKでは経営方針の変更に伴い、修繕船の売上高を約2倍見込んである。」(佐世保市第9期拡張事業平成24年度再評価水需要予測資料)という記載があり、それを理由にSSKの水道使用量を急激に増加させています。このことについて説明を求めました。
河野計画室長は「SSKは修繕船用ドックを二つ割り当てるとしているので、2艘が同時(同じ日)にドックインした場合は4,412㎥/日は必要と判断した」と答えました。それを以て、一日使用水量の構成要素とすることは、1年365日、毎日、2艘が同時(同じ日)にドックインすることを想定したことになります。
実際には2艘が同時(同じ日)にドックインする可能性は殆ど考えられないのが実態です。一日平均使用水量の要素として可能性が極めて少ない4,412㎥/日を計上することは「一日平均使用水量」の定義に反しています。一日平均使用水量の揺らぎの問題になり、それは一日最大使用水量の範疇に入ります。
「主な反対意見の要旨と当該意見に対する事業認定庁の見解とを併記した意見対照表」の「意見の要旨」19番への「認定庁の見解」にある「起業者は、同造船企業の経営方針の転換を受けて意向調査を行ったところ、同造船企業からは4,412㎥/日は最低限必要との文書による回答を確認している。」について 河野計画室長は、「SSKからのヒアリングで、修繕船が同時に2艘ドッグインすると4,412㎥/日は最低限必要と判断した、が正しい」と説明しました。
このやりとりで、以下二つの重要事項が確認されました。
- 修繕船が同時に2艘ドッグインするとして4,412㎥/日を一日平均使用水量の要素として計上することは、可能性が極めて少ない要素なので「一日平均使用水量」の定義に反していること。
- 修繕船が同時に2艘ドッグインすると4,412㎥/日は最低限必要としたのはSSKからの文書ではなく、佐世保市であること。
次回からは、「H6年度の渇水が再来した場合にどのような事態が想定されるのか」「水需要予測に関する質問への数値を上げた説明」に入ることを求めました。水道局は『今すぐは答えられない。検討する」としました。
私たちは以下のことを佐世保市に求めてこの日の回答・説明要請行動を終えました。
- 開示を求めるデータ等を提出するのでその開示を含め、4月7日を期限として2月21日提出公開質問状への回答を求めること
- 市町による回答説明は4月11日19時にこうばる公民館で行うこと
- それが受け入れられない場合は同4月11日15時に佐世保市庁に訪れるので受け入れること
3月14日のまとめ
①ダムの必要性につき説明する必要性を市に示したこと
②市は回答を検討するとしており、口頭で一部情報を回答しており、その結果、双方の事実認識のズレが解消された(評価は別です。)部分があったこと
③全て答えられる質問である以上、回答しないことは当方主張を認めたものに他ならないとして、回答すべきであることを求めたこと
④今後も回答をするよう求め続けていくこと
⑤佐世保市には「13世帯への理解を得るには説明責任がある」と同時に「佐世保市水道事業体として佐世保市民への責任がある」 こと
次回は4月11日を予定しています。話合いの継続を求めます。
マスコミ報道
西日本 毎日 20140315 205kb
朝日20140315 89kb
長崎新聞20140315 205kb
この日の中継ビデオ いしまるほずみさん撮影
ピンチ!佐世保市水道局(2014年3月14日)
http://youtu.be/bRfUuqXopU0
ピンチ!佐世保市水道局つづき(2014年3月14日)
http://youtu.be/cVAQVR-WxVI