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八ッ場ダムの情報

八ッ場ダム工事、17ヵ月の短縮予定が7カ月短縮に

2015年3月7日
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八ッ場あしたの会が昨年秋に国交省関東地方整備局に二つの公開質問書を提出しました。八ッ場ダム本体工事の工期に関する公開質問書と、八ッ場ダムの付替え国道の変形に関する公開質問書です。
ようやく、国土交通省からの回答が出ましたので、3月5日に八ッ場あしたの会がその回答とコメントを記者発表しました。
そのうち、、八ッ場ダム本体工事の工期に関する質問の回答を朝日新聞が取り上げましたので、その記事をお送りします。
昨年8月の本体工事の落札では工期が17か月短縮されるとなっていましたが、今回の回答では7カ月短縮になっています。
さらに、本体工事はもっと遅れる様相を呈しています。この記事では左岸の掘削は今年1月に着手したとなっていますが、実際は火薬の詰め具合を調整する発破作業にとどまっており、実際にいつから本格的な掘削工事になるのか、分からない状況です。
八ッ場あしたの会が出した二つの公開質問書とその回答、コメントは八ッ場あしたの会のHPでご覧ください。

◇八ッ場ダム本体工事の工期に関する公開質問への国交省回答について http://is.gd/WGmZaf

◇八ッ場ダムの付替え国道の変形に関する公開質問への国交省回答について http://is.gd/UrDFB7

八ッ場ダム本体工事の起工式と抗議行動(2月7日)

2015年2月8日
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2月7日、八ッ場ダム本体工事の起工式がありました。それに対して八ッ場ダムをストップさせる市民連絡会等のメンバーが抗議行動を行いました。

国交大臣や6都県知事に提出した抗議文は八ッ場あしたの会のHP http://urx2.nu/h6DU をご覧ください。

また、同会のHPに抗議行動の様子も紹介されていますので、http://urx2.nu/h6E2  もご覧ください。

八ッ場ダム「先人の決断忘れぬ」…起工式

 一日も早い完成と地域の発展を――。7日に長野原町総合運動場「若人の館」で行われた八ッ場ダムの本体工事起工式には、地元関係者のほか、埼玉県など下流都県の代表者も参加。計画から63年でこぎ着けた式典に感慨深げだった。

大沢知事は起工式で「県としても、上信自動車道の整備などを進めてこの地域が一層発展できるよう、町や国と連携して生活再建に取り組んでいく」とあいさつ。上田清司・埼玉県知事は、「下流都県は、上流の地権者の方々の犠牲の上に生活の安全が築かれている。その苦労をしっかりと支えていかなければならない」と話した。

萩原睦男町長は、「先人たちがダム建設について苦渋の決断をして今日に至ったことは決して忘れてはならない」と述べ、地域振興について「国、県、町が一致団結して明るく将来が見通せるまちづくりを進めていきたい」と力を込めた。

出席者らはその後、工事の安全を祈願して鍬(くわ)入れ式を行い、くす玉を割って本体の起工を祝った。会場の外では、ダム建設に反対の声を上げる市民団体の姿もあった。

本体工事は先月21日に開始し、同22日には岩盤を掘り進める発破作業が始まった。同省によると、試験湛水(たんすい)などを経て、2019年度中の完成を目指す。

(写真)八ッ場ダム本体工事の起工式に出席する大沢知事(手前右)ら(7日、長野原町で)

 

八ツ場ダム本体着工で式典 300人参加、住民抗議も

(産経デジタル2015.2.7 13:10)http://www.iza.ne.jp/kiji/life/news/150207/lif15020713100009-n1.html

国土交通省は7日、群馬県長野原町で、八ツ場ダム本体工事の着手を記念する式典を開いた。
群馬県の大沢正明知事ら約300人が参加。大沢知事は「八ツ場ダムは下流都県の治水や利水になくてはならない施設。国には工事を着実に進め、ダムを完成させるようお願いする。県も、周辺地域の生活再建に取り組んでいく」と祝辞を述べた。その後、知事らがくわ入れし、くす玉を割って工事着手を祝った。
一方、会場前で建設に反対する市民団体のメンバーら十数人が横断幕を掲げ、「工事をやめろ」などとシュプレヒコールを上げた。
八ツ場ダムは利根川支流の吾妻川に建設する多目的ダム。民主党政権下で一時凍結されるなど曲折を経たが、先月から事実上、本体工事に着手し基礎掘削が始まった。総事業費は約4600億円で、平成28年6月からはコンクリートで本体の形を造る工事が始まり、31年度に完成する予定だ。

八ッ場ダム本体着工 「最後までいたい」水没予定地に数世帯

2015年1月22日
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昨日(1月21日)、八ッ場ダムの本体工事開始に対して抗議行動が行われました。そのネット記事を掲載します。八ッ場ダム本体着工 「最後までいたい」水没予定地に数世帯

(東京新聞群馬版2015年1月22日)http://www.tokyo-np.co.jp/article/gunma/20150122/CK2015012202000169.html

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(写真)本体工事の現場付近で「八ッ場ダムNO!」の横断幕を掲げる市民ら=長野原町で
長野原町の八ッ場(やんば)ダムの計画が浮上してから六十三年。ダム本体工事が二十一日、いよいよ始まった。かつて地元では激しい反対運動が起こった。
 次第に建設容認が大勢を占めるようになったが、いまでもダムを受け入れていない人はいる。同日、工事現場近くで「八ッ場ダムNO!」の横断幕を掲げた一団の中にも地元住民の姿があった。 (伊藤弘喜)
「本体工事、反対!」
「美しい吾妻渓谷を守れ!」。建設に適した岩盤を露出させるために爆薬で発破する作業を二十二日に控え、作業員が準備する工事現場。
その近くで市民グループ「八ッ場あしたの会」などの十数人が声を張り上げた。町民の男性(61)も控えめに交じっていた。市民グループが去った後、男性は「反対といっても、もうどうにもならない」と無念そうにつぶやいた。
現場周辺は、ダムによって水没する地域から代替地に移転した住民たちの新築住宅が建ち並び、真新しい道路が縦横に走る。ダムを地元が受け入れる代わりに国などが進めてきた「生活再建事業」の一環だ。
水没予定地にはいまだ数世帯が暮らす。男性はその一人だ。国土交通省の職員が時々、移転を促しに自宅を訪れる。「生まれ育ったふるさと以上の代替地があるなら、いつでも移るよ」。いつもそう伝えている。
辺りの風景は激変したが、愛着は変わらない。「六十歳を過ぎて、よそに移るのは大変だよ。愛着は切り替えがきかない。ふるさとには最後までいたいじゃない」。男性は取材に、問い掛けるように語った。
この日、八ッ場あしたの会と「八ッ場ダムをストップさせる市民連絡会」は、八ッ場ダムが必要性に乏しく、地滑り災害を誘発しかねないなどとして、抗議書を国交省八ッ場ダム工事事務所に提出。

国が工事を発注した移転代替地で、建設資材として使われた鉄鋼スラグから基準値を超える有害物質が検出されたことについてもただしている。

市民連絡会の嶋津暉之(てるゆき)代表(71)は「問題を抱えたままの着工は非常に残念。これからも注視していく」と話した。

根強い反対の声も=八ツ場ダム着工で地元―群馬

(時事通信2015年 1月22日(木)12時46分配信) http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150122-00000058-jij-pol
群馬県長野原町の八ツ場ダムの建設現場では22日、ダムを設置する固い岩盤を露出させる発破作業が行われた。事業の一時中断など曲折を経て、63年かかって迎えた着工。地元では歓迎する住民がいる一方、建設への根強い反対の声もある。
 建設現場では、爆薬を用いて岩盤の上の土や岩を取り除く作業を実施。雪が降る中、ドンドンドンという音と共に土煙が上がった。今後、現れた岩盤の上に高さ116メートルのコンクリート製のダムが建設される。
群馬県の古橋勉県土整備部長は「地元住民にとって将来を見据えた生活再建が現実になると感じられる大きな一歩」と歓迎。水没予定地から移転し温泉旅館を経営する樋田洋二さん(67)は「ダムを早く完成させてほしい。ダム湖を生かした観光につなげたい」と期待を寄せる。
一方、建設の見直しを求めている市民団体「八ツ場あしたの会」の渡辺洋子事務局長は「貴重な自然が破壊され、災害が起こりやすくなる危険性もある」と懸念。改めて建設に反対し、「ダムは将来世代の大きな負の遺産になる」と訴えている。
八ツ場ダム 本体工事着工ノー
群馬・長野原町 現場近くで抗議行動
(しんぶん赤旗2015年1月22日(木))http://www.jcp.or.jp/akahata/aik14/2015-01-22/2015012204_01_1.html
群馬県長野原町で、国が八ツ場(やんば)ダムの本体工事の着工を強行しようとしている問題で21日、予定地近くで、本体工事中止を求める「八ツ場あしたの会」と「八ツ場ダムをストップさせる会」の住民らが抗議行動を行いました。
 国土交通省八ツ場ダム工事事務所は20日、21日に予定していた本体工事開始の発破作業を1日延期すると発表。22日にも、着工を強行する構えです。
 抗議行動では住民らが、八ツ場沢をはさみ、発破作業現場に向かって「吾妻渓谷の自然を守ろう」「八ツ場ダムNO」「鉄鋼スラグNO」などと書かれた横断幕やプラカードを掲げアピールしました。
 また、工事事務所の担当者に、八ツ場ダム建設が「地域社会、自然環境を壊し、災害を誘発し、完成後も負の遺産を将来に残すものだ」とする抗議文を手渡しました。
八ツ場あしたの会の渡辺洋子事務局長は「問題が山積したまま、本体工事を着工することは大変危険です。これからもますます問題が顕在化してくると思います。今後も粘り強く、建設中止を求めていく」と話しました。
(写真)八ツ場ダムの本体工事着工に抗議する人たち=21日、群馬県長野原町(八ツ場あしたの会提供)
写真

八ッ場ダム:本体工事の開始と抗議行動(1月21日)

2015年1月21日
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残念なことですが、今日(1月21日)、八ッ場ダムの本体工事が始りました。その記事を掲載します。
本体工事開始に対して八ッ場あしたの会と八ッ場ダムをストップさせる市民連絡会が抗議行動を行い、八ッ場ダム工事事務所に抗議文を提出しました。
詳しくは八ッ場あしたの会のHP http://urx2.nu/grHS  をご覧ください。

横断幕shuku

発破作業予定地の前で、横断幕を広げて八ッ場ダム本体工事に抗議の意思表示。 (2015年1月21日撮影)

群馬・八ツ場ダム本体が着工

(共同通信2015年 01月 21日 14:10 ) http://jp.reuters.com/article/kyodoMainNews/idJP2015012101001154
国土交通省は21日、群馬県長野原町の八ツ場ダムで、ダム本体の建設に向けた基礎掘削工事の準備作業に入った。
民主党政権下で無駄な公共事業の象徴とされた巨大ダムは一時凍結されるなど翻弄されたが、計画浮上から60年超を経て、事実上の本体工事への着手となる。
 国交省によると、21日は爆薬を埋め込む穴を掘り、22日以降、建設に適した岩盤を露出させるための発破を行う予定。2016年6月にコンクリートでダムの形を造っていく作業に移行する。完成は19年度になる見込み。
 工事現場には、午前9時ごろから作業員らが重機を搬入。建設反対の市民団体は「本体着工反対」と叫んだ。

 

(毎日新聞 2015年01月22日 東京朝刊)http://mainichi.jp/shimen/news/20150122ddm041010077000c.html

本体工事が始まった八ッ場ダム建設予定地=群馬県長野原町で21日
(写真)本体工事が始まった八ッ場ダム建設予定地=群馬県長野原町で21日
  民主党政権による建設中止判断が覆り、再び計画が動き出した八ッ場(やんば)ダム(群馬県長野原町)の本体工事が21日、始まった。計画浮上から63年。反対派の市民団体が建設予定地で抗議の声を上げる一方、地元住民らは安堵(あんど)の声を漏らした。

 始まった工事は、水をせき止めるダム堤体の基礎掘削。岩盤の発破作業に向け、爆薬を詰める穴を開けた。22日以降、発破で岩盤を削った後、高さ116メートルのコンクリート堤体を造る。全体の完成は19年度の予定。

 建設現場周辺では、ダム計画見直しを求める市民団体メンバー約15人が「八ッ場ダムNO!」と書かれた横断幕を掲げ、「本体工事着工反対」とシュプレヒコールを上げた。「八ッ場あしたの会」の渡辺洋子事務局長は「移転代替地での有害スラグ使用など、問題が山積している中で本体工事を始めることは断じて許せない」と憤った。

 水没地区で暮らしていた住民は、大部分が立ち退き、移転先で新生活を始めている。林地区の元ダム対策委員長、篠原茂さん(64)は「本体着工でまずは一安心。住民の生活再建もこれからが最も大事な時期になる。『一日も早く完成を』というよりは、最後まで丁寧に取り組んでほしい」と話した。

 建設予定地では昨年10月、ダム湖の両岸にある移転先同士をつなぐ最後の湖面橋が開通。線路が水没するJR吾妻線も新ルートで運行を始めた。

 国土交通省によると、用地の約92%を取得済みで、24日には強制収用に向けた説明会を開く。【角田直哉】

八ッ場ダム本体着工 計画から60年超

(東京新聞群馬版2015年1月21日 夕刊)http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2015012102000225.html
(写真)事実上の本体工事が始まった八ッ場ダムの建設現場=21日午前、群馬県長野原町で
 国土交通省は二十一日、群馬県長野原町の八ッ場(やんば)ダムで、ダム本体の建設に向けた基礎掘削工事の準備作業に入った。
民主党政権下で無駄な公共事業の象徴とされた巨大ダムは一時凍結されるなど翻弄(ほんろう)されたが、計画浮上から六十年超を経て、事実上の本体工事への着手となる。
 国交省によると、二十一日は爆薬を埋め込む穴を掘り、二十二日以降、建設に適した岩盤を露出させるための発破を行う予定。二〇一六年六月にコンクリートでダムの形を造っていく作業に移行する。完成は一九年度になる見込み。
 工事現場には、二十一日午前九時ごろから作業員らが次々に重機を搬入した。付近にはダム建設に反対する市民団体のメンバー十数人が集まり、「本体着工反対」「税金の無駄遣いをするな」とシュプレヒコールを上げた。
 本体工事は、民主党政権が〇九年に建設中止を表明、入札を凍結した。その後、中止方針を撤回、自公政権で昨年八月、清水建設など三社の共同企業体(JV)が落札し、十月から本体工事に必要な測量作業に入っていた。
 八ッ場ダムは利根川支流の吾妻川に建設する多目的ダムで、国が一九五二年に調査を開始した。住民は当初激しく反対したが、高台の代替地に集団移転する生活再建案を受け入れ、九四年に周辺工事が始まった。

計画から63年、八ッ場ダム本体工事始まる

(読売新聞 2015年01月21日 13時24分)http://www.yomiuri.co.jp/national/20150121-OYT1T50052.html
(写真)八ッ場ダムの本体工事を進める作業員ら(21日午前10時52分、群馬県長野原町で)
   群馬県長野原町で国が進めている八ッ場やんばダムの本体工事が21日、始まった。計画から63年で、ようやく着工となった。総事業費は約4600億円。試験貯水などを経て、2019年度中の完成を目指す。
 この日は午前9時頃から、ドリル用重機がダム建設予定地に入った。国土交通省八ッ場ダム工事事務所によると、岩盤の発破作業に向け、火薬を詰める穴を開ける工事を行う。コンクリートを使った建設工事に入るのは、16年6月からの予定。
 ダム計画は1952年、利根川下流域の治水対策として持ち上がり、長野原町などで調査が始まった。09年9月、当時の民主党政権が関連工事を一時ストップさせたが、11年12月、計画継続の方針に戻された。
 移転対象となった水没予定地などの470世帯のうち、456世帯は、既に移転を終えている。水没予定地の住民で作る「八ッ場ダム水没関係5地区連合対策委員会」の萩原昭朗あきお委員長(83)は21日、「ダムは治水の観点から必要と思い、1960年代から関わってきた。長い間かかったが、本体工事に入ることは感慨深い」と語った。

八ッ場ダム本体工事への現地での抗議行動

2015年1月16日
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八ッ場ダム本体工事の基礎掘削が1月21日(水)から始まる予定です。
これに対して、八ッ場あしたの会と八ッ場ダムをストップさせる市民連絡会が、現地で抗議行動を行います。
是非、この抗議行動にご参加ください。
詳しくは、八ッ場あしたの会の下記のメールをお読みください。

八ッ場あしたの会より

国交省関東地方整備局は1月21日(水曜日)、名勝・吾妻渓谷で 発破作業を開始します。 この発破作業によって、八ッ場ダムの本体工事の最初の段階である 基礎掘削が始まることになります。
八ッ場あしたの会と八ッ場ダムをストップさせる市民連絡会では、 現地で八ッ場ダム本体工事着手への抗議行動を行う予定です。
ご参加いただける方は、21日午前10時半、JR川原湯温泉駅前にお集まりください。 東京方面からの列車は、JR高崎駅9時12分発の列車が 10時27分に川原湯温泉駅に到着します。
なお、関東地方整備局は、発破作業は天候等により日程が変更される可能性もあると していること、お含みおき下さい。
11月18日に封鎖された水没予定地の国道について、 国と群馬県は、本体工事が始まるまでに、工事車両が通行できるよう拡幅すると説明して きましたが、拡幅工事はまだ行われていません。 少なくとも国道に関しては、本体工事の準備が整っているとは言いがたい状況です。
川原湯温泉では、前日、大寒の湯かけ祭りが代替地で始めて催されます。 一年中で一番厳しい季節、平日ではありますが、 是非、抗議の意思表示にご参加ください。

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