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石木ダム:用地明け渡し期限 「耕作続ける」と反発 対象3世帯 /長崎

2015年11月4日
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長崎県は石木ダム反対地権者に対する強制収用を進めようとしています。8月に土地の所有権が国に移った農地の一部(約5200平方メートル)が10月30日、明け渡し期限を迎えました。
移転を拒む地権者らは明け渡しに応じず、今後も作物をつくる考えです。その記事を掲載します。


長崎)石木ダム用地の一部、明け渡し期限

(朝日新聞長崎版 2015年10月31日)http://digital.asahi.com/articles/ASHBZ5J39HBZTOLB00W.html?rm=308

 県と佐世保市が計画する石木ダム(川棚町)をめぐり、8月に土地の所有権が国に移った用地の一部(約5200平方メートル)が30日、明け渡し期限を迎えた。だが、移転を拒む地権者らは明け渡しに応じず、今後も作物をつくる考えだ。

 県によると、明け渡し期限を迎えたのは3世帯4人が所有していた田畑。県収用委は6月、土地収用法に基づき、農地約5500平方メートルを8月24日付で収用すると裁決した。ただ、コメをつくる世帯が持つ田畑については明け渡し期限を10月30日と設定。収穫時期を考慮したと見られていた。

 「死んでしまえと言われているのと一緒」。この日、期限を迎えた田畑を所有する川原義人さん(75)は苦笑いを浮かべた。

 今年は豊作だったという。無農薬で丹精込めて育てたヒノヒカリは今月上旬に稲刈りをした。「これが国の田んぼっていう感覚はなかったな」。国有地を示す看板もなければ、柵で囲われているわけでもない。幼い頃から見てきた田畑があるだけだ。

 ダム建設が決まって40年。機動隊を動員した強制測量も経験した。ここまで長引くとは想像していなかったという。「権力っていうのはこんなにも一方的なのかね」。来年も体が元気なら、ここでコメをつくりたいと願う。

 石木ダムをめぐっては、民家を含む別の用地の強制収用に向けた手続きが進む。移転を拒む地権者らは計画の再検証を求めるが、県は拒否している。有識者からは協議の場を設けるべきだとの指摘があるが、実現していない。

 明け渡し期限を迎えた別の田でコメをつくる石丸勇さん(66)は「今ならまだ引き返せる。『決まったことだから』で済ませるような知事のやり方は許せない」と訴えた。(小野太郎)

 

 

石木ダム:用地明け渡し期限 「耕作続ける」と反発 対象3世帯 /長崎

(毎日新聞長崎版 2015年10月31日)http://mainichi.jp/area/nagasaki/news/20151031ddlk42010317000c.html

 

 県と佐世保市が川棚町に計画する石木ダム建設事業で30日、県が強制収用した反対地権者3世帯の農地(約5200平方メートル)の明け渡し期限を迎えた。3世帯を含む反対派は「必要のないダムのために農地は渡さない」と反発を強めている。

 県は8月、ダム建設に伴う付け替え道路と既存の県道を結ぶ迂回(うかい)道路の整備用地として4世帯の農地(約5500平方メートル)を強制収用し、所有権を国へ移転登記。

うち1世帯の畑地(約300平方メートル)は既に期限をすぎた。残る3世帯の期限が30日だった。

 3世帯のうち、約900平方メートルの水田が対象となった石丸勇(66)、キム子(65)さん夫婦は「これからも耕作を続ける」と明け渡しを拒否。

登山が縁で25歳で佐々町から嫁入りしたキム子さんは「ダム事業に振り回され、夫と山登りや旅行にも行けない」とため息をつく。勇さんは農地の収用を裁決した県収用委員会に対し「強制的に奪うのは民主主義ではない。

元県議や元県職員が委員を務める収用委は公正中立を欠いている」と憤った。【梅田啓祐】

〔長崎版〕

 

反対派の住民「農地使用継続」 石木ダム、明け渡し期限

 県と佐世保市が川棚町で計画する石木ダム建設事業で、ダム建設の関連用地のうち、事業に反対する3世帯が所有していた農地約5200平方メートルが30日、明け渡し期限を迎えた。住民側は土地の使用を続ける構えを示している。

県によると、期限を迎えたのは、ダム建設に伴う付け替え道路と既存の県道を結ぶ迂回うかい路の整備に必要な用地。

県収用委員会の裁決を経て、8月24日付で4世帯分の約5400平方メートルの所有権が国に移転され、うち1世帯分は同日に明け渡し期限が設定されたが、残る3世帯分は期限がずらされていた。収用委が水田の稲刈り時期を考慮したとみられる。

 県は今年度中に迂回路整備に着手する方針で、県河川課は「明け渡しの期限を迎えたので、新たな農作物の栽培などはしないようお願いし、土地の状況を見ながら対応を検討したい」としている。

 一方、土地の明け渡しの対象となった川原義人さん(75)は、今月上旬に水田の稲刈りを済ませ、現在は高菜を栽培している。

今後も農地を使い続ける考えといい、「期限が来ても何も変わらない。話し合いもせずに勝手に収用を決めたので、こちらも勝手にやるだけだ」と話した。

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