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石木ダムの費用対効果 計算は「虚構」再検証を 科学者の会  佐世保市に意見書

2020年3月3日
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佐世保市上下水道事業経営検討委員会が、市の石木ダム事業継続の再評価を是認する答申を2月28日に出したことに対して、
佐世保市民らが3月1日に「緊急市民集会「石木ダム再評価」」http://ishikigawa.jp/blog/cat09/5918/ を開き、その欺瞞性を糾弾しました。
そして、3月2日にはその再評価の問題点を指摘し、再評価のやり直しを求める「ダム検証のあり方を問う科学者の会」の意見書と、市民団体の申し入れ書を市水道局に提出しました。
3月1日の集会と2日の申し入れに関する記事を掲載します。

再評価の内容は石木ダム推進のためには何でもありの本当にひどいものです。水需要予測のでたらめさはすでにお伝えした通りですが、費用便益比の計算も現実とまったく遊離した架空のものでした。
今回提出した科学者の会の意見書は佐世保市水道の事業債評価に関する意見書その2 20200302のとおりで、費用便益比計算の虚構を指摘しました。

3月1日の集会の配布資料は佐世保市民にとって石木ダムは必要か 20200301

石木ダム費用便益比計算の虚構 20200301

のとおりです。後者に市が行った費用便益比計算のおかしさが具体的に書いてあります。

今回の計算では石木ダム推進で佐世保市は費用の5.32倍の便益が得られることになっていますが、その計算は石木ダムがなければ、ほぼ毎日給水制限が実施され、それによって毎年毎年数百億円の経済被害が発生するというもので、本当に無茶苦茶な計算です。

「石木川まもり隊」など11団体が市水道局に提出した申し入れ書と3月1日の集会宣言は次の通りです。

申し入れ書20200302

集会宣言20200301

以上の資料をお読みいただければと思います。

 

石木ダムの費用対効果 計算は「虚構」再検証を 科学者の会 佐世保市に意見書
(長崎新聞2020/03/03 09:35) https://www.47news.jp/localnews/4576741.html

(写真)川野課長の前で意見書を読み上げる嶋津氏(右)=佐世保市水道局
長崎県と佐世保市が東彼川棚町に計画する石木ダム建設事業を巡り、市水道局が利水面の事業再評価でまとめた費用対効果について、
全国の研究者らでつくる「ダム検証のあり方を問う科学者の会」は2日、事業効果が高いとする計算は「虚構」とし、再検証を求める意見書を同局に提出した。
同会は河川工学が専門の今本博健・京都大名誉教授らが共同代表で、約120人の賛同者で発足したという。
意見書は朝長則男市長宛て。会員で、水源開発問題全国連絡会共同代表の嶋津暉之氏が同局を訪れ、提出した。
同局は2月、再評価の検討委員会に対し、「全体事業費に対し、効果は5.32倍」とする費用対効果を提示。
検討委は水源不足を示す水需要予測などと併せて審議し、「妥当」と答申した。
同局は、前回2012年度の再評価で効果を13.84倍と算出しており、意見書では「今回と結果が大きく変わるのは、計算のずさんさを示している」と指摘。
嶋津氏は「現実にはありえない仮定が設けられ、巨額の渇水被害を計算し、ダムの便益を求めている」と問題視した。
同日は、事業に反対する県内外の11団体も検討委の審議は「不十分」とし、やり直すよう求める申し入れをした。
科学者の会、11団体からそれぞれ文書を受け取った同局水源対策・企画課の川野徹課長は「対応を検討する」と述べた。

石木ダム事業「継続」答申受け 審議やり直し求める 市民団体が佐世保で集会
(長崎新聞2020/3/2 00:00)updated h https://www.47news.jp/4572427.html

(写真)石木ダム事業の再評価の審議やり直しを求める宣言を採択した集会=佐世保市中央公民館
長崎県と佐世保市が東彼川棚町に計画する石木ダム建設事業を巡り、市水道局が進める利水面の事業再評価に対し、第三者の諮問機関が水不足などを認め、「事業継続が妥当」と答申したことを受け、
反対派市民団体が1日、市内で集会を開催。「架空の予測値を設定し、水不足の捏造(ねつぞう)でダムの必要性を創出した」と批判し、審議のやり直しを求める宣言を採択した。宣言文は同局に提出する。
集会を開いたのは「石木川まもり隊」(松本美智恵代表)など3団体。市民ら約130人が参加した。
市水道局が示した再評価の水需要予測は、1日の市民1人当たりの水使用量は全国の同規模都市の水準に近づいて増加すると想定。
不足する水量約4万立方メートルを石木ダムで賄えば、費用対効果も高いとした。諮問機関の市上下水道事業経営検討委員会は2月28日、同局の方針を「妥当」と認めた。
宣言は、将来の人口減少を踏まえ、水需要の増加は「異常な予測」と批判。石木ダムがなくても何の被害も受けておらず費用対効果は低いとし、「公正・中立な委員会」での再審査を求めた。
集会では水源開発問題全国連絡会の嶋津暉之共同代表が再評価の問題点を説明。
水需要は節水型機器の普及などで減少すると指摘し、費用対効果は「渇水時の被害を大きく計算している。現実的でない」とした。
ダム建設予定地の住民、岩下和雄さん(72)は「石木ダムを造るための予測だ。事業は見直すべきだ」と訴えた。

石木ダム再評価「やり直せ」 佐世保で市民集会

(朝日新聞長崎版2020年3月4日 9時30分) https://digital.asahi.com/articles/ASN3372Q2N32TOLB004.html?iref=pc_ss_date

(写真)佐世保市による石木ダムの事業再評価のあり方を問うた緊急市民集会=2020年3月1日午後2時25分、長崎県佐世保市
長崎県川棚町で進む石木ダム計画を巡って佐世保市が行った事業再評価を問う市民集会が1日、市内で開かれた。水問題の専門家がダムの必要性について「現実味が乏しい水需要予測と保有水源の過小評価で作り出された」と指摘し、市算出の費用対効果も、それをベースにした「あり得ない渇水被害額だ」と批判。集会は、再評価のやり直しを求める宣言を採択した。
市水道局が今回試算した水需要予測は11万8388トン。安定水源で確保できるのは日に最大7万7千トンで、不足する約4万トンをダムに担わせるという算定結果を示し、第三者委員会が承認した。事業継続の可否を決める費用対効果も5・32倍と、効果が費用をはるかに上回る数値を示し、認められた。
集会で水源開発問題全国連絡会の嶋津暉之(てるゆき)共同代表は、市が供給能力に含めない慣行水利権に基づく「不安定水源」について「河川法上は許可水利権と同等だし、渇水時も同レベルで機能してきた。実際の安定水源(保有水源)能力は10万トンだ」と説いた。一例として、長崎市は慣行水利権の矢上水源を需給計画に組み入れている事実を挙げた。
佐世保市の従来の費用対効果の計算は、そんな過大な必要量をベースにしたうえで一年中、給水制限することを前提にし、水をためる千円のポリ容器や、300円のバケツを市民が年じゅう買い続ける年が何十年も続くという「あり得ない被害」想定(年400億円超)になっていたと解説。
今回の再評価はまだ細かな積算根拠が公開されていないが、この手法が踏襲された可能性が高いとした。国は実際、そうした算出指針を示しているが、渇水の想定は一年中でなく、年に1カ月だという。
同市の前回2012年度の再評価では費用対効果が13・84倍。今回の5・32倍との振れの大きさも「積算根拠の薄弱さを物語っている」と指摘した。(原口晋也)

石木ダムの利水、審議やり直しを 緊急集会に100人 佐世保 /長崎

(毎日新聞長崎版2020年3月2日)https://mainichi.jp/articles/20200302/ddl/k42/040/137000c

(写真)再評価の問題点を指摘する声が相次いだ緊急集会
県と佐世保市が川棚町に計画する石木ダム事業で、利水面を再評価する同市上下水道事業経営検討委員会が事業継続を是認する答申を出したことを受けて市民グループは1日、同市内で緊急市民集会を開いた。
専門家が水需要予測や費用対効果の算出の問題点を指摘し、審議のやり直しを求める集会宣言を採択した。
石木川まもり隊など3団体の主催で、約100人が参加。
「水源開発問題全国連絡会」共同代表の嶋津暉之氏が講演した。
嶋津氏は「今後増大する同市の水需要予測は、石木ダムを必要とするための予測で、逆に保有水源の量は過小評価している」と指摘。
再評価で、全事業費と将来回避できる渇水被害額から算出した費用便益比が過去の2回に比べ大きく下がった点に触れ、「大きく数値が変わるのは、事実に基づいていないからだ」と批判した。
集会宣言では「客観的・科学的な資料に基づいた公正・中立な再評価委員会での審議やり直し」を求めた。【綿貫洋】
〔長崎版〕

石木ダム再評価、やり直しを要請 市民団体 /長崎
(毎日新聞長崎版2020年3月3日)https://mainichi.jp/articles/20200303/ddl/k42/040/252000c

県と佐世保市が川棚町に建設を進める石木ダム事業に反対する市民団体は2日、市上下水道事業検討経営委員会が事業継続を答申したことに対し、科学的、客観的に審議するよう再評価委員会のやり直しを要請した。
要請した「石木川まもり隊」など11団体は、委員会ではダム代替案や費用対効果分析について議論が低調だったと指摘。不十分な審議では公正な再評価にはならないとして審議のやり直しを求めた。
同時に「ダム検証のあり方を問う科学者の会」は、委員会が了承した費用対効果の算出が現実から遊離した計算で算出されているとして、改めて試算するよう意見書を提出した。【綿貫洋】
〔長崎版〕

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