水源連:Japan River Keeper Alliance

水源開発問題全国連絡会は、ダム建設などと闘う全国の仲間たちのネットワークです

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路木ダムの進捗状況

2012年10月28日
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住民訴訟もなんのその、路木ダム建設進行

治水・利水両面でその必要性が捏造されている路木ダム建設が、住民訴訟係争中にもかかわらず、進行しています。

9月時点の進行状況です。照葉樹林帯が無残にも切り開かれています。

 

木下昌明の映画批評~自然に寄り添って生きる意味『流 ながれ』

ポレポレ東中野で上映中の『流 ながれ』の映画批評です。映画の上映期間と時刻は http://www.mmjp.or.jp/pole2/ をご覧ください。

なお、カワラノギクという野草は、http://d.hatena.ne.jp/Limnology/20111123/p1 によれば、「日本の川中流部は本来、洪水を起こして、その度に植生が一掃され、礫だけになります。カワラノギクはそういった攪乱が起こる河川に適応して生きてきた植物です。」ので、洪水が起こらなくなった河川では、進入してくる他の植物に負けてしま」う植物です。ダムで洪水を貯留して川の攪乱が起きにくくなると、カワラノギクは衰退していきます。
この映画批評に書いてあるように、「ダムができて形だけ川であってもそれは自然な流れではない』のです。各地で再びダム建設に向かう河川行政を何として変えていかなければなりません。

木下昌明の映画批評~自然に寄り添って生きる意味『流 ながれ」(レイバ-ネット 『サンデー毎日』 2012年11月4日号)

http://www.labornetjp.org/news/2012/1028eiga
●能勢広・村上浩康制作『流 ながれ』

老人二人の活動から川を知る―自然に寄り添って生きる意味

能勢広・村上浩康の映画『流 ながれ』は、神奈川県の中津川が舞台である。

中津川といえば、渓流釣りが好きだった仕事仲間がよく出かけていた川で、昨日は何を釣ったとか自慢していたが、この映画はその種の話ではなく、川が川として成り立っている基本を教えてくれるドキュメンタリーだ。

といっても、河原に野草のカワラノギクを植え続けている吉江啓蔵と、トンボやカゲロウなどの幼虫である水生昆虫を調査し続けている齋藤知一の二人の地道な活動を10年にわたって撮った、地味であるが貴重な作品である。

丹沢山地を源流とする中津川は、相模川の支流にあたり約30キロを蛇行しながら流れている。上空からの俯瞰(ふかん)撮影には、川にそって民家が並ぶ日本の原風景が広がっていた。

だが、2000年にダムができて、下流に環境の変化をもたらしている。そのことが二人の老人の活動から次第に見えてくる。

なぜ、吉江老人はカワラノギクを植えるのか。河川の整備や砂利採集などで石ころの河原が少なくなり、この花が絶滅危惧種となったからだ。

「生涯に一度しか咲かない」花は、かつて河原一面に咲き誇っていた。それが見られなくなるのを惜しんで、誰に頼まれたわけでもないのに、彼は一人で種を採り、家で育て、その株を移植している。

水生昆虫調査の齋藤老人は、石をひっくり返し、その生態を調べている。映画を見るまでは魚のエサにしか見えなかった幼虫なのに、流れに抗(あらが)い、石にしがみつき、必死に動き回っている姿を画面で見ていると、いとおしくなってくる。

昆虫はダムの突然の放水に適応できずに種類が極端に減ったと。彼は「ダムができて形だけ川であってもそれは自然な流れではない」と言う。

「コンクリートから人へ」の象徴だった八ッ場ダムでバタバタしている政府の河川環境への無策は、心ある人々の活動を逆なでするものだ――自然に寄り添って生きることの大切さを訴える映画を見ながら、静かな怒りがこみあげてくる。

(木下昌明)
*東京・ポレポレ東中野にて10月27日より公開。〔付記〕 この二人のように、人々の無関心な自然と向きあい、小さな生き物の生態から世の中の動きを観察していくことも、人間の一つの生き方であり、とても重要なことではないかとわたしは考える。

ダムも長寿命化へ転換 計画的補修へ詳細点検(読売新聞栃木版 2012年10月27日)

2012年10月28日
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ダムも長寿命化へ転換  計画的補修へ詳細点検(読売新聞栃木版 2012年10月27日)

http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/tochigi/feature/utunomiya1350954399866_02/news/20121027-OYT8T00112.htm

記事のポイントを書き出すと、次のとおりです。維持管理費の削減のため、電気・機械設備等を計画的に補修していくというものです。しかし、100年以上の長い年月を考えたら、ダムの行く末はどうなるのでしょうか。

〇 ダム本体のコンクリート部分は、少なくとも100年はもつ。だから、他の構造物ほど長寿命化は考えられてこなかった。
〇 水門や弁などの金属部分や電気、機械設備は、20、30年で更新時期を迎える。
〇 各ダムごとに詳細な点検を実施し、部品ごとに優先順位を定めた補修計画を立てる。これまでは異常があったところを補修してきたが、計画的に補修を進めれば、壊れてから修繕するよりも費用を縮減できる。目的は、維持管理費の削減だ。

(写真)ワイヤが老朽化していないか確認する県安足土木事務所の職員(9月19日、足利市の松田川ダムで)
足利市北部にある松田川ダム(1995年完成)。「財団法人ダム技術センター」(東京)の職員が、コンクリートの表面に薬品を吹きかけると、アルカリ性を示す紫色になった。アルカリ性から酸性に向けた進行は劣化を表すため「中性化」していない状況が確認出来た。
ダム維持管理費削減などのため導入された県の「とちぎダム長寿命化プロジェクト」で、耐久性などが問題ないとされた松田川ダム(足利市)
「とちぎダム長寿命化プロジェクト」の一環として、県は9月5日、同センターと共同で同ダムの調査を実施。ボートに乗って貯水池のコンクリートの点検のほか、貯水量や放水量などが分かるデジタル表示が正常に作動しているかなど、1か月~1年に1回の割合で行う定期点検より細かく調べた。
ダムを管理する県安足土木事務所保全第1部の影山晃弘部長は「人が人間ドックを受けるようなもの。全体的な症状が目に見え、効率的な管理につながる」と説明する。
機械設備は20、30年 同センターの池田隆・企画部長は、「ダム本体のコンクリート部分は、少なくとも100年はもつ。だから、他の構造物ほど長寿命化は考えられてこなかった」と説明する。
しかし、水門や弁などの金属部分や電気、機械設備は、20、30年で更新時期を迎えるとされる。県砂防水資源課によると、県営ダムは7か所あるが、維持管理に使える予算は近年、年間3億円前後で推移しているという。
同課の担当者は、「これまで必要最低限の部分しか直せなかった。先延ばしできる部分は先延ばししてきた」と明かす。
「修繕先送りしない」 完成後30年以上経過する県営ダムは、2008年現在で「中禅寺ダム」(日光市)、「西荒川ダム」(塩谷町)、「塩原ダム」(那須塩原市)の3か所だったが、14年に4か所、20年に5か所に増える。
「プロジェクト」は10年、財政難に危機感を募らせた同課が、橋などで行われていた長寿命化の取り組みを参考に始めた。目的は、維持管理費の削減だ。
各ダムごとに詳細な点検を実施し、部品ごとに優先順位を定めた補修計画を立てる。これまでは異常があったところを補修してきたが、計画的に補修を進めれば、壊れてから修繕するよりも費用を縮減できる。
また、場当たり的な対応にならず、年度ごとの費用にばらつきが出ないという。京都大大学院工学研究科の小林潔司教授(インフラマネジメント)は「ダムは修繕を先送りしないことが大事」と、同プロジェクトを評価する。
県はプロジェクトに基づき、11年度、県営ダム4か所の補修計画を作った。今年度は松田川ダムを含む残り3か所を策定し、来年度には、各ダムの計画を基に、県営ダム全体の長寿命化修繕計画を完成させる方針だ。
県砂防水資源課の松本茂副主幹は、「ダムは代替が利かない施設で、壊れたときの影響が大きい。早めの修理で、安全性もさらに高められる」と意義を語る。
▼建設60~70年代ピーク
「財団法人日本ダム協会」(東京)によると、全国にはかんがい、上水道、工業用など約2800のダムがある。建設時期は1960~70年代がピークで、完成後50年以上経過したダムが現在、約半数を占める。
国土交通省は昨年、ダムの機械設備については長寿命化計画のマニュアルを定めたが、電気通信設備やダム本体については、今年度中の策定を目指して検討を進めている。
同省河川環境課の渕上吾郎課長補佐は、「栃木県の長寿命化の取り組みは、全国に先駆けた事例」と評価する。
ダムによる治水と利水は、発電やかんがいなど住民生活で重要な役割を担っていることから、京都大防災研究所水資源環境研究センターの角哲也教授(河川工学)は、
「長寿命化によりコスト縮減だけでなく、安全に長く使い続けられる意義は大きい」と指摘。「栃木県と国の取り組みが各県に良い影響を与え、全国のダムの維持管理レベルの底上げにつながる」と述べている。

山鳥坂ダム:凍結解除へ 四国地整が「最良」の評価案 治水などコストで有利 ( 毎日新聞2012年 10月27日)

2012年10月27日
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山鳥坂ダム:凍結解除へ 四国地整が「最良」の評価案 治水などコストで有利 ( 毎日新聞2012年 10月27日)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20121027-00000286-mailo-l38
民主党への政権交代に伴い凍結された国直轄の山鳥坂ダム(大洲市肱川町山鳥坂)の是非を再検証していた国土交通省四国地方整備局が、経済性や実効性からダム事業の継続が最良だとする総合評価案をまとめたことが26日、関係者への取材で分かった。
29日に県、大洲市、西予市、内子町の地元自治体と開く「検討の場」で提示する。正式決定にはまだ手続きが残るが、3年に及ぶ凍結は解除に向かう方向性がほぼ固まった。【中村敦茂、門田修一】
同ダムは、政権交代後の国のダム事業見直しで、群馬県の「八ッ場(やんば)ダム」などとともに09年10月に凍結された。四国地整は10年に代替案を立案し比較する再検証を開始。
今年8月には、河道掘削や遊水地、堤防かさ上げなどの代替の治水策を8案、適正流量維持の代替策を3案に絞り込んでいた。
国や自治体関係者によると、四国地整は、絞り込んだ代替案とダム案とを、コストや安全性など七つの評価項目で比較し、8~9月に実施したパブリックコメントの意見や提案も踏まえ検討。
この結果、治水、適正流量維持のいずれの面でもダム案が最も有利となり、これらを総合した評価案として、ダム案が最良と結論づけたという。
四国地整はコストを重視する方針だったが、8月に示された代替案のコストは治水策で各100億~200億円、適正流量維持策で各200億~600億円、それぞれダムの場合を上回った。また代替案の多くが多数の家屋移転を前提とするなど実現性の課題もあった。
29日の検討の場は大洲市内で開かれ、中村時広知事や大洲、西予、内子3市町の首長らが出席。四国地整は今後、
評価案に対する一般や学識者の意見聴取をして局としての方針を決めるが、総合評価案を踏まえ、事業継続を妥当と判断する可能性が高い。
最終的な事業の可否は、国土交通相が同省の有識者会議の結果を踏まえて判断する。
同省治水課によると、全国の見直し対象83事業のうち、これまでに結論が出たのは建設継続が決まった八ッ場ダムなど39事業(うち国直轄は5事業)で、いずれも地方局の方針が認められている。

山形・最上小国川ダム 県、漁協同意ないまま着工(河北新報2012年10月26日金曜日) 

山形・最上小国川ダム 県、漁協同意ないまま着工(河北新報2012年10月26日金曜日)
http://www.kahoku.co.jp/news/2012/10/20121026t51004.htm
山形県が最上町で予定する最上小国川ダムの建設計画で、県は今月、本体工事の資材搬入などに使う建設用道路の取り付け工事を始めた。現場の漁業権を持つ小国川漁協(舟形町、組合員1119人)は計画に反対を続けており、本体工事の着手まで曲折も予想される。
県は13日、ダムの上流側で建設用道路の工事を始め、現在は樹木の伐採などを行っている。今月下旬には下流側でも同様の工事を始める。
道路の完成後は時間を置かず、本体工事に着手したい考えだ。
県は洪水対策のためダム建設を決め、下流域の地元住民から賛同を得た。赤倉温泉観光協会の大沢康浩旅館部会長は、経営する旅館が1998年の集中豪雨で床上浸水の被害を受けた。「観光地は安全が第一。工事開始は『待ってました』という気持ちだ」と歓迎する。
一方、小国川漁協はアユの生態系が打撃を受けるとして、2000年から一貫してダム建設に反対している。17日には沼沢勝善組合長が県庁を訪れ、関連予算の執行停止などを要請した。
本体工事を行うには、漁業権を持つ漁協が県の補償案に同意する必要がある。県は生態系への影響は少ないと説明するが、沼沢組合長は「われわれはダム建設に同意しないし、補償にも応じない。
周辺工事は税金の無駄遣いになる」と批判を強め、両者が折り合う見通しは立っていない。
補償交渉が決裂した場合、県は土地収用法に基づき、漁業権を強制収用する手続きも選択できる。県河川課は「同意を得る努力を続けるとしか言えない」として、現時点で強制収用の可能性を肯定も否定もしていない。
吉村美栄子知事は15日の定例記者会見で「理解を得るための話し合いはこれからもやっていく」と述べ、議論を続ける姿勢を見せたが、「住民の安全、安心を守るのが私の立場だ」との意向も示した。
[最上小国川ダム]山形県が2006年、最上町赤倉地区の洪水対策として、貯水機能のない治水専用の「穴あきダム」の建設を決定。15年度までの完成を目指している。総事業費は64億円で、国から2分の1の補助を受ける。
政権交代後に見直し対象となったため、県は11年、ダム以外の治水対策と効果や費用を比較した上で、計画の継続を決めた。

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