水源連:Japan River Keeper Alliance

水源開発問題全国連絡会は、ダム建設などと闘う全国の仲間たちのネットワークです

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事務局からのお知らせ

国交省関東地方整備局が利根川・江戸川河川整備計画を策定(2013年5月15日)

2013年5月16日
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5月15日、国交省関東地方整備局は利根川・江戸川河川整備計画を策定しました。

関東地方整備局のHP http://www.ktr.mlit.go.jp/kisha/river_00000084.html をご覧ください。
関東地方整備局は4月24日に計画(案)を公表し、関係都県知事の意見を聴きましたが、早くも知事からの意見がそろったということで、計画策定を発表しました。
関係都県知事は関係区市町村長の意見を聴いたうえで、関東地方整備局に対して意見を述べることになっていましたので、多少の日数を要すると思っていたのですが、予想以上に早い動きです。
5月13日に提出した利根川流域市民委員会の抗議文に書かれているように、問題だらけ、欠陥だらけの利根川河川整備計画の策定です。
しかし、これで終わりということではありません。私たちは、本来あるべき利根川河川整備計画の市民案を提案して、計画の見直しを求めていきます。

 

八ツ場、南摩ダム整備 計画に盛り込む(下野新聞2013年5月16日 朝刊) http://www.shimotsuke.co.jp/news/tochigi/top/news/20130515/1044886

国土交通省関東地方整備局は15日、利根川と江戸川の治水や環境保全などの方針を示した「利根川・江戸川河川整備計画」を策定し、群馬県の八ツ場ダム整備を盛り込んだ。
70~80年に一度の大雨でも洪水被害が出ないようにするためとしている。同ダムに反対する住民らは、1月に示された同計画原案に対し反対の意見を寄せていたが、大筋で変更はされなかった。
八ツ場ダムについては、本県も整備費10億4千万円を負担している。鹿沼市の思川開発事業(南摩ダム)も同様の理由で、計画内に位置付けられた。整備期間の目標は、今後30年と定められた。
大雨時の最大流量については、群馬県伊勢崎市八斗島地点で、1秒当たり1万7千立方メートルと設定。両ダムの建設などで、同1万4千立方メートル程度に低下させることができ、洪水被害の防止や軽減が図れるとした。
一方、八ツ場ダム建設に反対する市民団体などは「(最大流量は)科学的根拠が希薄で過大な設定。強引に八ツ場ダムを計画に位置づけようとしている」と批判している。
同計画では河川環境の保全策として、2012年にラムサール条約湿地に登録された渡良瀬遊水地について、湿地の再生などに努める方針も盛り込んだ。

利根川・江戸川整備計画案公表に市民団体が抗議文( 2013年5月13日)

2013年5月16日
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5月13日、利根川流域市民委員会は利根川・江戸川河川整備計画(案)の拙速な策定に対して、国交大臣と関東地方整備局長に抗議文を提出しました。
抗議文は 八ッ場あしたの会HPhttp://yamba-net.org/modules/news/index.php?page=article&storyid=1929 、八ッ場ダムをストップさせる埼玉の会HPhttp://yambasaitama.blog38.fc2.com/blog-entry-2320.html をご覧ください。

 

河川整備計画案で国交省に抗議文 八ッ場ダム建設反対の市民団体(上毛新聞 2013年5月14日)

八ッ場ダム建設に反対する市民グループ、利根川流域市民委員会は13日、国土交通省がまとめた利根川・江戸川河川整備計画(案)に対する抗議文を 、 同省に提出した。
抗議文は「有識者会議や公聴会などで提起された数多くの疑問点に答えてなく、(八ッ場ダム建設に反対する)圧倒的多数の意見を無視している」と訴え、
計画案の作り直しを求めている。

「費用対効果に疑問」横手で成瀬ダムなどの問題点を探るシンポジウム(河北新報 2013年05月13日)

2013年5月13日
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秋田県横手市で開かれた日本環境法律家連盟主催のダム問題シンポジウムの記事です。

 「費用対効果に疑問」横手でシンポ 公共事業問題点探る(河北新報 2013年05月13日) http://www.kahoku.co.jp/news/2013/05/20130513t45006.htm

「公共事業を考える」と題し、国が秋田県東成瀬村に建設している成瀬ダムなどの問題点を探るシンポジウムが12日、秋田県横手市で開かれた。

 環境問題に携わる弁護士らで組織する日本環境法律家連盟が主催し、約90人が参加した。
 秋田県や横手市が支出するダム建設負担金の差し止め訴訟で、住民側の代理人を務める西島和弁護士(東京)は「流域の人口減が進むと予測され、ダムの費用対効果はかなり低い。建設地の直下に活断層が存在する可能性があり、争点になっている」と述べた。
 山形県最上町の最上小国川ダムや沖縄県の干潟埋め立て事業に関する訴訟の経緯も報告された。
 これに先立ち、市川守弘弁護士(札幌)が基調報告し「自公政権はインフレ誘導策と公共事業をセットで進めようとしている。財政破綻を招く寸前の瀬戸際内政だ」と批判した。
 成瀬ダムは農業用水の確保や治水などの多目的ダムで進捗(しんちょく)率は約20%。検証作業を進めていた国はことし1月、建設継続を決めた。
(写真)法律家の立場から公共事業の問題点を探ったシンポジウム=横手市

アースデイ東京2013報告

  雨の中、石木ダム問題を中心にアピール

4月20日・21日の両日東京の代々木公園で行なわれたアースデイのイベントにパタゴニア日本支社の協力を得て3年ぶりに急遽出展させて頂くことが出来ました。

隣には砂防ダムネットや八ッ場あしたの会も出展しておりダム問題のブースが3つ並び協力してアピールを行ないました。

初日は曇りから小雨がパラつく天気翌日は昼まで強い雨というあいにくのアースデイでしたが、「川ガキ」写真集を出しているカメラマンの村山嘉昭さんからお借りした川ガキの写真幕を張りひときわ目立つ存在となりました。急遽出展となり多くはありませんでしたが事務局手持ちの全国のダムマップ、サンルダム、立野ダム、川辺川ダム、八ッ場ダム、水源連だより等の資料を展示販売しました。

何より今回のメインは今土地の強制収用も時間の問題となりつつある長崎県の石木ダム問題です。事業認定についての公聴会用に準備して、発言者に選ばれず公開出来ないでいた石丸穂澄さん手書きの電子紙芝居です。石丸さんと反対同盟代表の岩下さんが駆けつけてくださり、「ほーちゃんのトークとスライドショー」と銘打ってプロジェクターで上映しながらお話をしていただきました。手書きの紙芝居は、柔らかいわかりやすい絵で、石丸さん独特の語りかけでとてもわかりやすいもので毎回終了時に大きな拍手が沸き上がりました。二日間で4回のスライドショーは、八ッ場あしたの会関係の方等の他、通りがかりのダム問題を初めて聴くという若い女性達や青年達も沢山椅子に座って最後まで聴いてくれたのは大きな成果でした。また、その場で共有地運動への参加を申し込まれた方も何人かいました。

また、ブースには石木ダム現地13世帯60人あまりの皆さんへの応援メッセージボードを置きましたが、二日間で63名余の方から応援のメッセージで埋めつくされました。

 

中には、以前中止を勝ち取った新月ダム現地の方の親戚の方が立ち寄られたり、北海道で10年ダム建設に関わって来たが「作る時には必要と聴いたが出来上がって見たら必要ない物になっていることがわかった」という方もいました。また在日アメリカ人でコロラド川の鮭の生態系の専門の方も立寄りメッセージを書いてくれたこと等、多くの方とダム問題を語りアピールすることが出来る二日間となりました。

当日の様子、utubeに掲載されています。
下記見出しをクリックして下さい。

アースデイ東京より 石木ダム問題へ応援メッセージ
2013.4.20 アースデイ東京 ホットスポットとしての石木川上演 2
(途中で音声が消えます。雰囲気だけでも・・・・)

 

 

三保ダムで土砂流入が深刻化、水供給量低下の恐れも/神奈川(カナロコ 2013年 5月9日)

2013年5月10日
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三保ダムで土砂流入が深刻化、水供給量低下の恐れも/神奈川(カナロコ 2013年 5月9日) http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130509-00000024-kana-l14
酒匂川水系の三保ダム(山北町神尾田)の堆砂問題が深刻化している。完成から35年を迎え、流入する土砂量が想定した約2・6倍のペースで進んでいる。将来的に洪水調整の機能や水供給量の低下を招く恐れがあるという。
 この問題は、県が3月に策定した「酒匂川総合土砂管理プラン」で取り上げられた。三保ダムの2012年12月現在の総堆砂量は約912万立方メートル。総貯水量の6490万立方メートルに対して1割強が土砂に埋まっている。
 県が1978年に建設した時点で想定した計画堆砂量は1040万立方メートル。完成から100年で到達する計算だったが、既に9割近くになった。
 堆砂は、川をせき止めて建設するダムの宿命といえる現象。上流の川や山から流れ込む土砂を定期的に除去する浚渫(しゅんせつ)などの維持管理が欠かせない。
三保ダムも対策として浚渫作業を増やし、土砂流入防止のため、貯砂ダムを上流の世附川(94年度完成、事業費約9億円)と河内川(98年度完成、同約21億円)に建設した。
 それでも、堆砂が加速している要因として、同プランでは2010年の台風9号と11年の台風15号などによる影響を挙げている。
 台風9号では、丹沢湖で495・5ミリの記録的な豪雨に見舞われた。三保ダムに流入した10年の土砂総量は約115万立方メートルに上り、過去最多になった。
 もう一つの要因は、丹沢が抱えている森林荒廃にある。林業不振による植林地の手入れ不足やシカの食害によって、森林が本来備えている土砂流出抑制の防災機能が著しく低下したと、専門家は警鐘を鳴らしている。
 また近年、局地的な豪雨や大型の台風は地球温暖化を背景に増加傾向が指摘されている。
 同プランでは、新たな対応として排砂施設の調査・検討を示した。ただ「排砂トンネルなど多大な事業費がかかる」「技術的に発展途上の段階」などの課題も明記している。
 当面の対策は丹沢湖の浚渫で、10年度約9万立方メートル、11年度約15万7千立方メートル、12年度約6万6千立方メートルと実施してきた。
 県企業庁三保ダム管理事務所は「森が荒れて土砂が流出しやすくなることなどは当初想定していなかったのではないか。浚渫量を増やすにしても、受け入れ先の確保や予算上の制約がある」と話している。
◆三保ダム
 県の酒匂川総合開発事業で1971年度に着工、78年度に完成した多目的ダム。事業費は約823億円。ダムによって貯水池として、周囲21キロの人造湖「丹沢湖」(山北町)ができた。併せて取水施設として下流の小田原市に飯泉取水堰を建設した。
三保ダムで土砂流入が深刻化、水供給量低下の恐れも/神奈川写真)高さ5メートル超の堰堤(左下)がほぼ土砂で埋まった世附川の貯砂ダム=山北町

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