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霞ヶ浦導水の情報

全国集会「霞ケ浦導水は要らない」の新聞記事

2014年12月3日
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11月29日に全国集会「霞ケ浦導水は要らない」が開かれました。

全国集会は会場がそれなりに埋まり、また、充実した内容の集会でしたので、今回の集会を開いた意義が大いにあったと思います。

その関係記事を掲載します。集会の案内記事、集会の内容の記事、判決に向けての行動提起の記事です。

下野記事(霞ヶ浦導水事業)20141126 (PDF 47Kb)

下野記事(霞ヶ浦導水事業)20141130-1202 (PDF 147Kb)

霞ケ浦導水事業のストップに向けて頑張りましょう。

全国集会「霞ヶ浦導水事業はいらない!」の配布資料(2014年11月29日)

全国集会「霞ヶ浦導水事業はいらない! アユ・シジミ・サケ漁業を守ろう!」を2014年11月29日に水戸市の茨城大学人文学部で開きました。

その配布資料と集会決議文を掲載しました。

霞ケ浦導水事業の問題を様々な角度から指摘した資料集ですので、是非、ご覧下さい。

霞ケ浦導水はいらない全国集会の資料20141129 (9.31MB)

11月29日全国集会決議文 pdf 124kb

霞ケ浦導水事業の差止めを求める裁判での証言(7月18日)

那珂川関係の漁協が霞ケ浦導水事業の差止めを求めた裁判で2014年7月18日に水戸地裁で原告側証人4人の証言が行われました。
石嶋久男さん(魚類研究家)は那珂川からの取水が行われば、那珂川のアユ漁業が致命的な打撃を受けること、
浜田篤信さん(元・茨城県内水面水産試験場長)は那珂川からの取水が那珂川および涸沼のシジミ漁に多大な影響を与えること、
高村義親さん(茨城大学名誉教授)は、導水事業の三目的のうちの一つ、「利根川と那珂川からの導水による霞ケ浦の水質改善」が虚構であることを証言しました。
嶋津は主に次の二点について証言しました。
一つは霞ケ浦導水事業の施設が完成しても、導水事業の三目的のうちの二つ、「都市用水の開発」と「利根川と那珂川の渇水時の補給」は機能不全になることです。
「都市用水の開発」と「利根川と那珂川の渇水時の補給」は、霞ケ浦を経由して利根川と那珂川の間で水を融通することを前提としているのですが、
利根川、那珂川と比べて、霞ケ浦の水質が劣悪であるため、霞ケ浦の水を利根川や那珂川に入れることができません。霞ケ浦は水質改善の兆しが見えないので、今後とも導水できない状態が続くことは必至です。
霞ケ浦と利根川を結ぶ利根導水路は20年近く前にできているのですが、導水すると、漁業被害を起こす恐れがあるため、今までたった5日間しか開けることができませんでした。それもわずかな導水量でした。
もう一つは霞ケ浦導水事業の利水予定者は茨城県、千葉県、東京都、埼玉県の水道、工業用水道と、多岐にわたっているのですが、いずれも水余り現象で、霞ケ浦導水事業による新規水源を必要としていないことです。
今回、嶋津が提出した意見書と、証言に使ったスライド(説明の文章を加筆)を掲載しましたので、興味がある方はご覧いただければと思います。

 霞ヶ浦導水事業の利水面からの意見書(嶋津)2014年7月 (7.2MB)

霞ケ浦導水裁判の証言のスライド(嶋津)20140718 (8.7MB)

今後は9月5日に証人尋問が行われ、12月19日に結審する予定になっています。
9月5日の証人は国交省関東地方整備局の管理職と、国交省側の専門家です。
霞ケ浦導水事業もまた、まったく意味がない、巨額の公費(1900億円)を浪費するだけのばかばかしい事業ですので、何とか中止に追い込みたいものです。

霞ヶ浦導水事業検証のパブコメへの意見を!(3月1日まで)

2014年2月13日
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霞ヶ浦導水事業の検証に係る検討報告書(素案)が作成され、パブリックコメントの意見募集が行われています。

事業者にとって、公聴会やパブリックコメントは事業推進の検証結果を出すための通過儀礼ですが、
無意味で有害な霞ヶ浦導水事業の問題点を明らかにする意見を提出しておくことはやはり必要です。
是非、皆様も、パブリックコメントに対して意見を出して下さるよう、お願いします。
パブリックコメントの意見募集の対象者は限定されていません。
意見募集の提出期限は3月1日(土)18:00です。(公聴会の発表者募集は今日、2月13日で締め切られました。)
書きやすいように意見書の様式をワードにしたものを添付します。意見提出様式
意見は該当する章・頁について書くようになっていますが、必ずしもそのように書く必要はないと思います。
霞ヶ浦導水事業の検討報告書(素案)の問題点をまとめたものを添付します。霞ヶ浦導水事業の検証報告素案の問題点
霞ヶ浦導水事業の検証に係る検討報告書(素案)
「霞ヶ浦導水事業の検証に係る検討報告書(素案)」に対するパブリックコメントについて

霞ケ浦導水宙に浮く 維持費に4億円計上  (茨城新聞 2013年2月6日) 

2013年2月16日
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霞ケ浦導水宙に浮く 維持費に4億円計上  (茨城新聞2013年2月6日) http://ibarakinews.jp/news/news.php?f_jun=13600815212264
民主党政権が凍結し、工事が2010年度以降ストップしている霞ケ浦導水事業の検
証作業が遅れている。進行状況について国土交通省と本県など関係4都県が意見交
換する幹事会は昨年5月の第3回会合以来、開かれていない。次の開催日時も決ま
らず、「どこまで進み、いま何を検証しているのか分からない」(県水・土地計画
課)という。中止か継続か宙に浮いた状態が続く同事業に、国は13年度も調査と施
設の維持管理費として4億円を予算案に計上した。
霞ケ浦導水は09年12月、当時の前原誠司国交相の判断で、八ツ場(やんば)ダム(群
馬県)など全国80以上のダム事業とともに検証対象となった。八ツ場は10年10月以
降、同省関東地方整備局と関係自治体でつくる検討の場(幹事会を含む)を計11回、
事業評価監視委員会と有識者会議を各2回ずつ開催し、11年12月に「継続」と決ま
った。
これに対し、霞ケ浦導水は10年12月〜12年5月の約1年半に幹事会をわずか3回開催。
大きく三つの検証項目(利水、流水の正常な機能維持、水質浄化)のうち、同整備
局は水質浄化策について複数の代替案を作成し、コストや実現性などについて導
水事業と比較検討中と説明した。
第3回幹事会の議事録によると、本県の榊真一副知事は「第2回(11年6月)からだい
ぶ経過した。検証スケジュールを示してもらい、早期結論を強く求める。検証に
時間がかかるほど、費用が増大する」と指摘。同整備局側は工期遅延1年当たり維
持的経費として6億5千万円が必要との試算を公表した。
同整備局河川環境課は茨城新聞の取材に、「作業が膨大。検証がいつ終わるか定
かでない。次の幹事会も決まっていない」と説明し、「まだ作業は全体の半分ま
で進んだかどうかの状況」と認めた。
試算通り、国は工事が中断した10年度以降の3年間で計約18億円(当初予算)を霞ケ
浦導水に計上。県は「検証に伴う事業費の増額分は国が負担すべき」(榊副知事)
と主張しているが、国は3年間で計1億3600万円を本県の負担分として請求した。
★霞ケ浦導水事業
本県など4都県の都市用水確保と霞ケ浦などの水質浄化を狙い、国が1984年着工。
霞ケ浦と利根川、那珂川を地下トンネルで結び、水を往来させる。総事業費
1900億円。既に予算の約8割を消化し、4都県などが推進を要望。一方で市民団体
が中止を訴え、那珂川流域の漁協が取水口工事の差し止め訴訟を起こしている。

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