各地ダムの情報
「成瀬ダム建設案が最も有効」 東北地方整備局、代替案比較で(秋田魁新報 2012年9月22日)
「成瀬ダム建設案が最も有効」 東北地方整備局、代替案比較で (秋田魁新報 2012年9月22日)
http://www.sakigake.jp/p/akita/news.jsp?kc=20120922f
国土交通省東北地方整備局は21日、秋田市の同省秋田河川国道事務所で、成瀬ダム(東成瀬村)の建設の是非を検証する「検討の場」第4回会合を開いた。 同整備局が▽治水▽利水(農業用水、水道水)▽水位など正常な流水機能の維持—の目的・対策別に、ダム建設案と代替案を比べて総合評価した結果、「ダム建設案が最も有効」とする考えを示した。年内に同整備局として最終的な方針を決める。 佐竹敬久知事や関係6市町村長らが出席した。同整備局が、治水、利水、流水機能維持の各対策について、成瀬ダムを建設した場合と同等の効果が見込まれるとする3〜6の代替案を列挙。コスト(概算事業費)や実現性などを示し比較した。 会合では佐竹知事が「(検証に)だいぶ時間がかかったが、われわれが考えていた結果と同じ」と述べ、あらためてダム建設推進に期待した。佐々木哲男・東成瀬村長も「地元のため、できるだけ早く着工してほしい」と同整備局に要望した。 これに対し、会合を傍聴した「成瀬ダムをストップさせる会」(横手市)の奥州光吉代表(60)は「建設ありきの結果だ」と批判した。
五木村再建、流域一帯で 川辺川ダム反対集会に200人(西日本新聞朝刊2012年8月19日)
五木村再建、流域一帯で 川辺川ダム反対集会に200人(西日本新聞朝刊2012年8月19日)
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/item/319326
国営川辺川ダム建設計画に反対する住民団体が18日、相良村総合体育館で「川辺川ダム反対運動勝利集会」と銘打った住民集会を開いた。
水没予定地を抱える五木村の生活再建を流域住民一体で進めるとともに、全国の脱ダム運動を後押しすることなどを確認した。
川辺川利水訴訟原告団などでつくる実行委員会主催。16回目の今年は、ダム計画が中止になった地域住民の生活再建を支援する「ダム事業廃止特定地域振興特別措置法案」を主要テーマとし、流域住民など約200人が参加した。
各団体が住民運動の歴史を報告した後、中島熙八郎(きはちろう)・県立大名誉教授が「ダムなし治水が県民全体の大きな世論になっている」と説明。
3月に閣議決定された特措法については、五木村の全世帯調査をした中島氏が「特措法を活用した生活再建事業を進めることが最終的な勝利になる」と述べた。
五木村の木下丈二副村長は「特措法に地域振興の基金を何億か積んでもらえれば、福祉などにも使える」と話した。
他のダムについて「荒瀬ダムは撤去が決まったが、瀬戸石ダムが残っている。『壊せ、撤去せよ』の声は、流域住民で上げていくしかない」との声も上がった。
設楽ダム みんなで考えよう 豊橋で県民セミナー始まる(読売新聞中部版 2012年7月29日)
豊橋で豊川流域県民セミナー ダムあり方など考える(読売新聞中部版 2012年7月29日)
http://chubu.yomiuri.co.jp/news_kan/kan120729_4.htm
設楽ダムに関する情報を県民に提供する連続公開講座「とよがわ流域県民セミナー」の第1回が28日、豊橋市の愛知大学で開かれ、2人の専門家が流域の総論的な解説を行った。
国による再検証の場とは別に、県が独自に情報を提供し、県民に理解を深めてもらう場として、大村秀章知事の発案で始まった。
この日は大村知事が出席し、「東三河は豊川の流域として発展してきた。この地域で水とどうつきあうかは重要な課題で、ダムのあり方についても考えてもらい、広く意見をいただきたい」と開講の意義を説明。
セミナーでは藤田佳久・愛知大学名誉教授が豊川流域の歴史と地理学的な特性について講演。同セミナー運営委員の蔵治光一郎・東京大学准教授が集水域管理の考え方と健全な水循環の再生について解説した。
平瀬ダム等の4ダム事業の検証は適切、 国交省の有識者会議 2012年7月11日
2012年7月11日の国交省・有識者会議は、4ダム検証結果を追認しました。九州地方整備局の大分川ダムと山口県の平瀬ダムは継続、滋賀県の北川ダムと熊本県の五木ダムは中止でした。
4ダム事業の検証は適切 国交省の有識者会議(Sankei Biz 2012.年7月12日)
ダム事業見直しに関する国土交通省の有識者会議は11日、事業主体の国や県が継続の是非を判断した4ダムの検証手続きが適切だったと確認した。会議の意見を参考に国交相が建設の是非を最終決定する。
4ダムは、九州地方整備局が大分県で建設する大分川ダム、滋賀県の北川ダム、山口県の平瀬ダム、熊本県の五木ダム。
九州地方整備局や山口県は、ダムがほかの治水対策に比べ総合的に優位だとして継続と判断。熊本県は、下流の河川改修で必要がなくなったため中止とした。
滋賀県は、低コストで早く効果が出る河川改修を先に実施し、将来的にはダムも含めた治水を検討するとしていたが、有識者会議は「県の判断は中止とみなす」とした。
http://www.sankeibiz.jp/macro/news/120711/mca1207112258019-n1.htm
最上小国川ダム:建設差し止め求め、市民団体が監査請求 (2012年06月30日)
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最上小国川ダム:建設差し止め求め、市民団体が監査請求 (毎日新聞山形版 2012年06月30日)
http://mainichi.jp/area/yamagata/news/20120630ddlk06010008000c.html
県が最上町に建設を計画する穴あきダム「最上小国川ダム」の建設差し止めを求めて、市民団体「最上小国川の清流を守る会」(川辺孝幸、草島進一、高桑順一共同代表)は29日、県監査委員に計画に公金を支出しないことを求める住民監査請求を行った。
守る会は監査請求で、ダム下流の最上町赤倉温泉地区での主な水害は、大雨が降ると側溝や下水道、排水路などから水があふれ出す「内水氾濫」で、県はこの対策なしにダム20+件による治水対策を優先していると指摘。
穴あきダムはアユをはじめとする流域の動植物に悪影響をもたらし、経済的な損失が出る、と訴えている。
また、守る会が進めてきたダム建設の見直しを求める要請署名は1万680筆に達し、同日、吉村美栄子知事あてに提出された。
守る会の高桑代表(66)=尾花沢市=は「多くの県民の意思をおもんぱかりながら監査してほしい」と話している。
守る会は30日午後3時から舟形町公民館ホールで、講演会「ダムと漁業権」を開催する。熊本県の川辺川ダム問題などに取り組んだ熊本一規・明治学院大教授が講演する。入場無料。【安藤龍朗】