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昨年8月の台風11号で那賀川が氾濫し、浸水被害が出たのは長安口ダムの操作が不適切であったからだとして、那賀町民が国土交通省那賀川河川事務所長を告訴しました。その記事を掲載します。
台風11号 那賀川氾濫でダム責任者告訴
◇町民8人「操作は不適切」
2014年8月の台風11号で那賀川が氾濫し、下流域で多くの住宅などに浸水被害が出たのは長安口ダム(那賀町)の操作が不適切だったことが原因だとして、那賀町の町民8人が16日、過失建造物等浸害の疑いでダムの責任者・国土交通省四国地方整備局那賀川河川事務所長について、地検に告訴・告発状を提出した。
告訴・告発状によると、那賀川は台風11号による豪雨の影響で洪水が発生し、同町・旧鷲敷地区で241棟が床上浸水するなど下流域では想像を絶する被害を受けたと指摘。
「那賀川で唯一の洪水調節機能を持つ長安口ダムの総指揮者でありながら、不適切な操作で水害を防止する役割を十分果たすことなく、水害を被らせた」としている。
告訴・告発人の一人、山住国広さん(94)によると、地検からは「1~2か月をめどに、受理するかどうかを検討する」と回答があったという。山住さんは「適切な操作がされていれば、被害は半分程度に抑えられたはず。今後の行方を見守りたい」と話した。
同事務所の市原道弘副所長は「どういった内容か把握しておらず、コメントできない。しかし、ダムの操作に問題はなかったと考えている」とした。
台風11号:「浸水はダム放流に過失」 那賀町の8人、河川事務所長を容疑で告訴 /徳島
昨年8月の台風11号による豪雨で浸水被害が起きた那賀町に住む山住国広さん(94)ら8人が16日、氾濫した那賀川の上流にある長安口ダムを管理する国土交通省那賀川河川事務所長を、過失建造物等浸害容疑で徳島地検に刑事告訴、告発した。
告訴・告発状によると、昨年8月10日深夜、不適切な放流操作をしたため、水害を防止するダムの役割を十分に果たせず、大規模な洪水を引き起こしたとされる。河川事務所の市原道弘副所長は、取材に対し「規則に基づいて適切にダムを操作した」と述べた。
告発人によると、地検の担当者は「1カ月後をめどに受理するか判断する」と説明したという。【数野智史】
メコン川の上流に中国が建設したダムの影響で魚が激減したとして、タイの漁民などが、新たなダムの建設の中止を求める抗議行動を行いました。そのニュースを掲載します。
メコン川ダム建設に漁民らが抗議
(NHK2015年3月14日 19時14分)http://www3.nhk.or.jp/news/html/20150314/k10010015511000.html
東南アジアを流れるメコン川の上流に中国が建設したダムの影響で魚が激減したとして、タイの漁民などが、新たに計画されているダムの建設の中止を求める抗議行動を行いました。
中国を源流に東南アジアの6か国を流れるメコン川を巡っては、水力発電のために、中国に加えラオスでもダムの建設が始まり、タイやカンボジア、それにベトナムなど下流の国々を中心に、漁業や農業に深刻な影響を与えかねないという懸念の声が上がっています。
タイ北部の町チェンコーンでは14日、メコン川で魚を取って暮らしてきた地元の人たちや自然保護団体のメンバーなど、およそ100人がダムの建設に反対する抗議集会を開きました。
集会では、中国で6つのダムが完成したあと、放水によるとみられる急激な水位の変動で魚がとれる量が激減したほか、船の航行が難しくなるなど大きな影響が出ていると報告されました。
そのうえで、「ほかの国のことを気にせず利益を追求する国があるかぎり、われわれの苦しみは続く」として、中国やラオスで計画されている新たなダム建設の中止を求める声明が読み上げられました。
参加者はこのあと、「メコン川は売り物ではない」と書かれた横断幕を掲げてメコン川を船で航行しました。
参加した漁民は「メコン川は私や私の村にとって命です。無くなったら私たちはもう生きていけません」と訴えていました。
3月10日、「国及び独立行政法人等が建築物を整備する場合における自らの雨水の利用のための施設の設置に関する目標」が閣議決定されました。
そして、国土交通大臣が「雨水の利用の推進に関する基本方針」を決定しました。
国交省のHPをご覧ください。
この閣議決定と大臣決定が実際にどの程度意味を持つのかはよく分かりません。
まず行われることは、「国及び独立行政法人等は、「最下階床下等で雨水の一時的な貯留に活用できる空間」を有する新築建築物において雨水利用施設の設置率を原則100%とする」ことのようです。
雨水の利用の推進に関する基本方針(大臣決定)について
1.概要
雨水の利用の推進に関する法律(平成26年法律第17号)第10条の規定に基づき、「国及び独立行政法人等が建築物を整備する場合における自らの雨水の利用のための施設の設置に関する目標」が、本日閣議決定されました。
また、同法第7条の規定に基づき、国土交通大臣は、「雨水の利用の推進に関する基本方針」を定めました。
詳細は別添を参照してください。
2.閣議決定日等
平成27年3月10日(火)
添付資料
報道発表資料(PDF形式)
概要(目標)(PDF形式)
概要(基本方針)(PDF形式)
国及び独立行政法人等が建築物を整備する場合における自らの雨水の利用のための施設の設置に関する目標について(PDF形式)
雨水の利用の推進に関する基本方針(PDF形式)
相模川の三川合流点で土丹層(軟岩)が露出し、その被覆工事が行われてきています。
土丹層露出の主因は、相模ダム、宮ケ瀬ダム等で土砂の流下が遮られたことにあると思います。これらのダムの堆砂は、茅ヶ崎海岸の砂浜喪失も引き起こしています。
土丹層露出の相模川・三川合流点 被覆工事が完了
(カナロコ by 神奈川新聞 2014年3月9日) http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150308-00130047-kana-l14
(写真)土丹の被覆工事が完了した厚木市側右岸
厚木市内を流れる相模川の三川合流点付近の右岸で再露出した土丹層への応急措置として、県厚木土木事務所が進めてきた土砂の被覆工事がこのほど完了した。工事の実施は2度目。
前回の失敗を繰り返さないよう、新たにバイパス河道を設けて本川の流れを弱め、覆った土砂の定着を目指す。
◇
同事務所は2012~13年度、土丹層が露出した厚木市側の河原、長さ約340メートル幅約40メートルの範囲に土砂約1万立方メートルを搬入して復旧工事を実施したが、昨夏以降、台風による増水などで半分程度が流出してしまった。
そのため、アユ漁が終了した昨年10月下旬から再度工事に着手。前回の教訓を生かして本川と並行する形で海老名市側に長さ約750メートル、幅約20メートル、深さ1~2メートルのバイパス河道をまず掘削。本川の水量を約3分の2に減らして浸食力を軽減させた。
今年1月からは、対岸の堆積土やバイパス河道掘削で発生した土砂など約8500立方メートルを土丹層の露出箇所に運び、覆った。費用は前回を上回る約4300万円を要した。
同事務所の相模川環境課は「今回は被覆土砂の流出対策を強化した。自然相手の工事なので試行錯誤の取り組みにならざるを得ない。効果の程度は今夏の台風の通過頻度にもよるが、引き続き保全状況を注視していく」と話している。
◆土丹層の露出問題
相模川、中津川、小鮎川が合流する地点から神川橋下流付近にかけて1998年以降、砂利の下にある土丹層(粘土層)が露出。過去の砂利採取、洪水による河床低下、ダム建設による流況の変化など複合的な要因とされる。
アユなど生態系への悪影響、景観や滑りやすいなど河川利用上の問題が懸念されているが、川岸の浸食が進行すれば堤防の安全性にも影響する可能性がある。抜本的な対策の実施に向けて国、県などが3月末までに土砂管理計画を策定する。
シンポジウム「環境政策を市民の手に~オーフス条約の実現に向けて~」
河川法16条の2で、「4 河川管理者は、前項に規定する場合において必要があると認めるときは、公聴会の開催等関係住民の意見を反映させるために必要な措置を講じなければならない。」とされています。その措置として、公聴会やパブリックコメントが行われていますが、近年は批判的意見がその大半を占めていても何ら反映されることはなく、まったく無視され続けています。
このような、河川管理者による河川法16条の2の形骸化を食い止め、ダム等の事業計画の上位計画である河川整備計画策定に住民の意見を反映させることが、今の水源連の課題であることを総会で確認してきています。
政策決定に住民の意見を反映させるツール(システム)として、オーフス条約があります。 オーフス条約とは、「市民による環境情報へのアクセス・政策決定参加・司法アクセスを定めた条約」のことで、環境法の国際標準ともいえる条約です(日弁連HPより)。日本はこの条約を批准していません。
オーフス条約を日本に批准させることは、ダム問題・道路問題・湿地問題等に関わる私たちの重要課題です。
日本弁護士連合会が、「(オーフス条約が規定している事項について、)日本国内の現状がどうなっているのかを明らかにし、オーフス条約の基準を日本に導入することの必要性について検証します」という主旨で、シンポジウム「環境政策を市民の手に~オーフス条約の実現に向けて~」を下記の通り開催します。
皆さんも是非、私たちとこのシンポジウムに参加され、環境政策への住民参画を一緒に進めましょう。
日時 |
2015年4月6日(月) 18時00分~20時00分(開場:17時30分) |
場所 |
弁護士会館17階1701会議室(会場地図)(千代田区霞が関1-1-3 地下鉄丸ノ内線・日比谷線・千代田線 「霞ヶ関駅」B1-b出口直結) |
参加費 |
無料 |
参加対象 |
どなたでも御参加いただけます(定員120名(先着順))。 |
チラシ(PDFファイル;657KB)
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