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韓国の四大河川事業の問題(東京新聞 2013年2月20日)
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韓国の李明博(イミョンバク)大統領が間もなく退任しますが、李氏は四大河川事業を強行しました。2月20日の東京新聞がこの四大河川事業を厳しく評価しています。
成果自賛 結果は疑問 李韓国大統領が退任演説(東京新聞 2013年2月20日 朝刊)http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2013022002000113.html
【ソウル=篠ケ瀬祐司、辻渕智之】韓国の李明博(イミョンバク)大統領は十九日、任期終了の二十四日を前に退任演説を行い、韓国の経済力や国際的地位向上などを五年間の成果に挙げた。ただ国民は成長を実感できず、内政の目玉施策に掲げた公共事業の成果にも疑問符が付けられている。
李氏は演説で「遠く感じていた先進国(入り)が現実になりつつある」と胸を張った。朝鮮戦争(一九五〇~五三年)で疲弊した韓国は人口五千万人に増え、年間貿易総額も一兆ドル(約九十三兆円)を突破。「援助を受ける国から行う国になった」(李氏)
二〇一〇年の先進国と新興国による二十カ国・地域(G20)首脳会合や、一二年の第二回核安全保障サミットで議長を務めた李氏。韓国の存在感を高めたのは間違いない。
一方で期待された生活向上は道半ばだ。実質国内総生産(GDP)は一〇年に前年比6・3%増だった後は、一一年3・6%増、一二年2%増(速報値)にとどまった。任期中、一〇年以外は物価上昇率が成長率を上回った。
一二年の失業率は3・2%で任期当初の〇八年と同じ。三十歳未満の失業率が全体の倍以上も変わらない。国民は「もうけたのは一部財閥系企業だけ」と不満を抱く。
昨年八月の竹島(韓国名・独島)上陸や天皇陛下への謝罪要求で、対日関係は一気に冷えた。一〇年の韓国軍哨戒艦沈没で北朝鮮との交流はほぼ停止。同年に延坪島(ヨンピョンド)が砲撃され、南北関係は停滞したままだ。
公共事業について李氏は韓国の四大河川を大規模改修する事業を成果と強調した。ダム建設、しゅんせつ、河川敷整備などに計二十二兆ウォン(約一兆九千億円)の巨額を投じ「四大河川を蘇生させた」と自賛する。
だが野党や環境団体は「有史以来の国土破壊」と批判し、一月には足元の政府内からも物言いが入った。
行政監視に当たる監査院は建設された十六のダムのうち十一が耐久性不足で根本的な補強工事が必要と発表。洪水対応能力を備えた川で過度なしゅんせつがなされ、水質管理も各地で不適切などと指摘し、是正を求めた。
この事業で政権は十九万人の雇用創出と四十兆ウォンの経済波及効果を予測したものの、実際はそれぞれ数万人、二十兆ウォン前後にとどまったとの試算も出ているほか、
地方の中小建設業者の受注率(落札額割合)も政府目標40%の半分程度にすぎず大型建設会社にだけ恩恵を与えたと、朴在雲(パクジェウン)釜山大教授は分析。「景気浮揚、地域経済活性化の効果は確認できなかった」と語った。
7団体連名で山鳥坂ダムの事業継続に抗議文( 2013年02月19日)
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山鳥坂ダムの事業継続に対して地元の7団体が抗議文を提出しました。
抗議文 山鳥坂ダム建設事業凍結解除 20130218
7団体連名で山鳥坂ダムの事業継続に抗議文(愛媛新聞 2013年02月19日)http://www.ehime-np.co.jp/news/local/20130219/news20130219944.html
設楽ダム:中部地整が「事業継続最適」…流域市町長と会合( 2013年02月18日)
霞ケ浦導水宙に浮く 維持費に4億円計上 (茨城新聞 2013年2月6日)
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八ッ場ダム 目標流量めぐり激論 国姿勢問う質問書も 2013年02月15日
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八ッ場ダム 目標流量めぐり激論 国姿勢問う質問書も (東京新聞群馬版 2013年02月15日 ) http://www.tokyo-np.co.jp/article/gunma/20130215/CK2013021502000155.html
(写真)利根川と江戸川の河川整備計画案公表後、初めて開催された有識者会議=東京都新宿区で
国土交通省関東地方整備局は十四日、八ッ場(やんば)ダム(長野原町)の建設計画を盛り込んだ「利根川・江戸川河川整備計画」の原案を一月二十九日に公表してから初めての有識者会議を都内で開催した。
原案は、利根川の基準地点で洪水時でも水を安全に流す量「目標流量」を毎秒一万七千立方メートルと設定し、八ッ場ダム建設を必要とする根拠とした。
しかし、目標流量をめぐっては有識者会議の一部の委員から「高すぎる」「根拠が乏しい」と異論が続出。この日も、議論が尽くされない中で関東地方整備局が原案を公表したことに、複数の委員が不満を表明した。
大熊孝・新潟大名誉教授は「いきなり一万七千を出されても賛同できない」と反発。前回までと同じく、拓殖大の関良基准教授とともに、目標流量の値を妥当とする小池俊雄・東京大大学院教授と激論を交わしたが、かみ合わなかった。
他方、清水義彦・群馬大大学院教授は「ダム以外の高規格堤防など、お金がかかる事業をきちんと位置付けて議論を」と提案した。
会議後、大熊名誉教授と関准教授は会見し、有識者会議の進め方を批判する公開質問書を連名で太田昭宏国土交通相らに提出したと発表した。
同会議は昨年九月、四年ぶりに第五回が開かれ、十月十六日の第七回を最後に途絶えていた。(伊藤弘喜)
「河川整備」原案概要説明…八ッ場有識者会議 (読売新聞群馬版 2013年2月15日 )http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/gunma/news/20130214-OYT8T01731.htm
八ッ場ダム(長野原町)の本体工事着工に向け、国土交通省関東地方整備局は14日、民主党政権下で本体着工の条件とされた利根川水系の河川整備計画策定のための有識者会議を東京都内で開催した。
同会議の開催は昨年10月以来4か月ぶりで、1月末に計画の原案が公表されてからは初めて。
会議では、同整備局が原案の概要を説明した。原案は、同整備局が提案してきた伊勢崎市八斗島の基準点の目標流量を毎秒1万7000立方メートルとする案を踏襲。
今後20~30年間の治水対策として八ッ場ダム建設に加え、堤防や調節池の設置場所や規模が示されている。
これに対し、ダム批判派とされる委員の大熊孝・新潟大名誉教授は「ここに来ていきなり目標流量1万7000トン(立方メートル)と言われても賛同出来ない」と発言。
清水義彦・群馬大教授は「(堤防など)河川構造物に期待する機能がきちんと書かれていないと、原案にはならない」と指摘した。
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有識者会議委員の大熊名誉教授と関良基・拓殖大准教授は14日、整備計画策定の進め方と、同会議の運営方法が不誠実として、太田国交相と森北佳昭・同整備局長あてに公開質問書を提出したことを明らかにした。
質問書では、同会議が昨年10月下旬から今年1月下旬にかけて9回連続で中止となったり、八斗島の基準点の目標流量を巡る議論を打ち切ったりした理由の説明を求めている。
八ッ場ダム建設:治水対策の根拠巡り委員ら異論−−有識者会議 /群馬 (毎日新聞群馬版 2013年02月15日) http://mainichi.jp/area/gunma/news/20130215ddlk10010197000c.html
国土交通省関東地方整備局は14日、八ッ場ダム(長野原町)の建設を含む利根川・江戸川河川整備計画の原案を有識者会議に示したが、治水対策の根拠を巡り、委員から異論が相次いだ。
計画は、有識者や住民、関係自治体の意見を聞いて策定すると定められており、同整備局は会議の再開催を検討している。
原案では、治水対策の根拠となる利根川の目標流量(伊勢崎市八斗島地点)を毎秒1万7000立方メートルに設定。流域には政治・経済の中枢が集中するとして、他の河川よりも安全水準を高く設定し、70〜80年に1度起こりうる洪水に耐えられるようにした。
この目標流量を算出したモデルについて、複数の委員が「誤差や不整合性があり、科学性がない」と指摘。これに対し、モデルの検証に携わった委員が「他のモデルでも同じような答えが出たので妥当である」と説明したが折り合わなかった。
さらにこの日、大熊孝・新潟大名誉教授ら2人の委員が「策定の進め方が不誠実」などと抗議し、太田昭宏国交相宛てに公開質問状を提出した。【奥山はるな】