水源連:Japan River Keeper Alliance

水源開発問題全国連絡会は、ダム建設などと闘う全国の仲間たちのネットワークです

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太田川ダム問題への取り組み(建設されたダムの運用見直しを求める運動)

静岡県営の太田川ダムができ,貯水が始まってから6年目になりました。この間にダム湖と川の水質の汚濁が誰の目にも明らかになり、流域の住民から生態系を含めた川の異常と漁業被害を訴える声が出はじめています。

漁業者らの心配を押し切って多目的ダムの建設が進められた一つの根拠は「浜松の人に飲ませる水がなくなるから」でしたが、それが全くの虚構であったことが明らかになっています。

そして、ダムの堤体に多数のひび割れが発生するなど、ダムの安全性が危惧されるようになっています。

そこで、太田川ダム研究会等の三団体は、地元の森町に対して、大田川ダムの運用見直しを求める提案資料を提出しました。

「不必要な「利水」のための貯水を止め、南海トラフの大地震が起きる前にダム湖の水位を出来るだけ下げておく」という運用見直しの提案です。

他地域でも、非常に参考になる取り組みですので、太田川ダム研究会の岡本尚さんから提供していただいた資料の一式を掲載します。

この取り組みはアメリカ映画「ダムネーション」の理念につながるものです。現時点でのダム撤去は困難であるとしても、ダムの運用見直しは可能ですので、この運動を広げていきたいと思います。

 

討論資料 太田川と太田川ダム湖の現状をどう考えるか

資料1

資料2

資料3

資料4

資料5

資料6

資料7

資料8

資料9

 

静岡新聞 2015年1月20日

ダムのできた川とダムの無い川

第20回水源連総会と石木ダム全国集会

水源連総会と全国集会のお知らせ

1 . 全国集会と総会は石木ダムに焦点を合わせます。

今年の全国集会は「石木ダム建設中止」をテーマに、11 月9 日(土)13 時30分から長崎市原爆資料 館ホールで開きます。10 日(日)は午前中に川棚町のくじゃく荘で水源開発問題全国連絡会総会を 開き,午後からは現地見学会を行います。

石木ダム建設予定地には何代にもわたって住み続けている石木ダム建設絶対反対同盟13 世帯約 60 名の皆さんが、「まったく無用な石木ダムのために私たちの居住地は絶対に明け渡さない!」と徹 底抗戦を続けています。長崎県と佐世保市に「石木ダム建設中止」の声を届けることが今年の全国集 会の目的です。「石木川の清流とホタルを守る市民の会」(長崎市民)他の皆さんが実行委員会をつく って準備されています。

2 . 石木ダム問題最近の状況と水源連の取組み

1) 事業認定抗議声明

九州地方整備局は9 月6 日、石木ダムの事業認定を告示しました。 まったく必要性のないダムであるにもかかわらず、九州地方整備局と国土交通省社会資本整備審 議会は 起業者・長崎県と佐世保市の言い分をそのまま追認して「公益性がある」としました。地 元住民13 世帯の皆さんが生活の場を失う不利益については一言も言及しておらず、全く不当な事 業認定です。 社会資本整備審議会公共用地分科会の議事要旨には、石木ダム事業の問題を的確に指摘した意見 ばかりが記されており、それらの意見を踏まえるならば、同分科会の答申は事業認定拒否になるべ きでしたが、不可解なことに答申は事業認定を妥当としました 13 世帯の住民を守り抜くために、水源連も総力を挙げてこの事業を中止に追い込みたいと思い ます。 事業認定の欺瞞性を明らかにすると共に、長崎県に対しては石木ダム建設中止を、佐世保 市に対しては石木ダム事業からの撤退を全国から迫っていきましょう。 水源連として、事業認定に対する抗議・糾弾声明を認定庁である九州地方整備局と、起業者であ る長崎県・佐世保市に送付しました。「長良川市民学習会・導水路はいらない!愛知の会」、「徳山 ダム建設中止を求める会」、大阪府「安威川(あいがわ)の治水を考える流域連絡会」、愛知県「設楽 ダム建設中止を求める会」もそれぞれ抗議声明を発表し、九州地方整備局と長崎県・佐世保市に送 付しました。

2) 署名活動

九州地方整備局には事業認定拒否を、長崎県には石木ダム中止を求める署名活動が、石木ダム建 設反対長崎県民の会によって取り組まれています。事業認定が告示された現在は、長崎県に石木ダ ム中止を求める署名活動に絞って継続されています。とりあえずの期限は10 月15 日です。水源 連は全国にこの署名への賛同・協力を呼びかけています。

3) 共有地運動

水源連は石木ダム建設絶対反対同盟の岩下和雄氏から「共有地を設定したいので協力願いたい」 と要請を受けました。「水源連・石木ダム建設絶対反対同盟を支援する会」を事務局内に設置し、 4 月下旬から6 月15 日にかけて、共有者地権者と支援者を全国的に募りました。 この運動には全国から合計214 名の方から申し込みをいただきました。共有地希望者186 名、 3 支援賛同者48 名(その内の22 名は共有地希望者)、その他カンパを寄せられた方は8 名でした。 寄せられた総額は673,000 円に達しました。このお金は、「水源連 石木ダム建設絶対反対同盟を 支援する会」が管理し、共有地登記費用、石木ダム建設絶対反対同盟の活動支援に使わせていただ きます。 共有地の登記は8 月31 日に終えることができました。

3 . 日程

(水源連だより65号のお知らせと変更になっています。ご注意下さい)

 11 月9 日 (土)全国集会・市内パレード・懇親会

13:00 集合:長崎県原爆資料館ホール 宿泊者受付

13:30~16:00 長崎県原爆資料館ホール やめさせよう石木ダム建設!全国集会」 サブタイトル:「許すな強制収用! 守ろう自然とふるさと!」 石木ダム建設絶対反対同盟の皆さんを中心にした合唱団による「こうばるの歌」合唱をご 期待下さい。

 1 6 : 0 0〜1 7 : 0 0「石木ダムはいらない!」長崎市内パレード 原爆資料館から長崎駅方向

終了後マイクロバスで川棚町こうばる公民館へ移動 18:30〜20:30 川棚町こうばる公民館で懇親会 石木ダム建設絶対反対同盟の皆さん、石木ダム建設反対長崎県民の会の皆さんと懇親会を 開いて交流を図ります。

21:00 宿舎 国民宿舎くじゃく荘

 11 月10 日 (日)総会・現地見学会

8:30~12:00 宿舎にて 水源開発問題全国連絡会の総会

12:00~12:30 昼食

12:30~ 14:30 現地見学会

解散は川棚駅。その後、長崎空港までのマイクロバスを運行します。

 11 月11 日 (月)県庁要請行動

10:00 長崎県庁にて「石木ダム中止」を求める要請行動 長崎県に対して、必要性が全くなく、13 世帯60 名を犠牲にする石木ダムの計画を直ちに中止 するよう、全国からの声を届けたいと思います。参加可能な方、是非共に県庁に行きましょう。

◎ 交通手段

1) 全国集会から参加される方 13:00 の原爆資料館集合に間に合わせるため、長崎空港経由の方は、下記・長崎空港リム ジンバスを使ってください。 (バスが長崎市内に入ると遅れることが多いので、余裕を見ました。余裕があれば、簡単 な昼食をとることもできるでしょう。)

長崎空港リムジンバス(空港-長崎市内)長崎空港発 11:25 長崎駅下車12:08 路面電車赤迫行きに乗換、長崎駅前から6駅(12 分)浜口町下車、徒歩5 分で原爆資料館

上記のバスに乗るには、羽田発の飛行機の場合は、下記いずれかの便に乗らないと間に合いません。

○ ANA 661 便 羽田空港発08:10 長崎空港着 10:05

○ JAL1841 便 羽田空港発07:45 長崎空港着 09:40

2)9 日の集会・パレード終了 後から10 日の解散後の川 棚駅および長崎空港までの 移動方法 マイクロバスをチャーターし ました。利用料金は1,000 円。 3) 11 日 長崎県庁要請行動 10 時現地集合とします。 長崎県庁要請行動 要請先は 長崎市内の県庁ですが、建物 については総会でお知らせし ます。 10 日の宿舎は各自手配してく ださい。

◎ 宿舎

・総会会場 9 日の宿舎は川棚町の

    海の見える温泉リゾート 国民宿舎 くじゃく荘

〒859-3618 長崎県東彼杵郡川棚町小串郷272 TEL:0956-82-2661 FAX:0956-83-3210

※ 事務局および全国集会からの参加者が懇親会を終えてチェックインするのは午後9 時頃になります。 懇親会に参加せず宿舎に直接行かれる方は、部屋割り等の関係もありますので、参加申込みの際に必ず その旨をお知らせ下さい。連絡頂かない場合はロビーで9 時までお待ちいただくことになります。

4 . 参加費および申込み方法

参加費合計 9000円

内訳宿泊費 5800 円(4 人相部屋、10 日の朝食・昼食含む、個室希望の場合は別途料金、 なお、早めにご連絡頂がないと個室は確保できない場合があります。)懇親会費 2000 円 マイクロバス代 1000 円 総会資料代 200 円 ※その他に全国集会参加費が別途必要となります。

参加申込みの方法

水源連だより同封の「参加申込書」に必要事項を記入の上、郵送又はFAX で事務局宛にお送り下さい。 メールの場合は、申込書の記入事項と同じ内容(氏名、住所、電話番号、9日の宿泊の有無、宿泊の方は性別、全国集会・懇親会・総会・見学会それぞれについての参加の有無、マイクロバス乗車の有無)を事務局宛てにお送り下さい。

事務局〒223-006  横浜市港北区下田町6-2-28 水源連

FAX  045-620-2284

メールアドレスmizumondai@xvh.biglobe.ne.jp

申込み締め切り 10 月18日(金)必着

「ヤマメ、サクラマスたちの川を守ろう! 北海道・サンルダムをとめるために」報告(動画つき)

2013年8月23日
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「ヤマメ、サクラマスたちの川を守ろう! 北海道・サンルダムをとめるために」を開催しました。

7月6日、東京・水道橋のYMCAアジア青少年センターにて、北海道・サンルダムについての学習会を開きました。「サクラマス守り隊」の代表で北海道大学名誉教授の小野有五(おの・ゆうご)さんに、現地の自然環境やダム計画についてのお話を伺いました。

サンルダム建設が計画されているサンル川は、北海道北部を流れる天塩川(てしおがわ)の支流・名寄川(なよろがわ)のそのまた支流です。小さな川ですが、サクラマスが海から200kmも遡上してくることができる、日本で唯一の川です。

しかし、サンルダムがつくられてしまうと、サクラマスの遡上が妨げられてしまうほか、海へ下らずに川に残って育つサクラマスのオス(全オスの約半数)の生育環境が悪化してしまうそうです。

サンル川は、絶滅危惧種のカワシンジュ貝の生息地でもあります。カワシンジュ貝は80年から100年も生きるという長寿の貝ですが、幼い貝はサクラマスの子であるヤマメのえらにくっついて育つので、ヤマメの少なくなった川では若いカワシンジュ貝が育たず、ヤマメの豊富なサンル川が貴重な生息地となっています。

そんな貴重な自然の残るサンル川に国が計画しているサンルダムですが、必要性に疑問がある、と小野さんは指摘します。例えば、ダムの目的のひとつである水害防止についてみると、水害防止に関する国の説明は、市民から疑問を指摘される度につぎつぎに変わる、信頼性の欠けたものです。小野さんは、流域の写真を示しながら、現在、流域で発生している水害は、堤防を整備したり、川幅を広げる工事をすることで防止できるので、ダムをつくらなければ防げない、と説明されました。このように、小野さんたちは、ダムの代替案を示して、国にサンルダムの中止を求めているのです。

現在、サンルダムの関連工事がすすめられています。北海道では、いくつかの市民団体がサンルダム反対を求めてきていますが、小野さんたちは、「サクラマス守り隊」を立ち上げ、道内だけでなく全国に広く支援をよびかけてダム中止をめざしています。サンルダムの地元・下川町(しもかわちょう)で地域おこしをめざす人たちとも連携して、サンル川や森などの貴重な自然をいかした地域経済をつくっていこうという動きがはじまっています。

「サクラマス守り隊」では川の生き物やダム建設に関する情報発信のほか、現地ツアーなども企画しています。詳しくはフェイスブックページhttps://www.facebook.com/#!/SakuraGuard?fref=ts をご覧下さい。

 

小野先生が当日使われたスライド(無声動画)
0706サンル 小野先生 MP4 15.2MB

また、今秋にサンルダム予定地見学会を企画します。企画が決り次第、掲載致します。

八ッ場ダム東京判決への抗議集会ー6/1、池袋

八ッ場ダム東京判決への抗議集会ー6.1、池袋

 八ッ場ダムをストップさせる東京の会からのお知らせを転載します。

8年余にわたり、私たちは次々と新たな資料、調査・研究を積み上げ、八ッ場ダムの不要性、危険性を立証してきました。
ところが今年3月、東京高裁は、自治体にとってダムが役に立ってもたたなくても、負担金は支払わなくてはならない、という非常識な判決を言い渡しました 。

今回、この判決の内容を分析・批判するとともに、「市民の常識」とかけ離れた裁判がされる背景について、『日本司法の逆説』の著者・西川伸一教授より解説していただきます。
また、八ッ場ダム事業をごり押しする国交省によって、利根川の河川整備計画が大きくゆがめられようとしている現状を、嶋津暉之さんよりご報告いただきます。
私たちはこの不当判決に強く抗議し、その背後にある司法と行政の病に迫ります。

◆日 時:6月1日(土)午後1:30~4:30

◆会 場:豊島区生活産業プラザ(エコとしま)8階多目的ホール
http://chizuz.com/map/map19585.html
(池袋駅より徒歩7分)

◆参加費:500円

*解説「間違いだらけの高裁判決
―事案の異なる判例を引き、事実評価は手抜き」
八ッ場ダム住民訴訟弁護団

*講演「司法行政からみた裁判官~裁判官だって出世したい!」
講師:西川伸一 明治大学教授

*報告「八ッ場ダム事業でゆがめられる利根川の河川整備計画」
嶋津暉之 利根川流域市民委員会共同代表

*声明「高裁不当判決に抗議し、最高裁での審理を要求する!」
八ッ場ダムをストップさせる市民連絡会

◆主催:八ッ場ダムをストップさせる東京の会
お問合せ:T/F 042-341-7524 深澤

6月13日 参議院選直前 緊急集会「国土強靱化が日本を壊す」 主催:公共事業改革市民会議

2013年5月21日
カテゴリー:

6月13日 参議院選直前 緊急集会「国土強靱化が日本を壊す」

【日 時】 2013年6月13日 17:00~19:00

【会 場】 衆議院第一議員会館 一階 多目的ホール

地下鉄 国会議事堂前・永田町・溜池山王下車5〜8分 →MAP
16時40分より会館ロビーで入館証を配布します。(資料代500円)

今年度予算が成立しました。「アベノミクス」と評される景気浮揚策として、前年度補正予算も合わせると、106兆円にもなり、公共事業のバラマキを中心に国費の大盤振る舞いがされようとしています。

しかし、日本の人口が減少の一途を辿り、財政危機が一層深刻化していく時代においてこのような超大型の財政出動をしていては次世代に巨額のツケを残し、国民は疲弊するばかりです。また、公共事業のバラマキで自然や生活環境の破壊が一層進んでいくことは必至です。そして、つくりすぎた社会資本の老朽化が急速に進行してその対策が待ったなしの時代になっています。

今急ぐべきことは、国土強靭化政策にみられるような旧来型の新規公共事業のバラマキではなく、既存の社会資本の徹底見直しによる国民の安全確保であり、人的支援事業による福祉社会の構築です。

国政選挙をも見据えて、今後私たちが進むべき方策を探るとともに、公共事業バラマキの現況を各地から報告する緊急集会を行います。

みなさん、是非、ご参加下さい。参議院選直前緊急集会チラシ 

【内 容】

  • 開会挨拶・基調報告 公共事業改革市民会議
  • 基調講演「国土強靱化から日本を守るには」 五十嵐敬喜法政大学教授
  • 報告
    • 数字でみる、強靭化の問題点
      「前年度補正予算と今年度予算のバラマキの実態」
      上岡直見(環境経済研究所(技術士事務所)
    • 3.11震災現地からの報告
      「巨大防潮堤計画は被災地住民を幸福にするか」
      畠山信(NPO法人 森は海の恋人 副理事長)
    • 各地からの実態報告
      道路・ダム・砂防ダム・湿地破壊など
  • 政党・国会議員挨拶(18時30分〜18時45分ごろ)
  • 集会宣言等採択

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