水源連:Japan River Keeper Alliance

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「石木ダム中止実現を目指す東京行動」報告

7/18 石木ダム事業認定取消訴訟不当判決をうけての東京行動
「必要性のない石木ダム事業は中止するしかありません!」

2018 年7 月9 日に長崎地方裁判所が下した石木ダム事業認定取消訴訟判決は、「請求棄却」でした。被告・行政サイドの言い分を100%以上認めて「裁量権逸脱とは言えない」とした、不当判決です。
13 世帯の皆さんは、「こんなでたらめな判決を認めることはできない。たとえ、行政代執行されようとも私たちは住み続ける」と言明しています(7 月9 日判決は一審判決で、確定判決ではありません。行政代執行とは直結していません。気持ちの表現です。)。弁護団は緊急に控訴の準備を開始し、7 月25 日には福岡高等裁判所に控訴しました。控訴人は108 名でした。

原告敗訴判決でしたが原告団・弁護団・支援者は、7 月9 日当日は長崎県に対して、翌10 日10 時からは佐世保市に、15 時からは九州地方整備局にが出向き、「事実を直視せずに裁量権を全面的に認めた不当判決であり、石木ダム事業は不要であることには変わりがない。石木ダムは不要であるから、石木ダム中止を判断されたい。」と要請しました。

7月18日には、こうばる現地の地権者・居住者支援者、弁護団、原告団事務局の合計12名の皆さんが九州から上京し、石木ダム事業認定の総元締めである国土交通省土地収用管理室、石木ダム事業費の一部を補助している国土交通省治水課と厚生労働省水道課に対して、石木ダムの必要性は全くないことを説明し、石木ダム事業中止に向けて舵を切り替えるよう訴えました。併せて、報告と連帯を目的に、16 時から院内集会を持ちました。

こうばる住民の皆さん、原告団の皆さん。私たちも含めた支援者の皆さん、そして石木ダム中止を求める国会議員の皆さんが一緒になっての一日の行動でした。その様子をご報告いたします。下記 東京行動をクリック願います。

7月18日 東京行動報告

7月18日一日の行動を収録・編集したビデオ

上記報告にも記載してありますが、7月18日一日の行動を収録・編集したビデオを水源連のyoutube マイページに掲載しました。
そのコンテンツとそのコンテンツが始まる位置の一覧表を下に記しますので、ご覧ください。

関係省担当部署への要請

内容とその開始位置  右のURL クリックしてください。

• 初めから            https://youtu.be/dr-dOHUH-ZU?t=0m1s
• 国土交通省土地収用管理室    https://youtu.be/dr-dOHUH-ZU?t=0m19s
• 国土交通省治水課        https://youtu.be/dr-dOHUH-ZU?t=66m56s
• 厚生労働省水道課        https://youtu.be/dr-dOHUH-ZU?t=104m9s

 院内集会

内容とその開始位置  右のURL クリックしてください。

• 初めから        https://youtu.be/59b8NpUDMhg
• 開会あいさつ      https://youtu.be/59b8NpUDMhg?t=1m48s
• こうばるから皆様へ   https://youtu.be/59b8NpUDMhg?t=7m30s
• 要請行動報告      https://youtu.be/59b8NpUDMhg?t=25m48s
• 馬奈木弁護団長講演   https://youtu.be/59b8NpUDMhg?t=33m24s
• 高橋謙一弁護士    https://youtu.be/59b8NpUDMhg?t=62m37s
• 緒方剛弁護士     https://youtu.be/59b8NpUDMhg?t=63m45s
• 国会議員から挨拶と意見
• 初鹿明博 公共事業チェック議員の会事務局長
https://youtu.be/59b8NpUDMhg?t=65m24s
• 山添 拓 参議院議員     https://youtu.be/59b8NpUDMhg?t=74m05s
• 堀越啓仁 衆議院議員     https://youtu.be/59b8NpUDMhg?t=81m30s
• 長崎県内応援団から       西中須 盈さん
https://youtu.be/59b8NpUDMhg?t=85m36s
• 国会議員と、原告団・弁護団を中心とした意見交換、会場からの発言
https://youtu.be/59b8NpUDMhg?t=90m30s43s
• 東京行動宣言とガンバロ-! https://youtu.be/59b8NpUDMhg?t=126m5s

ダムがあるために避難の時間が失われた(野村ダムと鹿野川ダム)

2018年7月13日
カテゴリー:

今回の記録的な豪雨では、愛媛県・肱川の国土交通省の野村ダム、鹿野川ダムの放流がダム下流域の被害を大きく拡大しました。
そのことに関して、次のように、ダムがなければ、もっと大きな被害が出ていたというダム擁護論が出ています。
「(時時刻刻)ダム放流急増、伝わったか 愛媛・西予、2キロ下流で5人犠牲(朝日新聞2018年7月11日)https://digital.asahi.com/articles/DA3S13579517.html?iref=pc_ss_date
京都大防災研究所の中北英一教授(水文気象学)は、「上流からの流れをダムで調整し、下流に流しているので、ダムがなければもっと大量の水が下流に流れ、大きな被害が出ていたのは間違いない」と話す。」

しかし、これは憶測で語った根拠のない話です。
野村ダム、鹿野川ダムの流入量と放流量のグラフ今回、放流量の上昇速度がはっきりわかるように、横軸を24時間にしてグラフをつくり直しました。下図のとおりです。
野村ダムは、ダム流入量が300㎥/秒から1400㎥/秒まで約4時間半で上昇しているのに対して、放流量は1時間足らずで300㎥/秒から1400㎥/秒まで上昇しています。たった数十分で1000㎥/秒も増加している時間帯もあります。
鹿野川ダムは、ダム流入量が600㎥/秒から3500㎥/秒まで約5時間で上昇しているのに対して、放流量は約2時間で600㎥/秒から3500㎥/秒まで上昇しています。たった数十分で1500㎥/秒も増加している時間帯もあります。
このようにダムがなければ、流量の上昇が4~5時間あって避難できたのに、ダムがあるために、その放流で流量上昇時間が1~2時間に短縮され、しかも、そのうちの数十分で流量が急上昇しているため、避難することはほとんど困難な状況になってしまいました。
以上の通り、ダムとは想定外の降雨に対して無力であるだけではなく、放流量を急激に増やしてダム下流の住民を危機に陥れるものなのです。

なお、各ダムの諸元は次の通りです。
野村ダム  総貯水容量1,600万㎥、洪水調節容量350万㎥、集水面積168㎢
鹿野川ダム 総貯水容量4,820万㎥、洪水調節容量1,650万㎥、集水面積513㎢

 

 

事業認定取消訴訟不当判決糾弾 東京集会

関係省管轄部署への要請と院内集会へ是非どうぞ!

石木第一審判決は行政側の言い分を丸ごと認めた不当判決です。

認定者の裁量権を大前提にして、全くあり得ない水需要予測などを追認した判決です。
この判決を拠り所にして、長崎県と佐世保市が13世帯を力で排除する収用手続きを進める恐れが高くなりました。
現地居住者原告である皆さんは、「事業認定は事実を捻じ曲げている。石木ダム事業には必要性がない。控訴して闘う。こんなダム事業に生活の場を明け渡すことはできない。」と決意を新たにしています。
7月18日は、原告の皆さんと弁護団が協力して、石木ダムは不要であることを関係省各部署と国会議員に明らかにし、石木ダム中止への舵切を求める東京行動です。
第1部は国交省と厚労省への要請、第2部は院内集会です。
1部、2部とも、石木ダム中止に向け、皆様からの力強いご支援をお願いいたします。

 石木ダム事業認定取消訴訟不当判決を受けての東京行動

要請内容、討議事項、院内集会の詳細は、http://suigenren.jp/news/2018/07/02/10800/#a071

日 時 2018年7月18日(水)13:00~18:00
場 所 衆議院第二議員会館 地下1階 第1 会議室
内 容 ◎ 関係省庁要請 12:30 より衆議院第二議員会館1 階ロビーで入館票を配布
13:00~ 国土交通省 土地収用管理室
14:00~ 国土交通省 治水課・補助ダム担当
14:30~ 厚生労働省 水道課・補助事業担当
◎ 院内集会 ここから参加の方には15:30 より衆議院第二議員会館1 階ロビーで入館票配布
16:00~ 原告団・弁護団から報告
国会議員との意見交換
集会宣言

なお、この東京行動は「公共事業チェック議員の会」のご協力をいただいております。

連絡先 公共事業改革市民会議 事務局
遠藤保男 090-8682-8610 mizumondai@xvh.biglobe.ne.jp

20180718東京行動案内チラシ 

 

肝心な時に役立たないダム( 野村ダム、鹿野川ダム、日吉ダムの流入量と放流量のグラフ)

2018年7月9日
カテゴリー:

西日本における記録的な豪雨による被害はすさまじく、多くの方の生活を奪ってしまいました。7月9日午前0時半現在、全国で88人が死亡し、4人が意識不明の重体、58人の安否が不明となっています(NHKニュース)。
なんとも痛ましいことです。
今回の記録的豪雨で、愛媛県・肱川の国土交通省の鹿野川ダムと野村ダム、京都府・桂川の水資源機構の日吉ダムが満水になり、洪水調節機能を失ってしまいました。
これらのダムの運用データをネットで見ることができますので、3ダムについて流入量と放流量のグラフを描いてみました。
下図のとおりです。
鹿野川ダムと野村ダムが洪水調節を行えたのは、流入量が急増してから5~6時間だけのことであって、あとは洪水調節機能を全く失ってしまいました。
日吉ダムは第一波の洪水に対しては洪水調節を行えましたが、第二波の洪水に対しては無力でした。
下図を見ると、想定外の雨に対してダムというものがいかに無力であるかがよくわかります。
肝心な時に役立たないダムに依存する治水計画と決別すべきです。

なお、各ダムの諸元は次の通りです。

日吉ダム  総貯水容量6,600万㎥、洪水調節容量4,200万㎥、集水面積290㎢
野村ダム  総貯水容量1,600万㎥、洪水調節容量350万㎥、集水面積168㎢
鹿野川ダム 総貯水容量4,820万㎥、洪水調節容量1,650万㎥、集水面積513㎢

(ダム流入量・放流量の出典:リアルタイムダム諸量一覧表)

 

石木ダム問題の講演会「佐世保市民にとって石木ダムは無用の長物」の資料とスライド(6月30日)

2018年7月2日
カテゴリー:

6月30日(土)に石木ダム問題に関する講演会が佐世保市の市民文化ホールで開かれました。
講演会のタイトルは「どうなる!石木ダム訴訟 どうする!石木ダム 子や孫に残すのは豊かな自然? それとも大きな借金?」です。

今本博健先生(京都大学名誉教授)が「川棚川の治水に石木ダムは不要である」の講演、

嶋津が「佐世保市民にとって石木ダムは無用の長物」の講演を行いました。

そして、馬奈木昭雄先生(石木ダム対策弁護団長)が「石木ダム裁判 今後のたたかいの展望」を報告しました。

利水に関する「佐世保市民にとって石木ダムは無用の長物」では、次の6点を柱にして講演しました。

① 人口が減少し続け、水需要が縮小して、水余りが一層進行していく縮小社会時代において石木ダムの新規水源が必要であるはずがない。

② 石木ダムの必要性は、水需要の実績を無視した架空予測と、保有水源の恣意的な過小評価によって捏造されたものである。

③ 当局は渇水が来たらその影響は計り知れないと、市民の不安をあおるような宣伝をしているが、実際には水需要の確実な減少で佐世保市は今や渇水に強い都市に変わっている。

④ 当局は、既設ダムの老朽化対策でダムを長期間、空にしなければならず、その代替水源として石木ダムが必要だと宣伝しているが、実際には貯水したままで老朽化対策が可能であり、この話は石木ダム建設推進のため、市が考え出した苦しまぎれの口実にすぎない。

⑤ 石木ダムおよび関連水道施設の佐世保市負担額は、施設整備で339億円、完成後の維持管理等で294億円、計633億円にもなり、佐世保市の現世帯数で割ると、1世帯あたり負担額は約60万円にもなる。今後は世帯数が小さくなっていくので、1世帯あたりの負担額はもっと大きな値になる。そして、今後、石木ダム等の事業費増額が必至であるから、この負担額はさらに大きなものになる。

⑥ 必要性が欠如した石木ダム事業によって現世代だけではなく、後世の世代にも巨額の費用負担を強いる愚行を続けてはならない。

この講演の配布資料は佐世保市民にとって石木ダムは無用の長物 配付資料  2.05MB

使用したスライドは佐世保市民にとって石木ダムは無用の長物 スライド  7.53MB

をご覧ください。

 

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