水源連:Japan River Keeper Alliance

水源開発問題全国連絡会は、ダム建設などと闘う全国の仲間たちのネットワークです

ホーム > ニュース > キャンペーン

ニュース

キャンペーン

ヨーロッパに残された最後の原生河川の保護を目指す、パタゴニアの「Blue Heart(ブルー・ハート)」キャンペーン ~ 「すべてのダムは汚い」という真実 ~

2018年2月12日
カテゴリー:

「ドキュメンタリー映画 『Blue Heart』 ~ ヨーロッパに残された最後の原生河川を守る闘い ~」の上映会についての情報を掲載します。

バルカン半島にあるヨーロッパ最後の原生河川で数多くの水力発電ダムを建設する計画が進められており、その反対運動を描いた映画です。
三つの話で構成されていて、アルバニアでの村を挙げての闘い、マケドニアでの希少動物を守る運動、ボスニアヘルツェゴビナでの女性達の毎日24時間態勢の反対運動を描いたもので、三つ合わせて45分程度の作品です。
いずれも反対運動側の勝利となって、ダム計画は中止になりました。
石木ダムも、映画『Blue Heart』のように中止になることを願ってやみません。

ヨーロッパに残された最後の原生河川の保護を目指す、パタゴニアの「Blue Heart(ブルー・ハート)」キャンペーン ~ 「すべてのダムは汚い」という真実 ~
人びとの関心を高め、行動を促すドキュメンタリー映画、6月より上映会を実施
パタゴニア日本支社
2018年5月11日 10時28分 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000019.000021813.html

アウトドア企業のパタゴニア社(本社:米国カリフォルニア州ベンチュラ、日本支社:神奈川県横浜市、支社長:辻井隆行)は、この春より、ヨーロッパに残された最後の原生河川の保護を目指す「Blue Heart(ブルー・ハート)」キャンペーンを開始しました。
当キャンペーンでは、ヨーロッパに残された最後の原生河川の破壊につながる投資を中止するよう世界の銀行に要請するため、「Blue Heart(ブルー・ハート)」の特設ウェブサイトの開設と請願書の署名活動を行い、また、パタゴニアが提供するドキュメンタリー映画『Blue Heart(ブルー・ハート)』の上映会を6月より実施します。

パタゴニアはこのキャンペーンを通じて、潜在的な環境破壊に関して国際的な認識を高め、建設が提案されている3,000以上の水力発電事業からバルカン地方を守ることを目指します。

ヨーロッパに残された最後の原生河川の保護を目指す、パタゴニアの「Blue Heart(ブルー・ハート)」キャンペーン

バルカン半島のスロベニアからアルバニアにいたる地域で、水力発電事業は「ブルー・ハート・オブ・ヨーロッパ(ヨーロッパの青い心臓)」として知られるこの地方の豊かで多様な文化、歴史、生態系を破壊する脅威となっています。

これらの河川沿いに暮らす地元の活動家は、自分たちを象徴する故郷と川と土地を守るために戦っています。ボスニア・ヘルツェゴビナのクルシュチツァ村の女性たちは地元唯一の飲料水源である川を守るため、当局による肉体的暴力にも耐えながら、ほぼ1年にわたり昼夜を問わず断固として座りつづける平和的抗議行動を実践しました。〈RiverWatch〉と〈Euronatur〉が率先するヨーロッパおよび地元のNGOは、この水力発電ゴールドラッシュに油を注ぐ政府の汚職と対外投資に反対しています。

パタゴニアはボスニア・ヘルツェゴビナ、アルバニア、マケドニアの地元共同体およびNGOとともに、ダム建設事業に7億ユーロ以上の資金を注ぎ込んでいる(3月6日発表のBankwatchの報告による)対外銀行や開発者に圧力をかけます。提案されているダムや分水路の3分の1は繊細な保護区内に計画され、しかもその118件は国立公園内にあります。この果敢な地元の反対運動が万一失敗すれば、人びとやその村は追放され、ヨーロッパ大陸最後のダムのない流域は取り返しのつかない損害を与えられることになります。

パタゴニアのブログ「クリーネストライン」(https://www.patagonia.jp/blog/?p=41123&preview=1&_ppp=5801ac04a1)では、危機に瀕したこの忘れられた地方を取り上げ、また水力発電ダムがいかにクリーンなエネルギーとは異なる汚い技術であるかを詳説します。パタゴニアはNGOのパートナーたちとともに、ダム建設への資金援助の中止とヨーロッパに残された最後の原生河川の保護を要請する請願書への署名を、こうした問題を憂慮する世界中に散らばる人びとに呼びかけます。

「この原生地は保護する価値があり、保護されることを必要としている。ヨーロッパ最後の原生地に新しいダムを建設するための投資は金の無駄であり、世界最大級の金融機関がそのような時代遅れで搾取的な科学技術を受け入れるというのは、モラルの茶番だ。これは絶対に無視できない重要な闘いだ」
―― イヴォン・シュイナード(パタゴニア創業者)

役立たずのダムを廃止し、真にクリーンなエネルギーに移行する動きが世界中で広がるなか、バルカン地方で提案される水力発電事業数は2015年以来2倍に膨れ上がりました。これらのダムや分水路の91パーセントはごくわずかの電力しか供給しないうえ、建設と維持には莫大な費用がかかります。さらにその規模の小ささにより、環境アセスメントが義務づけられていないのが現状です。

請願書に署名し、ヨーロッパに残された最後の原生河川を守るために行動を起こしましょう。
Take Act: https://blueheart.patagonia.com/take-action
#SaveTheBlueHeartOfEurope

■ Patagonia PRESENTS 『Blue Heart(ブルー・ハート)』フィルム上映会
ドキュメンタリー映画 『Blue Heart』 ~ ヨーロッパに残された最後の原生河川を守る闘い ~

2018年6月12日(火)より、パタゴニア直営店にて『Blue Heart(ブルー・ハート)』フィルム上映会を開催します。参加無料。お問い合わせ/ご予約はストアまでお問い合わせください。

<スケジュール> 開場19:30 開演19:40 終了20:40(予定)
6月12日(火)パタゴニア 東京・丸の内(定員40名) TEL: 03-3214-2101
6月15日(金)パタゴニア 東京・渋谷(定員80名) TEL: 03-5469-2100
6月16日(土)パタゴニア 鎌倉(定員30名) TEL: 0467-23-8970
6月21日(木)パタゴニア 大阪(定員50名) TEL: 06-6258-0366
6月22日(金)パタゴニア 名古屋(定員40名) TEL: 052-950-7721
6月29日(金)パタゴニア 福岡(定員30名) TEL: 092-738-2175

<作品詳細>
『Blue Heart』 ~ ヨーロッパに残された最後の原生河川を守る闘い ~
バルカン半島にあるヨーロッパ最後の原生河川に対する闘い、稀少生物を救うための努力、川を守るため毎日24時間態勢で反対運動をつづける女性たちについてのドキュメンタリー。今、3,000以上もの水力発電ダムにより、地域の文化や生態系が失われようとしています。

特設サイト:https://blueheart.patagonia.com/
予告編:https://youtu.be/Nl53IoDh2W8

ボスニアの河川の解放を表す力強いシンボルとなっているイドバル・ダムのインスタレーション。

説明不足のまま進む、税金538億円を費やす石木ダム建設。長崎県は一度立ち止まり、公開討論会を開いてください。

2018年1月18日
カテゴリー:
石木ダム問題について長崎県に対して公開討論会の開催を求める署名活動が下記のとおり、進められています。皆様も是非、よろしくお願いします。

説明不足のまま進む、税金538億円を費やす石木ダム建設。長崎県は一度立ち止まり、公開討論会を開いてください。

 

●長崎県民が負担する538億円が使われる巨大なダム建設
長崎県・川棚川の下流にある小さな支流、石木川にダムを作る建設計画があります。総工費は538億円です。建設には長崎県民の税金が使われます(※1)。

※1 石木ダムの総事業費は建設費と関連事業費を合わせて538億円。
負担先は、長崎県負担185億円、佐世保市民負担353億円。
うち、国庫補助金(=国民の税金)147.5億円。

●住民の強制退去、そして後戻りができない環境破壊
石木ダムの建設予定地には13世帯54人の住民が今なお生活しています。しかし、石木ダムの建設のために、長崎県は住民を強制的に追い出すことができます。実際に、2015年8月には4世帯の農地が強制収用され、突然、所有権が国に移転されました。またダム建設は、自然の生態系を破壊させることになります。建設が予定されている川棚地区に生息している100種類以上の生物をはじめ、毎年夏になると現れる2000匹もの蛍たちの生息も危ぶまれています。一度失われてしまった自然は二度と戻りません。

【長崎県民2500人を対象とした調査から見えてきた実態】

パタゴニアが2017年5月23日〜31日に「石木ダム建設計画」に関する調査を実施した結果、県民の中で「反対」が「賛成」を上回りました。また県民の約8割が建設計画に対して「説明不足」だと回答しました。

この結果を受け、私たちは、一度立ち止まって専門家の意見に耳を傾け、賛成、反対、中立の立場の人たちが、公開の場で話し合うことの必要性を呼びかけます。

●県民の2人に1人が「よくわからない」巨額ダム建設
長崎県民が538億円という大きな負担を負うにもかかわらず、実は、県民の2人に1人が石木ダムの計画について「よく分からない」と調査で答えています(※2)。また、ダム建設に反対する人の割合が賛成する人を上回るなど、客観的に見て、巨額の公共事業の進め方としては、疑問を呈さざるを得ない状態です。

※2 【石木ダムの建設に賛成ですか、反対ですか】
賛成/どちらかというと賛成 21.9%
反対/どちらかというと反対 27.5%
どちらでもない/分からない 50.6%
(楽天リサーチ/インターネット調査/回答 長崎県民2500人)

詳しい調査結果はこちら https://goo.gl/aKsMiB

●足りていない説明と議論の場
石木ダムの建設計画は40年前からあるため、「石木ダム」という名称自体は有名です。しかし、その必要性や県民の負担についてきちんと理解できている県民は少なく、調査でも、県民の約8割が、県が「十分な説明をしていない」と答えています。(※3) またこれまで、ダム建設予定地の地権者や「石木川まもり隊」など、石木ダムの建設に反対する団体が公の場で県の恣意的な水の需要予測や治水に役立つ根拠の無さなど、その必然性に対する疑問を呈してきていますが、それに対する長崎県の直接的な回答はありません。

※3 【長崎県は、石木ダムの必要性などを十分に説明してきたか】
十分に説明したと思う 20.7%
そうは思わない 79.3%
(楽天リサーチ/同上)

●公の場で、推進と反対と中立の立場の議論を!
専門家をまじえて、ダムを造りたい人と、ダムに反対する人とそれぞれの意見が一度に聞ける公開討論会の開催を長崎県に求めます。

<公開討論会の趣旨 / 概要>
◦石木ダム建設の推進派、反対派、専門会らによる議論を通して、県民に十分な説明をする
◦一方的な説明の場ではなく、議論の場とする、県民の質問等も受け付ける
◦人口3万人以上の市町村と建設予定地で公開討論会を開く (長崎市、佐世保市、島原市、諫早市、大村市、平戸市、対馬市、雲仙市、南島原市、長与町、川棚町)
◦会場は100〜200人程度入れる規模とし、だれでも(メディア含む)無料で参加できることとする
◦専門家らは、推進派と反対派が推薦し、協議の上選定する
◦予定されたすべての討論会の開催が終わるまで、建設工事の着工を一時中止する

石木ダムの建設は、今にも始まろうとしています。つまり、今ならまだ間に合います。長崎のみなさん、一度立ち止まって考えてみませんか。

中村法道 長崎県知事と県議会議員45名に声を届けよう。

—–
※署名を公開しない方法
赤い「賛同!」ボタンの上下にある「署名およびコメントをキャンペーンページ上で公開」「Facebookの友達とシェア」のチェックボックス「✔」を外すと署名は公開されません。
—–

賛同者の署名は以下の宛先へ届けられます

  • 長崎県知事
    中村法道 様
  • 宮内雪夫 様(自由民主党)
  • 八江利春 様(自由民主党) 

ほたるの里から長崎をかえよう!!千人の集いー5月6 日、長崎県川棚町

2018年1月13日
カテゴリー:

ほたるの里に石木ダムが本当に必要なのか、多彩なゲストと共に考える集いが長崎で開かれます。是非、ご参加ください。

案内チラシ ほたるの里から長崎を変えよう! 千人の集い

をご覧ください。

ほたるの里から長崎をかえよう!!千人の集いー5/6 、長崎県川棚町

☆加藤登紀子さんのミニコンサートつき!

《日時》2018年5月6日(日)
開場13:30 開演14:00
《会場》川棚町公会堂
長崎県東彼杵郡川棚町中組郷1506
《入場料》1,000円(チケット優先)

《ゲスト》
加藤登紀子(歌手)
嘉田由紀子(前滋賀県知事、元環境社会学会会長)
今本博健(京都大学名誉教授、河川工学)
鎌仲ひとみ(映画監督)
山田英治(映画監督)
渡辺洋子(八ッ場あしたの会)
《主催》ほたるの里から長崎をかえよう!!
千人の集い実行委員会

《チケット購入・問い合わせ》
TEL 090-4519-2528 炭谷(東彼地区・その他)
090-6171-5810 松本(佐世保地区)
090-9608-4333 田代(長崎地区)
※長崎市内、佐世保市内以外の方の電話予約は炭谷さん

FAX 020-4668-3744
メールでのお問い合わせはこちらへ。
佐世保市内では、「てとて舎」でチケットを購入可。
https://www.facebook.com/tetotesha/

『清流に殉じた漁協組合長』の出版のクラウドファンディング

2017年12月5日
カテゴリー:

意味で自然に大きなダメージを与えるダムの建設がいまなお各地で強行されています。

山形県では日本有数の清流で知られ、アユ漁が盛んな最上小国川で最上小国川ダムの建設が進められています。

このダムの建設は小国川漁協の強い反対でストップされていたのですが、2014年2月にダム反対の急先鋒であった沼沢勝義組合長がお亡くなりになった後、漁協がダム容認に急転回しました。

この不可解な経過の真相に迫る本が出版されることになりました。

著名なジャーナリストである相川俊英さんが現地に何度も訪れて取材し、『清流に殉じた漁協組合長』を執筆されました。

今回、この本の出版を速やかに進めるため、クラウドファンディングを行うことになりました。

https://motion-gallery.net/projects/oguni-dam をご覧ください。

「ダム建設によって起きた悲劇をあなたに知ってほしい

『清流に殉じた漁協組合長』出版プロジェクト

山形県東北部を流れる清流で持ち上がったダム建設計画。建設の是非を巡って二分されてしまったこの町で一体何が起きたのか。渾身の取材を通じてダム建設計画の闇を追った『清流に殉じた漁協組合長』の出版をご支援ください!」

このクラウドファンディングにご協力いただければと思います。

石木ダム問題の映画「ほたるの川のまもりびと」(本編90分)の上映

2017年11月6日
カテゴリー:

石木ダム問題の映画「ほたるの川のまもりびと」(本編90分)の上映が下記の通り、行われます。関東方面では初めての本編上映になります。山田 英治監督のトークもあります。是非、お出でください。

第5回 グリーンイメージ国際環境映像祭 https://green-image.jp/filmfestivals/5th/
環境をキーワードに、アニメーションからドキュメンタリーまで、ジャンルを越えた世界の優れた映像作品を上映する、年に1度のフェスティバル。
日程 2018年3月
23日(金) 12:30 – 21:20 [開場 12:15]
24日(土) 11:00 – 18:40 [開場 10:45]
25日(日) 11:00 – 16:30 [開場 10:45]
会場 日比谷図書文化館コンベンションホール
(東京都千代田区日比谷公園1-4 地下1階) http://hibiyal.jp/hibiya/access.html
参加 協力費1日1,500円 学生協力費1日1,000円 3日間通し券3,000円 中学生以下無料・事前予約不要
問い合わせ グリーンイメージ国際環境映像祭実行委員会03-6451-2411
プログラム 3月23日(金) [開場 12:15] 12:30 – 21:20
19:35~
ほたるの川のまもりびと
Protectors of Firefly River
(日本 / 2017 / 90分 / 日本語 / プロデューサー:山田 英治・辻井 隆行・江口 耕三 / 監督:山田 英治 / 製作:Better than today. / 配給:ぶんぶんフィルムズ)
夏には蛍が舞う豊かな自然に囲まれた美しい里山、長崎県川棚町こうばる地区。ここにダム建設の話が持ち上がったのは半世紀ほど前。以来、根拠の希薄なダム建設のために、人生を翻弄されながらも明るく前向きに暮らす13世帯の「かけがえのない日常」を描く。
上映後トーク山田 英治さん『ほたるの川のまもりびと』監督

↑ このページの先頭へ戻る