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最上小国川ダムの情報

1月14日「八ッ場あしたの会」第12回総会記念集会「『ダムに抗(あらが)う』の配布資料

1月14日に高崎で「八ッ場あしたの会」第12回総会記念集会「ダムに抗(あらが)う」を開きました。
この集会では八ッ場ダム、石木ダム、最上小国川ダム等のダム問題をとりあげました。
この集会の配布資料が「八ッ場あしたの会」のホームページ

https://yamba-net.org/40631/     に掲載されました。
32ページの資料です。目次は次のとおりです。
お読みいただければと思います。

第12回総会記念集会「ダムに抗(あらが)う」
資料目次                      ページ

〇 八ッ場ダム、最上小国川ダム、石木ダムの位置図           1

〇 レジメ「ダムに抗う」-主権者として生き抜く人たち(相川俊英)  2~3

〇 日本有数の清流で持ち上がったダム建設計画(相川俊英)      4~6

・もの言わぬ、もの言えぬ地域風土
・漁協組合長はなぜ死を選択したのか
・豊かな日本と貧しい政治
・最上小国川ダムは税金の歪んだ使い方の典型事例ではないか

〇 石木ダム問題を知っていただくために               7~14
1 石木ダムの諸元
2 石木ダム問題の主な経過
3 石木ダムの諸問題
4 必要性が皆無の石木ダム
5 川原(こうばる)地区の土地・家屋の収用
6 地権者らによる石木ダム阻止の闘い
7 あなたにできること

〇 多くの問題、矛盾を抱えながら進行中の八ッ場ダム         15~22
1 失われていくかけがえのない自然
2 川原湯温泉街の現状
3 地すべり対策は十分か
4 鉄鋼スラグ問題
5 ダム建設の目的の喪失
6 更なる事業費の増額
7 工期再延長の可能性
8 八ッ場ダム事業の行く末を見据えよう
[補遺1]八ッ場ダム代替地の安全対策はどうなるのか?      23~24
[補遺2]川原湯温泉の源泉について                25

〇 八ッ場ダム水没予定地の遺跡                    26~29
・特に注目される遺跡
・八ッ場ダム工事関連埋蔵文化財調査について(縄文時代の遺跡)

最上小国川の治水と内水面漁業振興の協議についての緊急要請(2014年1月27日)

2018年1月21日
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最上小国川の清流を守る会は1月27日に山形県知事に対して「最上小国川の治水と内水面漁業振興の協議についての緊急要請」を行いました。
要請文とその記事は次のとおりです。
2014年1月27日
山形県知事 吉村美栄子 様
最上小国川の清流を守る会
共同代表
 高桑順一
川辺孝幸
草島進一最上小国川の治水と内水面漁業振興の協議についての緊急要請

昨年末の内水面漁業権の許認可をめぐる県の行動は、「冷たい県政」「前代未聞の暴挙」とも報道され、県民の間に県政のあり方に不安と不信の念をいだかせました。その後、県は小国川ダム建設を前提とした町当局、地元関係者、小国川漁協との協議を今月末に行う事を明らかにしました。
これまで県は「ダムに拠らない治水」方策を主張する県民代表や河川工学の専門家を排除して「ダムありき」で治水計画の検討を進めてきた経緯があります。今回の協議会も又、ダムによらない治水を求める県民や専門家が排除されています。更に県は今回の協議会を非公開でおこなおうとしているようですが、河川法の本意に拠れば、こうした協議は公開が原則です。多くの県民、そして全国からこの川に釣りに来る多くの方々が関心をもっている案件であり、当然公開の場で議論すべきであり、非公開でおこなうべき理由はありません。以上を踏まえ、以下の事を要請します。

1)協議会を完全公開にすること。
2)「ダムに拠らない治水」を求める県民代表と専門家を協議会に参加させること
3)協議会主催で、「ダム治水論者」、「ダムに拠らない治水論者」を同数同等に交えた公開討論会をおこなうこと。
4)最上小国川ダム建設予算を凍結し、来年度予算に盛り込まないこと

最上小国川ダム問題の関連ニュース アユ釣り解禁へ稚魚放流、最上小国川(山形県)

2015年5月27日
カテゴリー:
最上小国川ダム問題の関連ニュースを掲載します。
このニュースを見ると、何とも悔しく、腹立たしいですが、実際には現在はまだ本体工事の準備工事の段階にあって、本体工事そのものが始まったわけではありません。
ダム工事反対の声を引き続き、あげていくことが必要です。
昨年、アユ中間育成施設の井戸が老朽化のぎりぎりのところまできていて、山形県の助成で井戸を至急更新しないと、アユの育成ができなくなるという報道があって、それが、漁協総代会でのダム容認の流れをつくる要因の一つになりました。
その更新計画は舟形町の主導で元々進められており、この情報そのものが誤りであったのですが、さらに、このニュースを読むと、
昨年秋に配管を洗浄しただけで、井戸の水の出が改善されています。
すべてが最上小国川ダム推進のために仕組まれているように思います。
アユ釣り解禁へ稚魚放流、最上小国川(山形県)
[ 5/26 22:39 山形放送]http://www.teny.co.jp/nnn/news8876424.html

舟形町にある、小国川漁協のアユ中間育成施設「稚鮎センター」。26日は、午前8時前から組合員が集まり、元気に泳ぐ稚魚を網で慎重にすくい上げ、トラックの水槽に移した。
施設では井戸水の枯渇が深刻化していたが、去年秋、県と舟形町の支援で配管を洗浄したことで十分な量や水温とはいかないまでも水の「出」が改善し、アユの生育も順調に進んだ。
小国川漁協の斉藤冨士巳副組合長は、「小さめなんだけど、ことしは水が(去年より)多くあったため、病気にもかからないで、ここまで成長してくれた。ことしはまれに見るいい年だった」と語った
。最上小国川での稚魚放流は、5月上旬を皮切りに先週末から本格化している。26日は、上流でダムの本体工事が始まった最上町の赤倉温泉街など、舟形町を含めた合わせて5か所で、330キロが放流された。
斉藤副組合長は、「ダムを容認したから釣り客が減ったと組合員から言われることがないように、川は変わっていないな、やっぱり小国川だなと喜んで来ていただけるように、頑張っていく必要がある」と語った。
小国川漁協の放流事業は、5月29日まで行われ、過去最多となるおよそ4000キロ、57万尾近くを放流する予定だ。

シンポジウム「最上小国川の真の治水を求めて」での報告(5月17日)

5月17~18日に新庄と赤倉温泉で「シンポジウム「最上小国川の真の治水を求めて」が開かれました。

http://www.ogunigawa.org/
「シンポジウム「最上小国川の真の治水を求めて」開催!故沼沢組合長と共に流域を歩き、検証した河川、漁業法、魚類の専門家が結集!」
水源開発問題全国連絡会として、「最上小国川ダムは必要か」を報告してきました。
その配布資料と、報告スライドを掲載しておきます。
配布資料  最上小国川の治水対策等に関する山形県の説明の問題点(集会資料)
報告スライド 最上小国川ダムは必要か

山形県知事に「私たちの思い」をつけて再度の抗議と要請  (最上小国川ダム)

第2回協議(4月12日)における小国川漁協の提案を受け入れてください!

私たちが凍結を求めていた「最上小国川流域の治水対策に関する協議」が4月12日に再開されてしまいました。
1回目は非公開でしたが、2回目は小国川漁協の申し入れで公開になりました。

2回目の協議においても県は最上小国川ダムの有意性を延べるだけで小国川漁協の求めるダムなし治水については否定する説明に終始しました。小国川漁協の皆さんは「ダムなし治水を検討するために有識者を委員として招聘すること」を提案しましたが、「議論が振り出しに戻る」との理由で拒否されてしまいました。代替案としての「有識者を交えたシンポジウムの開催」すら受け入れられませんでした。こともあろうに後日の知事会見で知事自らがこれら二つの小国川漁協提案を拒否しました。

これでは協議開始前日のプレスリリースに記載されている「最上小国川流域の治水対策の推進と内水面漁業振興等を図るため」から「最上小国川ダム事業を速やかに進めるため」に協議の目的がすり替えられています。実際、提出に先立って渡された4月3日提出公開質問書への回答の最後に「最上小国川ダム事業が円滑に執行できるよう所要の手続きを進めてまいります。」と記されているのです。これは小国川漁協との約束を反故にするもので明白な裏切り行為です。

水源連は「最上小国川の清流を守る会」と連名で抗議すると共に、小国川漁協がこれまで提案してきた「ダムなし治水」が真摯に検討できるように同漁協の提案を受け入れるよう要請を提出しました。
今回の要請書は要請事項に加えて、私たちの思いをしっかりしたためた文からなっています。
提出にあたって対応した山形県職員は県土整備部河川課長と農林水産部水産振興課長でした。
最上小国川ダムに依存しない治水こそが 小国川のすばらしさを活かした温泉街造りへの道であること、そして漁業振興への道であることを丁寧に説明すると共に、小国川漁協からの二つに提案を受け入れることなくして「最上小国川流域の治水対策の推進と内水面漁業振興等を図るため」は空文句にすぎないことを訴えました。
4月3日提出公開質問書への回答についての当方の見解表明は後日としますが、この質問4への回答が「これまで地域の代表や学識経験者への意見聴取、パブリックコメントや住民説明会などで十分に御意見をお聞きしてまいりました。これらを踏まえながら、今後も地域のことをいちばん知っているもの同士がしっかりと話し合うことが大切だと考えています。」となっていたことから、一番川のことを知っている小国川漁協から「『ダムにたよらない治水』について提言・助言を得るべく有識者を食えて欲しい」という提言を断ることは、漁協の孤立化を図るだけで、新たな犠牲者が出かけないことを指摘しました。

河床の直ぐ上に放流口を持つダムとして砂防ダムがあります。川辺川ダム予定地上流域でおきた集中豪雨による山腹崩壊で、砂防ダム上流域にシルトと土砂がうずたかく堆積し、その後の雨で流出しきるまでの3年間、下流域は白濁水に悩まされました。アユは泥臭くて売り物にならなかったのです。その当時の状況を視察した報告がありますので、御覧下さい。
2006年10月28日朴木ダム樅の木ダム見学会の報告  pdf 4.4mb

文書等

20140年4月17日 4月3日提出公開質問書への山形県回答 pdf 882kb
2014年4月3日公開質問書 回答つき   pdf  32pb
2014年4月17日 山形県知事への抗議と要請  pdf 41kb
2014年4月17日 山形県知事への抗議と要請 思い  pdf  192kb

新聞報道

20140413 山形新聞 漁協側懸念に県回答 漁業振興策も提案 最上小国川ダム、治水対策の協議再開
20140413 毎日新聞 最上小国川ダム 県 疑問点など説明
20140414 朝日 小国川ダム問題漁協の有識者案認められず
0140415 朝日 小国川ダム「不明点は説明」
20140418朝日
20140418山形新聞

 

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