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荒川中流部に巨大な第二・第三調節池を造る事業

2018年3月15日
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3月5日、国土交通省の社会資本整備審議会・河川分科会・事業評価小委員会が開かれました。

主たる議題は埼玉と東京を流れる荒川の中流部に荒川第二・第三調節池を造る事業の新規事業採択評価でした。

この委員会の配布資料が国土交通省のHPに掲載されました。
http://www.mlit.go.jp/river/shinngikai_blog/shaseishin/kasenbunkakai/shouiinkai/r-jigyouhyouka/dai10kai/index.html

資料2 荒川直轄河川改修事業(荒川第二・三調節池) 新規事業採択時評価 説明資料
http://www.mlit.go.jp/river/shinngikai_blog/shaseishin/kasenbunkakai/shouiinkai/r-jigyouhyouka/dai10kai/pdf/2-1.shiryou.pdf

2016年3月策定の荒川水系河川整備計画に荒川第二・第三・第四調節池を造る計画が盛り込まれました。彩湖がある既設の第一調節池の上流に治水専用の調節池を三つも造ろうというものです。

今回の新規事業採択評価はこのうちの荒川第二・第三調節池に関するものでした。
13年間かけて荒川中流部の非常に広い河川敷に長い堤防を築き、池内の掘削を行って洪水調節池をつくろうというものです。総事業費は約1,670億円となっています。

荒川上流では新規のダム事業が中止されており、それに代わる大型河川事業としてこの荒川調節池の事業が具体化してきたと考えられます。

しかし、荒川第二・三調節池はこのような巨額の公費を投じるだけの意味がある事業なのでしょうか。荒川には他に優先すべき治水対策があります。

荒川で最も心配されているのは、下流部の鉄道や道路の橋梁付近の堤防が周辺よりぐっと低くなっていて、大洪水時にはそこから市街地に荒川の洪水があふれてくることです。
荒川下流部は高い堤防が整備されていますが、過去に地盤沈下が進行しました。堤防は沈下に対応する嵩上げ工事が行われてきましたが、鉄道や道路の橋梁部分は別です。橋梁部分の堤防を嵩上げするためには、橋梁とともにそれにつながる鉄道や道路も高くする必要があり、巨額の費用がかかるので、後回しにされてきました。必要性が定かではない荒川第二・第三調節池の事業よりも、これらの橋梁の架け替え工事を急ぐべきではないでしょうか。

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