水源連:Japan River Keeper Alliance

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「今後の治水対策のあり方に関する有識者会議」、公開要請を無視して流会

2月22日、石木ダム・安威川ダム・内ガ谷ダムなど水源連の仲間の皆さんが反対している補助ダムの検証結果を受けた会議が急遽開催されることになりました。有識者会議は事業者から報告された検証検討結果を審議するはいえ、その報告を追認して御墨付を与える機能しか果たしていません。それも審議は一般には非公開というひどさです。国交相はそれを受けて方針を決定するわけですが、有識者会議の意見通りの決定をしています。

とりわけ石木ダムは「石木ダム建設絶対反対同盟」の皆さんが「すばらしい故郷を無駄なダムに奪われてはたまらない」と50年以上も反対を貫かれているダム。長崎県はそれにもかかわらず検証結果として「石木ダム推進」を国交省に報告しています。この非公開の有識者会議で「石木ダム推進」に御墨付が与えられるのは許せないことです。

「せめて有識者会議でどのような発言がなされ、どのような討論結果になるのかしっかりと見届けたい」と「石木ダム建設絶対反対同盟」を代表して岩下和雄さんが会場に駆けつけ、傍聴されることになりました。水源連は前日に国交大臣と有識者会議座長に公開要請書を提出しました。

しかし22日、会場に行くと扉の前に国交省職員が整列、仁王立ちになって立ちはだかっているのです。

公開要請に対して有識者会議委員は何ら対応することなく、事務局である国交省職員も、政権与党の責任者である政務3役も対応するすべを持ち合わせず、開会予定時刻30分後には「流会」にしてしまいました。

この様子は以下のビデオをご覧ください。

YouTube:今後の治水のあり方に関する有識者会議 石木ダム他(2012年2月22日)

公開要請書(PDF 221KB)
石木ダム建設絶対反対同盟から有識者会議へのメッセージ1(PDF 365KB)
石木ダム建設絶対反対同盟から有識者会議へのメッセージ2(PDF 213KB)
長崎新聞記事(PDF 1.4MB)

「公共事業チェック議員の会」による公開ヒアリングと「緊急抗議集会 第2弾」開催のお知らせ

「公共事業チェック議員の会」による公開ヒアリング

八ッ場ダム問題を主テーマとした「公共事業チェック議員の会」による公開ヒアリングが下記の要領で開催されます。

会議室には50人程度はいることができます。

  • 日時:2012年2月14日(火)11:00~12:00
  • 場所:参議院議員会館 1階 101会議室
  • 内容:
    1. 八ッ場ダム事業等に関するヒアリング
    2. その他

入館票は参議院議員会館1階ロビーで10時半からお渡し致します。

約50人まで入場可能です。

是非、いらしてください。

「議員の会」から国交省に提出されているヒアリング項目

  1. 利根川水系河川整備計画の策定作業は2006年11月から開始され、08年5月に中断されたが、中断の理由は何か。現在の進捗程度はどうか、また今後の策定に向けた行程を明らかにされたい。
  2. 関東地方整備局が公開した河川整備計画のメニューと八ッ場ダム検証で使われた河川整備計画の枠組みとの差異はどうなっているか、対比表などで明確にされたい。またその差異の理由は何か。
  3. 八ッ場ダムの暫定水利権の安定化の方策について、現在どのような検討状況か。また今後どのようにして安定化を図る予定か。
  4. 八ッ場ダムの建設事業を推進するとなると、今後のダム建設基本計画の変更は必要か。今後、ダム完成までどの程度の期間と予算措置が必要となる見込みか、その内訳概要を含めて明らかにされたい。
  5. 利根川水系については、堤防強化を中心とした河川整備が喫緊の課題だと思われるが、最近10年間の堤防強化にはどこにどの程度の予算措置を講じたか、また今後の予定はどうか。
  6. 国土交通省から八ッ場ダム関係都道府県、市及び区に出向している人数、出向先の役職名を明らかにされたい。

「議員の会」の指揮の下での、市民側と国交省とのダム検証関連の質疑応答も可能です。

緊急抗議集会 第2弾

昨年の暮れ、政府は「八ッ場ダム建設再開」を決定しました。ダム、高速道路などの巨大公共事業を次々と復活させ、マニフェストを無視して増税を目指す政府に対して、国民の怒りは頂点に達しています。

そこで私たちは、1月17日に続いて 抗議集会PartⅡを開催することにしました。今、国民の脱原発の願いを無視して原発再稼働の動きもつくられようとしています。巨大公共事業の復活、原発再稼働の動きの背景にあるものは河川ムラ、原子力ムラに象徴される利権構造です。

税金を一部の人々の利益のために吸い上げる利権構造が政策を決定する仕組みを解体しない限り、私たちの社会に未来はありません。

チラシをご覧の上、是非、お越しください。

  • 主催: 緊急抗議集会「八ッ場ダム建設再開は許さない!!」実行委員会
  • 構成団体: 八ッ場ダムをストップさせる市民連絡会、八ッ場あしたの会、原子力資料情報室、ダム検証のあり方を問う科学者の会、全国自然保護連合、ラムサール・ネットワーク日本、道路住民運動全国連絡会、外環道7区市ネットワーク(外環ネット)、水源開発問題全国連絡会
  • 賛同団体:108団体 構成:下記リンク先

チラシ(PDF 680KB)

2012年1月17日 八ッ場ダム緊急抗議集会報告

2012年1月17日
カテゴリー:

2012年1月17日に八ッ場ダム緊急抗議行動に延べ450名参加

1月17日午後半日の活動は熱い熱気に包まれました。

要請行動とパフォーマンスは百数十名、緊急抗議院内集会には300人の会場満員の皆さんが参加されました。

八ッ場ダム工事再開に象徴される全く無駄な公共事業再開にたいする全国からの怒りの声が集中しました。

当日の進行

緊急抗議行動
13:30 日比谷公園 霞門にてミニ集会
13:45 霞門出発
14:00 国土交通省への要請・国交省前で抗議アクション
14:30 国土交通省出発
14:45 首相への要請(内閣府官房) 首相官邸前、国会議員会館前にてアピール
16時~18時 衆議院第一議員会館大会議室での集会

集会名称「八ッ場ダム建設再開は許さない!! ~不要不急の公共事業が続々復活?!~」

緊急抗議集会
司会 橋本良仁 大野ひろみ

  • 開会挨拶 実行委員会から
  • 基調講演「民主党は生き延びられるか増税と公共事業」
    五十嵐敬喜(法政大学教授・元内閣官房参与)
  • 報告
    「八ッ場ダム再開決定ドキュメント」まさのあつこ(ジャーナリスト)
    「新たな治水理念の構築を放棄した有識者会議」 今本博健(ダム検証のあり方を問う科学者の会 共同代表、京都大学名誉教授)
    「負の遺産“八ッ場ダム”建設再開の流れを反転させるには」嶋津暉之(八ッ場あしたの会&八ッ場ダムをストップさせる市民連絡会)
    「続々と復活する不要不急の公共事業」

    • 外環道 大塚康高(外環ネット)
    • 干潟埋め立て 陣内隆之(ラムサール・ネットワーク日本)

    参加団体より発言
    川辺川ダム、成瀬ダム、最上小国川ダム、安威川ダム、設楽ダム、八ッ場ダム、太田川ダム、千葉県自然保護連合、千葉の干潟を守る会

  • 挨拶をいただいた国会議員の皆様
    塩川鉄也議院議員、中島政希衆議院議員、平智之衆議院議員、大河原雅子参議院議員、福島みずほ社民党党首、川内博史衆議院議員
  • 八ッ場ダムを考える1都5県議会議員の会を代表して、角倉邦良(群馬県議会議員)
  • 集会宣言提案と採択
  • 閉会挨拶 実行委員会から 川村晃生(ダム検証のあり方を問う科学者の会 共同代表、慶応大学教授)

賛同団体は1月15日には101団体に達しました。1月22日現在では104団体に達しています。

17日の集会に参加できない賛同団体の皆様からは「私たちも参加はできないけれど、17日の趣旨を共有して頑張ります。」という声をたくさんいただいています。

17日に示された皆さんの力はこれからの私たちの運動の原動力です。

八ッ場ダム工事再開に象徴される全く無駄な公共事業の徹底見直しなど、集会で採択された宣言を具現化するべく運動を大いに盛り上げて、国民運動にまで育て上げ、目的を達成しましょう。

集会の最後に、集会宣言 を採択しました。

関連資料は以下をクリックしてください。

17日に配付された資料一式(PDF 4.4MB)
17日集会で採択した集会宣言(PDF 385KB)
17日に内閣総理大臣と国土交通大臣に提出した「申入れ」(PDF 307KB)
22日現在の実行委員会構成団体と賛同団体(PDF 201KB)

17日の記録

当日の実況映像は下記URLをご覧ください。

17日の報道

 

2012年1月17日 八ッ場ダム緊急抗議行動のお知らせ

2012年1月17日に八ッ場ダム緊急抗議行動!

賛同団体が101団体になりました。実行委員会構成団体と賛同団体の名簿(PDF KB)をご覧ください。

賛同団体の募集は1月15日22時で終了させていただきました。たくさんのご協力、ありがとうございました。

17日に内閣総理大臣と国土交通大臣へ提出予定の「申入れ書」(PDF 373KB)と「集会宣言」(PDF KB)の案文
これらは最終決定版ではありません。今後、変更する場合があります。

チラシ最終版(PDF 446KB)

その概要

緊急抗議行動

13:30 日比谷公園 霞門に集合(東京メトロ霞ヶ関駅B2出口)
13:45 霞門出発
14:00 国土交通省への要請・国交省前で 抗議のパフォーマンス
14:45 首相官邸前、国会議員会館前にて アピール
※それぞれ、抗議の意思をあらわすプラカードなどをご持参下さい!

不要不急の公共事業 八ッ場ダム再開は許さない 緊急抗議集会

16時から18時
衆議院第一議員会館大会議室

◆基調講演「民主党は生き延びられるか-増税と公共事業」
五十嵐敬喜 法政大学教授 元内閣官房参与

  • 「八ッ場ダム再開決定ドキュメント」
    ジャーナリスト まさのあつこ氏
  • 「新たな治水理念の構築を放棄した有識者会議」
    京都大学名誉教授・ダム検証のあり方を問う科学者の会 今本博健氏
  • 「負の遺産“八ッ場ダム”建設再開の流れを反転させるには」
    八ッ場あしたの会&八ッ場ダムをストップさせる市民連絡会 嶋津暉之氏

◆「大型公共事業の復活」

  • 外環道 外環道7区市ネットワーク 大塚康高氏
  • 干潟埋め立て ラムサール・ネットワーク日本 陣内隆之氏
    他、参加団体より発言

◆国会議員のご挨拶(随時)
◆「八ッ場ダムを考える1都5県議会議員の会」ご挨拶
◆集会宣言 採択
◆主催団体:緊急抗議集会「不要不急の公共事業 八ッ場ダム再開は許さない!!」実行委員会
構成団体:八ッ場ダムをストップさせる市民連絡会、八ッ場あしたの会、ダム検証のあり方を問う科学者の会、八ッ場ダムを考える1都5県議会議員の会、全国自然保護連合、ラムサール・ネットワーク日本、道路住民運動全国連絡会、外環道7区市ネットワーク(外環ネット)水源開発問題全国連絡会

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